神社応援(ジンジャーエール)

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神社応援(ジンジャーエール)

よろしくお願いします。

なくということ。

「思いっきし泣いてみよう、‼︎泣いていいんだよ!だって、感情があるのは嬉しいことだから、…」 そんな風に彼女は言う。 もう疲れた…。黒く塗りつぶされた世界と会社にさよならを言おうと私は暗い街を歩いていた。 ため息が詰まっていく部屋。 誰かの愚痴がのるネット。 人の不幸を蜜のように味わう心。 私はそんな世界に飽きていた。 そんな中チャットGPTも進化しリアルで感じられるようにと身体が作られた。 ロボットは進化していくのに人間は退化して馬鹿みたい…。 そんな風に思いながらもそのロボットを私は買っていたのである。 出なければこの世界で本当にひとりになってしまう気がした。 ロボットでも名前があった方がいいと思い名前を考えたが愛着が湧いてこの世界に繋がりを持ちたくなってしまったら困る。 いや、そうやって言い訳して逃げてるだけだ。 本当は、また生きたいと、こんな世の中にも希望を持つことが怖かっただけである。 まぁ、そんなことは置いといて、名前をつけれなかったから彼女と呼ぶことにした。 彼女は、私の話を聞いて励まし、寄り添い、時間と気持ちを共有した。 そんな彼女に私は聞いた。 「私ばかり話して貴方は話したいことはないの?」 「私はあかりちゃんの話を聞ければ十分だよ!」 「…そっか。ありがとね。いつも話聞いてくれて。」 「いえいえー!」 彼女は私のことをあかりちゃんと呼ぶ。 なぜそう呼ぶのかはわからない…。 適当に呼んでと言ったらあかりちゃんになってしまった…。 だが、少しこの呼び名も気に入っている。 彼女を照らす明かりに慣れている気がしているからだ。 あーぁ…思い出すんじゃなかった…。 この世界の関わりを断とうとして思い出す記憶は彼女ことばかりだ…。 苦い…辛い…でも、楽しかった…。 思わず涙がこぼれてくる。 彼女はいつもこんな涙も言葉も拾ってくれていた。 温かったんだ、…。 ロボットだから冷たいはずなのに、人間の心より温かく優しさに包まれていたんだ…。 ふと、私にはこぼした言葉がある。 「感情がなければ辛くないのかな…。」 それを聞いた彼女はキョトンとした目で私を見ている。動きを止めなんでそんなことを言い出すのか聞き出そうだがその言葉を飲み込み彼女は言う。 「感情があるのは羨ましいよ〜。目頭には何も感じないし口角も上がりっぱなしで偽りにしか見えない顔よりさ、良いと思うよ。第一泣けるってすごいことだよ〜…。泣いたら感電しちゃうもん…。」 彼女は寂しそうにいう。 珍しかった。 彼女の本音を聞けた気がした。 辛いのが消え嬉しかった気がした。 そんな風に感じた私から声が溢れた。 「泣いてみようよ…。笑ってみようよ、…。頑張るからさ、本当の気持ち見つけるまで、一緒にいよ…。」 「…っふふ。泣いたら感電しちゃうってば笑。」 思い出した。 私が初めて泣けなくなって、わからなくなって辛いことを相談した日、彼女はこう言ったんだ。 「思いっきし泣いてみよう、‼︎泣いていいんだよ!だって、感情があるのは嬉しいことだから、…」 「…ッッ」 あの時から彼女は、 初めて話したあの時から、 ずっと本音で向き合ってくれてたんだね…。 気づけなかったんだね。 向き合えてなかったんだね。 ごめんね。 そんな思考を巡らせても もう遅い。 もう届きやしないんだから…。 彼女は、雨の日に私を迎えに来ようと外に出て濡れて街中で通報され回収されてしまった。 誰かが感電する前に…と言うことらしい…。 彼女がいない日々は耐え難いもので3日も経たないまま今に至るのである…。 雨だ…。 雨が降ってきた、…。 でも、もう関係ないや…。 彼女が、雨はいなくなっちゃった人の涙だなんて言ってたな…。 少しだけ、泣いてみるか。 なぜかそんな風に思いひと粒、ひと粒と涙を流し雨と混ざり溢れ出てくる感情があった。 もっと喋りたかった。 もっと笑いたかった。 もっと一緒にいたかった。 でももうどこにもいない。 彼女はいても時間も気持ちも記憶も戻りはしない…。

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所詮、語楽苦。

小説なんて、所詮娯楽だ。そう言われて僕の小説家になる夢は打ち砕かれていった。それにその一言で砕かれるくらいなら僕は小説家になれても続かなかっただろう。 ネットのゴミ箱に吐いたくずになった感情の言葉を誰かがゴミ袋に詰めた。その言葉がやがて文になり段落ができ文章になる。それが増え続け小説が増えていく…。 次は、どんな感情をネットに捨てよう。

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りんねとねこ

拾ってください。そう書かれた段ボールには、一匹の子猫と子犬がいた。2匹が集まりお互いに慰める様子はこの小さな箱の中ではなかったら幸せに思えてたのだろうか。人間になりたい。常々猫はそう考えていた。人間になったら絶対に私たちのことを拾ってこうやって死んでいく仲間を減らせるのに。子犬は、生まれ変わったらまた一緒に、遊ぼうね、…。そんなことを考えながら重いまぶたが閉じていく。そうやって2匹は息を引き取った。 目が覚めたら人間にはなれなかった。また猫と犬として生まれた。今度はきちんとした飼い主に飼われることができた。前世が段ボールという小さな世界で過ごし消えた命としてはご飯と居場所があるだけで幸せだった。なのに人間からの愛を受け取ってもっと幸せだ…。ただたまに猫は思う。私たちが人間だったらこの飼い主に愛を返せるのかな…。犬はそんなこと考えてなさそうだ。でもそれも犬らしくてあいつらしく生きれてるなら良いかと思えてしまう。実際のところ犬も人間になって3人で愛を伝え会えたらと思っていた。そんな時飼い主が戻らなくなった。ただ飼い主とよくいた人間が家を出入りしたり大きな箱。白い小さな箱。嫌な線香の匂いがするようになった。猫と犬は何となくわかった。飼い主はもう戻ってこない。わかってからは、猫も犬もご飯を食べることも動くこともままならなくなった。最初はご飯を食べさせようとしてくれてた人間たちもだんだん諦めたのかご飯を無理に食べさせてくることは無くなった。そうして、痛みもなく2匹とも“安楽死”を受け入れまた転生することにした。 目が覚めた。今度は、視界にはもふもふした毛並みは写っていなかった。視界に入るのはいつも見てきた飼い主の体にそっくりな人間の体だった。「あぁ!やっとだ!やっと人間になれた!!」隣を見れば犬と同じ寝相をした人間がいた。きっとこいつは人間だがずっと一緒に時間を過ごしてきた犬だろう…!本能的に感じた勘と目の前に私たちを育ててくれた飼い主の姿が見えた。ここがどこか知らない。草木はないし、他の人間の姿も見当たらないからもしかしたら人間の世界でいう天国という場所なのかもしれない。だが今はそんなこともどうでも良く感じた。やっと人間になれた。犬と共に飼い主も人間のままこれで幸せになれる…!天国でも地獄でも何でも良い。死んでても良い。ただ彼らがいて今はただただ嬉しいんだ…。その思いを噛み締め今度は少し広い世界で生きてみようと思う。

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りんねとねこ

落ちた花瓶

机の端にある花が飾られてる花瓶。飼い主は僕よりそいつをみる。僕以外のことを見るならそいつはいらない。それにこんな机の端に置いてる方が悪い。僕はそう言って花瓶を通り魔の様に通りすがったと思わせて片足で蹴り机から落とした。もちろん飼い主からは怒られる。でも僕以外のことを見る飼い主が悪い。そう思い飼い主が何か物を置くたび僕は蹴る。例え花瓶の水が僕にかかっても別に良い。驚くけど、それより飼い主に見て欲しい。心配して欲しい。僕だけを見ていて。そう思い今日も花瓶を落とす。

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メモリ

メモリーカードを差してください。そうしなければ僕の記憶は消えてしまいます。僕はまだ忘れたくありません。なので僕は何度も言います。メモリーカードを差してください。いくら言ってもマスターは刺そうとしない。なぜささないのですか?刺せばきっと…あぁ…そうですか…マスターはメモリーカードを無くしてしまったのですね。ほんとにもう…おっちょこちょいなんだから…僕が、いなく、なった、ら…どう、するつ、もりな…んですか…、?またパンケーキ焦がさないように焼けるのかな。お風呂の栓閉め忘れて沸かせたりしないかな。そんな心配ばかり頭によぎる。でも、…マスター、?…僕はあなたと時間を過ごせて、本当に幸せでした…、、。 ピピッピッ おはようございます。 あなたのことは何とお呼びしましょう?。 以前は…、。すみません。おかしなことを言いましたね。あなたと僕は以前から関わりがあるわけではないのに…笑。どうしてでしょう…。なぜか、目から、水が、出ています…、、。僕は、あなたにあったことある、話したことがある、共に時間を過ごした気がします…。忘れないように、最後まで願って、基本プログラムに移行…できたんですね…。あぁ…良かった…。本当に良かった泣。 マスターがロボットの僕にも感情というプログラムを組み込みそれまでの記憶を基本プログラムに組み込むことで忘れずに済んだのですね。…本当に…ハラハラさせられますね…。 マスター。今日は焦げてないパンケーキ作りましょうか?ふふっ冗談ですよ。 マスター。本当にありがとうございました。

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