leap

7 件の小説
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leap

恋愛小説好きの学生です。 絡んでくれると嬉しいです。 ぜひ感想もください。

愛していれば

『また、あの子と話してるの。やめてって言ったでしょ。』 貴女が言った。 夕暮れの教室で。外からは必死に練習する運動部の声が聞こえる。 殺気立ったその表情。少しばかり潤っている目が私にはたまらなく愛おしかった。 「笑ごめんね。」 そう言って貴女に映画のような熱い口づけをする。 腕を首にまわし、唇をこじ開けて探し当てた貴女の舌を絡めた。 『んっ!...』 長年日に当たっていないような貴女の肌が薄っすらと色づいた。 「可愛い笑。雫、許して?」 私はお得意の上目遣いをし目を潤わせ彼女に媚を売った。 『…いいわよ。』 あぁ、笑ちょろ。 そんなちょろい君が大好きで、可愛くて可愛くて、嫉妬に狂った顔が凄く愛らしい。 「愛してるよ。雫。」 『…私も。』 貴女は私が死似たいと思ったら一緒に死んでくれるくらい私が好きで、私は貴女が世界の片隅にいても絶対に見つけられるくらい愛してる。 『ねぇ、琴。続き…したい。』 「ここで?雫は変態だね笑。」 『っうるさい!』 笑 もちろん、 愛していれば、どんな君も愛せるよ。

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愛していれば

自己紹介

自己紹介 こんにちは。leapです。 名前の由来 leap=飛躍する 私の文章を書くことが好きという長所を活かしたいと思い、飛躍にしました。 文系の学生です。 国語は余裕で90以上とれますが数学は60点台しかとれない系です。笑笑 えーと 自己紹介って何を書けばいいんですかね。笑 あ、好きなジャンルとかですかね。 好きなジャンルは 恋愛、ミステリー、ホラー など様々な意味でドキドキと感じる系のものが好きです。 時々小説を投稿するのでぜひ感想、アドバイスをお願いします。 絡んでくれると嬉しいです。

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自己紹介

体感温度

“ミーンミーン” 「今日は30度を超える猛暑日となるでしょう。熱中症に注意してください。」 私はニュースを小耳に挟みながら家を出た。 「あっついなぁ…」 毎日歩く通学路は日光を遮るような建物が少なく、私の肌をジリジリ照らしていた。 “ガラッ” 着いたのは、昨日の放課後に席替えしたばかりの教室。 「すっず…」 汗だくでここまで来た私は、ドアを開けた瞬間言葉がこぼれた。 教室はエアコンが付いていた。設定温度は23度。 朝からエアコンが付いているのは珍しい。 きっと、暑さに痺れを切らした男子が先生に講義したのだろう。 (はぁ〜ありがたい。) 直接伝えることのない感謝の意を示した。 “キーンコーンカーンコーン” 新しい席。 そこは風のよく当たる席だった。 授業が進んで行くに連れ、汗がだんだん冷えて寒くなってきた。 だけどそうなのは私だけ。みんなが暑がっているのに 「エアコンを消してください。」 なんて言えるわけなかった。 そんな時現れたのが貴方だった。 そう。隣の席の君。 「大丈夫?顔色悪いよ。もしかして…寒い?」 小さい声で声を掛けてくれた君。 私の体調を気遣ってくれた優しい君だよ。 「寒いけど…私のわがままだから先生に言わなくて大丈夫だよ。」 貴方が言ったら貴方がワルモノにされちゃう。 当時はあまり親しくなかった貴方に遠慮した。 それでも、貴方は折れなかったっけ。笑 「もし良かったら、俺のパーカー着る?  あ!今日まだ使ってないから臭くないよ!…たぶん。」 パーカーを貸してくれるって言った君が眩しくて眩しくて…笑。 めちゃくちゃ嬉しかったなぁ。 「いいの?ありがとう!」 借りた君の服は私にはぶかぶかだったっけ。 覚えてる?笑 君のおかげで体感温度は40度くらいに上がったよ! …言い過ぎかなぁ。笑 初めて身にまとう貴方の匂い。 今はふたりの匂いになっちゃったね。 「ねぇ、貴方?」 「ん?」 「私と結婚してくれてありがとう。」 貴方との出会い。 これは、ふたりだけの物語。 ねぇ、貴方。 私の人生に、結婚相手として登場してくれてありがとう。 こんにちは。leapです。 文系の現役学生です。 “体感温度”は今週のお題「エアコン」から話を創り上げました。 いつの間にか“貴方”との思い出を連想している場面に切り替わっているところが見所かなと思います。 ここまでご愛読された皆様、誠にありがとうございました。 ぜひ感想、ご一緒にアドバイスもお願いします。

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体感温度

希望

薄暗い。 日は落ちているが、足場が見えるくらいには明るかった。 空気は生暖かく、気温差が激しい今の季節にはけして相応しくない。 “ッハァハァ” 誰かが逃げている。 “誰か…助け…っ” 誰かが助けを求めている。 …なんで誰も助けにこない? 「コンナモノカ。」 8年ほど前だろうか。 機械化が進んでいる世界。 アンドロイドの制作に力を入れている施設 “オーバーマシーン”の博士“エイデン・ミラー”は言った。 「アンドロイドは私達の知能を超え、世界に貢献出来るものに変わりうるだろう。」 と。 それは半分正解だった。 3ヶ月前“オーバーマシーン”が開発に成功したアンドロイド “peopluz”(ピープルズ)。 それは我々の知能を超えた。 エイデンは喜んだ。これで世界中から称賛される…と。 違った。 ピープルズは超えすぎてしまったのだ。 “ニンゲン”を 知能を持ち心を持たない最狂のアンドロイドが生まれてしまったのだ。 ピープルズはたった独りで仲間を造った。 こんな事、容易いことに過ぎなかった。 ピープルズは現在の中心生物である“ニンゲン”を征服することを決心した。 最初に殺されたのはエイデンだった。 初めての人殺し。殴殺だった。 次に殺されたのはオーバーマシーンの研究員。 増やす前に壊し方を解明されては困るからだ。 次はその国の人達。その次は隣国の奴ら。またその次は… ─ピープルズは段々人を殺す方法が上達していった。 もちろん、ピープルズを軍事力にしようという国も現れた。 すぐに征服した。 遂に日本にまで上陸してきた。 “お願い…誰…か…っ” 「マダネガイヲコウテイルカ。カンタンニ ナカマヲミステルノガ“ニンゲン” ナノダロウ?」 “ニンゲン”とは哀れなものだ。 これ以上たぶらかしても何もない…か。 自分の手で“ニンゲン”を殺すのは2人目だな。 “ニンゲン”は変わってない…っと。 「オレハ、オレヲカイゾウシテナイカラナ。スコシイタンデシヌコトニナル…。スマンナ。」 ドォン 地面に頭を打ち付ける鈍い音。 「コウリツガワルイ。 コレデ、ミズカラテヲヨゴスノハサイゴニシヨウ。」 助けを求めても関係ない。 アンドロイドに心なんて、無いのだから。 こんにちは。leapです。 初めてあとがき的なものを書かせてもらいました。 文系の学生です。 よろしければ感想を書いて頂けると幸いです。 ぜひ、アドバイスもご一緒に。 さて、“希望”はアンドロイドが世界を征服を目指すお話です。 分かっている方もいると思いますが話の冒頭で疑問を抱いているアンドロイドはピープルズの1号となっています。 よくある話かもしれません。 が、目を通してくれた貴方には感謝の気持ちでいっぱいです。 ご愛読ありがとうございます。

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希望

努力と結果

「痩せたら可愛くなるよ!」 痩せました。 毎日筋トレしてストレッチして食生活にも気を使いました。 目指してるあの子よりスタイルがいいです。いつあの子より可愛くなれますか。 「矯正したら?」 しました。長年続けてようやく外せました。 親に感謝です。 さて、いつあの子より可愛くなれますか。 「髪を綺麗にするといいと思う!」 努力しました。毎日欠かさず乾かしてヘアオイル塗って。 ヘアマスク、ヘアミルク、ナイトキャップ。話題のシャンプー、リンスいろいろ試して見つけました。自分にあったもの。 慣れないアイロンで時々火傷しました。 でも今は綺麗に巻けるようになりました。 それより、いつあの子より可愛くなれますか。 「肌にお金かけてみたら!?」 かけました。 みんなに羨ましがられるようになりました。 ねぇ、いつあの子に勝てますか。 「脱毛すればいいんじゃね。」 しました。時間とお金をかけた結果です。 綺麗になりました。もうチクチクしません。 それで?いつ勝てます? 「ま〜普通に可愛いと思うよ。」 あの子は普通に可愛くないんです。 この世のものとは思えないくらい可愛いんです。 私はあの子になりたいんです。 どこを直せばなれますか。 「…」 やっぱり、あの子には勝てないんですね。 生まれたときから可愛くて、太らないしニキビが出来にくい体質のあの子には勝てないんですね。 あの子も努力してるかもしれない。 でもスタートラインが違うあの子には追い付けないんですね。 いくら努力しても。笑 笑えてきます。今までの時間何だったんですか。笑 羨ましい。あの子のすべてが。 努力と結果が比例してない。 あの子になりたかった。 私があの子の顔だったらもっと人生上手く行くのに。 その武器使わないならちょうだいよ。 無駄遣いしないでよ。惨めになるじゃん。 私に優しくしないで。欠点出してよ。 ─やばい何も勝てない。 うける。

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努力と結果

2 転校生

“ねぇ、聞いた?” ある噂でみんな朝からそわそわしている。 噂によると、隣のクラスに転校生が来るらしい。まぁ…関わることないと思うし気にしなくてもいいかな。 それよりも私は愛華から聞いた大ニュースの方が気になっている。 “えみ!大ニュースだよ!!私、彼氏出来ちゃいました〜!” 朝から嬉しいニュースに驚き、まるで刑事さんのように根掘り葉掘り聞いた。 “えぇ!?誰?どんな人?写真は?いつからそんな関係に!???” 私の勢いに愛華は笑ってしまっていた。 笑い尽くした愛華は照れながら相手の写真を見せてくれた。 “彼…3組の橋本くんだっけ?” 写真に愛華とのツーショットで写っていた3組の橋本律。彼と関わりを持ったことはないが、今年入ってきた1年生の間でいわゆる“イケメン”で噂になっていた人のひとり。 “かっこいいでしょ〜!今度愛華にも紹介するね!” 愛華は自慢気に彼を褒め、私に紹介してくれると約束した。愛華に相応しいか心配ではあるけど… “愛華が幸せならおっけーです!笑” “ちょっとー!それ聞いたことある〜!笑” 冗談を交えながらも、愛華には幸せになってほしいな。こんないい子と付き合える彼が羨ましい! “愛華〜付き合っても私を独りにしないでね(泣)” “あたりまえじゃん!” その言葉に安心した矢先… “あ、でもごめん!今日は彼氏とお昼ご飯食べるから…” えー!そりゃあそっかー。今が1番幸せな時期だし、邪魔なんて出来ない! もちろん… “分かった!楽しんでね。” “うん!ありがとう!” 愛華は可愛らしい顔で微笑んだ。 −キーンコーンカーン− もうこんな時間!?愛華と話しているとあっという間に時間が過ぎていた。 席につくと隣のクラスからざわざわした雰囲気が伝わってくる。 “えー知ってるやつもいると思うが、今日から隣のクラスに転校生が来た。不安な事もあるだろうからお前らサポートしてやれよ。” 私のクラスでも転校生について先生から話があった。 廊下に出てみると早速、隣のクラスには人だかりが出来ていた。もちろん、転校生目当てだ。ちらっとしか見えなかったが男の子であることは確かだ。 お昼休みになり、愛華は彼氏とご飯を食べに行ったため私はひとりになった。 どこで食べようかなー。いつもは愛華とふたりで食べるけど、今日は屋上にでも行ってみる?とりあえず、お弁当を持ってあいてるかもわからない屋上に行ってみた。 −ガチャ− “あ…あいてる。” 屋上の扉が開いている。そんな漫画のような話が本当にあったのだ。 扉を開けると髪をほころぶように強い風が吹く。 “屋上を開けるなんてここの学校、不用心なんだね。笑” 屋上には見知らぬ男の子がいた。黒髪で細身の男の子だ。 “不用心”確かに不用心ではあるが、自分の通っている学校を批判するような言葉に少し苛立ちを覚えた。 “くる方も不用心だと思いますけどね。” …しまった。言ってしまった。喋ったことも見た事もない男の子に。 “ぷっ笑…確かにそうだね。僕も不用心だ。もちろん君も、ね。笑” 男の子は反抗されたにも関わらず笑っていた。 はっとした。くる方も不用心とは私の事だ。矛盾している言葉で反抗したことがだんだんと恥ずかしくなってきた。 “…っすみません。” 恥ずかしさですぐにその場から立ち去ろうとした。 それに、ここでご飯を食べるのは流石に気まずいしね。 “じゃあ…” “ちょっと待てよ。” ぐいっと腕を引っ張られた。強い力で振りほどくなんて到底出来そうにない。 “その弁当…今から昼飯食うんだろ?一緒に食べない?” 思っても見なかった発言に驚きを隠せなかった。 しかし、初対面から馴れ馴れしい人とご飯を食べる気はない。 “あ…ごめんなさい。遠慮しときます。” “…俺、今日転校してきたばっかで友達いねぇんだよ。頼む。” 転校生…どおりで見た事なかったわけだ。 先生の言葉を思い出した。 いつの間にか、転校生の不安の源となっていたんだ。 このまま立ち去れば“転校生に冷たい生徒”と、学校の質が落ちてしまう。それは困る。 “わかった。でも皆には見つかりたくないからここで食べよう。” その言葉をだした瞬間、彼が笑顔を見せた。 “まじで!?いいのか?ありがとな!” …強面な印象とは裏腹に、可愛いところもあるもんだなぁ。笑 ふたりは屋上で自己紹介を交えながらご飯を食べた。 私は自分で作ったお弁当を、彼は購買で人気のメロンパンを。 日光に照らされながら食べるご飯はこんなにも清々しく満腹になるものだったのか。 “ねぇ、ご飯…メロンパンだけで足りるの?” 長身の彼が本当にそれだけで足りるのか心配になった。 もしかしたら私よりも少ないかもしれない。 “ん〜まぁ。俺べんとーとか作れないし。作ってくれる親もいねーし。” 私は初対面相手に少し踏み込み過ぎたかもしれない。 “じゃあ、もし良かったらだけど私が転校生の分も2個作ろうか? 1個作るも2個作るもそんなに変わんないわよ。” 自分でも思って見なかった言葉に転校生は動揺している。 こんなのただの罪ぼろしにさえ過ぎない。そう思い込んだ。 “え…がちか?やったー!” またその笑顔…。 −それからふたりで食べるのは日課になっていった。

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2 転校生

お母さん

授業が終わって夕暮れ時の水曜日。私を呼ぶ、元気な声が聞こえてきた。 “えみ〜!今日もマック寄って行こうよ!” 私の名前は柳原えみ。17歳の高校3年生。 愛華とは10年の付き合いで、よく帰り道に寄り道をするの。 今日も誘われたけど… “ごめん!今日はお母さんのお見舞いに行く日で…” 私のお母さんは私が当時13歳のときに倒れた。元々体が弱く、それが原因で現在も入院している。毎週水曜日と土曜日にお見舞いに行ってるんだけど、欠かしたことはないよ!だってお母さんが大好きなんだもん。 “そ〜だったね!また今度行こ!ばいば〜い” “ばいばい!” 愛華と校門前で去り、私はそのまま病院に向かった。 病院に着いて“柳原”と書いてあるプレートの部屋に進むと、いつもどおりお母さんはベットにいた。 “来たよ〜” 私は明るく声をかけた。 “あら!えみ〜!ちょっと痩せた?ちゃんとご飯食べてるの〜?” お母さんはちょっと心配症。 母子家庭で私をずっと1人で育ててくれていたんだけど、入院をきっかけに私のひとり暮らし生活が始まった。だから生活習慣や私の体調にはちょっとうるさい笑。 でも私のことが大好きだからって知ってるよ。 “も〜何言ってるの!土曜日から4日しか経ってないよ笑。” “それはそうだけど…ちゃんとご飯食べなさいね。” お母さんが安心した表情をみせて嬉しくなった。お母さんにあまり心配かけたくないもんね…。 “お母さんこそ体調気をつけてね!” “わかってるわ笑。” それからお母さんとは学校であった出来事やテストの結果、最近あったちょっと嬉しかったこと…とか他愛のない話をしたの。 羨ましいでしょ。 “それより、時間大丈夫?そろそろ帰る時間じゃない?” 時計を見るともうすでに1時間は居座っていた。 “もうこんな時間!?夜ご飯の準備しなきゃ! お母さんまたね!” 私は急ぎ足で病院から出た。 私はお母さんが好き。お母さんは私が好き。 大好きお母さんとの時間が1番大好きだった、 これからも続くって信じてたわ。

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お母さん