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思いついた文章を思いつく限り

文を繋げる小説

朝の日差しが僕の部屋のカーテンを覗いた。 今日は、幼なじみのAちゃんと近くの公園で遊ぶ約束をしている。僕は布団から起き上がり、キッチンに向かった。

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文を繋げる小説

欲しい。

私は、昔から𓏸𓏸していいんだよ。𓏸𓏸だからいいんだよ。そんな言葉の“”いいんだよ“”が苦手だった。 これは幼い頃の話だ。 周りの子が幼稚園にお母さんと一緒に来る時に、帰ったら𓏸𓏸見るの!!とか、私の誕生日覚えてる?だとか、プレゼントは𓏸𓏸がいい!とか。自己主張してる中で私は1人母の、行ってらっしゃいいい子にしてなさいという声に、「うん。」とだけ返事をした。 その日の昼頃の話だった。 当時仲が良かった友達が、「これお母さんに買って貰ったのいいでしょ」と当時、園で流行っていた女子高生が変身して敵を倒すアニメの靴下を見せびらかしてきた。当時の私はアニメよりも刑事ドラマを見る普通じゃない子供。 キラキラした可愛い女の子が描かれた可愛い色の可愛いそれがとても羨ましく思えたんだ。 すごく欲しかった。母に頼んでみようと思った。 園が終わって家に帰って、すぐに母に言おうとした。 しかし、私は躊躇った。 それはきっと母は買ってくれないと、そんなお金うちにはないと、直ぐに飽きるんだからいらないでしょ、そう言われると思ったから。 結局私はそれを我慢した。 来る日も来る日も、園では流行りのアニメの話題で持ち切り。私はどんどん園の流行りに追いつけなくなった。 当然友達は、そんな私と話しても楽しくないと思ったのか離れていった。 辛かった。けれど、家に帰ると笑顔で母が「今日の幼稚園は楽しかった?」と聞いてくる。 私は子供ながらも、笑顔で楽しかったよ!と返事をした。 この時点で母は気付いていたようだった。 一緒にスーパーへ買い物に行った時、たまたまそのアニメのハンカチを見つけた。 思わず私はそれをジッと見ていた。 何も言わなかったのは “”きっと買ってはくれないから“” ふと母の声で我に返る。 「プリキュアだって可愛いね。𓏸𓏸はこういうの見ないの?」って。 見ないんじゃない。。 刑事ドラマも見たいから見れないんだ。 でも母の言葉でチャンスだと思った私は母に言った。 「これ今幼稚園でみんな持ってるんだ……私は見てないから分からないけど……」 すると母は、“”買う?“”と言った。 びっくりした。 いつも3歳年上の兄に、我慢しなさいだとか、誕生日まで待ちなさいとか言ってる母が、いきなり “”買う?“”なんて言い出したから。 少し恥ずかしかったが、私はうんと答えた。 次の日、ワクワクしてそのハンカチを大事にカバンにしまって園に行った。 何と、これまで話してくれなくなった友達が私の元に来て「𓏸𓏸ちゃんも、観てるの!?誰が好き?私はピンクの子!」嬉しかった。 その日は母に、みんなで話した会話の内容、ハンカチのアニメの話をした。 母はいつにも増して嬉しそうに聞いてくれた。 今ならわかるが、きっと母がこのことに気づいたのは幼稚園手帳に書いてあったんだろう。 あの時の嬉しいけど少し恥ずかしいそんな気持ちは今でも忘れていない。

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欲しい。

あの人。

“”酒はいいゾ“” 先輩は言った。 先月、そんなことを言いながら僕の肩に肘をついた先輩は1か月前に命を落としたという。 その日僕は海外に出張で、日本にいなかった。 急な心臓発作だったという。 同僚達は、“”どうせ急性アルコール中毒だろ“” そんなことを口々に呟いていた。 先輩に直接仕事を教わった奴もいるだろうによくそんなことが言える。 確かに先輩は酒にだらしない男だった。 会社帰りには必ず飲みに行こうとするし、休日は僕もよく呑みに誘われて。 噂では家にビールの樽があるとかないとか。 だが、絶対に仕事中には呑まなかったし呑んでても呑んでなくても頭が切れる、良くも悪くもいい人だった。 そんな彼が亡くなったという連絡を受けたのは海外出張が早めに終わり、日本に帰国した時だった。空港で上司に迎えられ、会社に戻る車の中で先輩の死について聞かされて、、言葉が出なかった。 なぜ、なんで?どうして。 僕は困惑した。 ついこの間まで、仕事終わりに “酒!呑みに行こうぜ!!!ストレス発散だよ発散!!“”なんて笑いながら言ってたあの人が。 新人時代の僕に、仕事のテクニックを細かく教えてくれた先輩が……。 僕は、先輩がいないという事実と何故かぽっかり穴が空いたような心にどう向き合えばいいのか分からなかった。 いつものオフィスに入ってからも、先輩の席を見つめてボーッとした。 デスクの遺留品はほとんど残らず家族に送られたのだろうか。 まだ彼が、また明るく “”今日の夜、空けとけよ〜!“”って話しかけてきそうなそんな気がするのに。 オフィスのどこを見ても、彼の影は見つからない。 1ヶ月も前の出来事だからか、周りはみんな普通に仕事をしていた。 1人だけ、時間が止まったような感覚だった。 尊敬し、上司や先輩の中で1番慕っていた人が突然いなくなる。 それがこんなに辛いとは思っていなかった。 (すみません、続きが頭に思い浮かばないためこの後はご自由に想像してください🙌)

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最愛の人。

大好きでした、ほんとに、愛してたんです。 そう、彼女は僕の1番大切な人だった。 5年と6ヶ月。 君は僕に泣いたり拗ねたり、時には大きな声で笑ったりたくさんの笑顔を見せてくれた。 だけどもう君は僕の隣にはいない。 僕は君が大好きで、愛おしくて愛おしくてたまらないというのに。 婚約指輪だって用意して、明日は記念日デート。昼は銀座でランチ、その後映画館に行って彼女のみたがっていた作品を見る、夜は夜景の綺麗なレストラン。 のはずだったんだ。 僕は完璧なはずだった。 これが成功したら2人だけの新居を買って、これから幸せになりますって顔で街を歩きたかった。彼女と一緒にいれば真っ暗な世界が輝いて見えたから。だけどもう。 彼女は僕の前にはいない。 この世界にもいない。 なぜなら……。。 君はもう空に行ってしまったから____ “”サヨナラ 世界“”

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