時雨 零
6 件の小説時雨 零
ミステリー、エッセイ、恋愛もの色々なジャンルの小説好きです。 自作の小説の更新は亀更新ですのでご了承ください。また、初心者ですのでクオリティはあまり期待なさらぬよう、お手柔らかにお願い致します。
#2 妬まれる贈物
僕は、「変わった子」だった。 一言で簡潔に表すとそうなるだろう。 いや、 何も知らない、或いは表面でしか僕の事を知らなければ そうとしか思えないのだ。 ─『ギフテッド』 直訳すると「神からの贈り物」 特定の学問や分野において、秀でた才を持つ者を示す。 周りからは、本当に思っているのか分からない賞賛らしき言葉。 そして、同時にひしひしと流れる空気に含まれる黒い視線。 これが “神様” から与えられたモノ。 と、無知故にがむしゃらに、そして 貪欲に欲して手に入れた能による悪夢。 そんな事、誰が理解してくれるだろうか 解、それはない。最初から 無かった。 「成績優秀」「文武両道」 学業面では、かなり褒められた。 し、馬鹿の一つ覚えのように妬まれた。 生まれつき、なんて事は決して言わない。 … 言えない。 「清廉潔白」「聖人君子」 なんて言われた時もあった。 本当に、その意味が、考えが、 分からなかった。解りたくなかった。 周りへの配慮だって、感謝だって、 気配りだって、謙遜だって。 しなきゃ、僕は認められないんでしょ。 受け容れられないんでしょ、 そんなの、…全部 『 解ってる…から、』 だから、僕は、自分は、 今日も、 貰った贈物を、大切に、大事に『 活用 』する、 そんな時間を過ごそうじゃないか。 神様からの贈物は、… 人間には扱いずらいものなのかもしれない。 To be continued …
#3 明日が不安なあなたへ
おはようございます、こんにちは、こんばんは。時雨零です。 半年ぶりですかね、お久しぶりです。 突然ですけど明日ってなんか不思議ですよね。 明日は当然のようにやって来て私達はその明日っていう舞台で日々暮らしている。 でも、その明日っていうのは実際は当たり前じゃない。 でも、それはほぼ当たり前という認識で世界は成り立っている。 なんだか頭がこんがらがってきますよね。 でも、考えちゃいますよね。 でも、でも、でも、… って 思考ってなんだか迷路みたいに入り組んでいて。 抜け出そうと必死になるのに。 その割には、自分の望むゴールでなければ例え、目の前にどれだけ他者が望むゴールがあってもスルーしていく。 だけど、スルーした事を後々悔やむ事もありますよね。 あれだけ、固執しておいた癖に。 そんな矛盾があるからわたしたち人間って − − なんだか “かわって“ ますよね 。 で、楽しいというか、なんというか…。 個人的に “ 面白い“ と思うんですよね 。 日々を完璧に、誰にでも認められる位 全うに過ごす。 それも、素晴らしい過ごし方と尊敬します。 ですが、はっきり言って、わたしたちに 完璧、なんてものは提供出来ないのです。 なぜなら、一人一人の思考があるから、 ただそれだけ。 前置きが長くなりましたが、結論は、 「あなた自身が、心地よいと思える時間を送れればそれで良い。」 そのひとつです。気負いする必要なんて ないんです。 明日、明後日、来週、来月、来年。 無限のように来る時間に身を任せる位の 感覚で、それからのスタートで良いと 個人的に思います。 そこから、何か やりたい事。 やらなければと思った事。 後、その他諸々、あなた自身で考えた事。 それを後から付け足して。 そんな小さくも大きくもなる御話を 自分の中で書き留めて、 そうやって明日をお迎えしてあげましょ。 この世の中、想定のつかない事ばかりです。 何時、何が、何処で起こるかなんて 皆目見当もつきません。 もしかしたら、明日、私が居なくなるかもしれませんし、 国、いや世界が無くなるかもしれません。 はい、 ですがそれがどうしたのでしょう? 所詮、明日、という月日、年月。 その他の要素は舞台です。 わたしたちが生を刻む舞台なだけなので あって、それに脅かされる訳でもない。 −−そういう考え方もある、という事を どうか、頭の隅っこにでも置いといてあげてください。 大丈夫、という言葉は偽善にしか聞こえないかもしれませんが。 この何処にでもありふれているような ただの文字書きの独り言が。 誰かにほんの少しのひだまりとなる事を 願って。 「陽だまりへおいでよ。」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 久々の執筆で、だらだらとした文章になってしまったこと、お詫び申し上げます。 もうすぐ、年越しですね。 皆様にとって良い一年になる事を ささやかながらお祈りしています。
*2 自分探しをしているあなたへ
自分らしさって何だろう。 自分の素って何だろう。 長所って何だろう。 短所って何だろう。 このような事で心が苦しくなって締め付けられて 息が詰まることってよくありますよね。 自分のしたいことが分からなくて ただ、何かのレールに乗って生きているように見えたり 素の自分が好きになれないから 理想の自分を演じて見せたり 皆の空気を濁さないように、波風を たたせないように気を使って行動したり そうやってどんなに自分に疑心になっても、目を逸らそうとしても 悩みが離れてくれない。 そのような事であなたは少しお疲れになられたのではないでしょうか。 そんなあなたへ あなたはとても向上心があり、人への思いやりがある方だと私は思います。 いや、そんなことはない。と思われる方もいらっしゃると思います。 ですが、そんな風に自分に対して目を向け 考える事ができるのは あなたがあなた自身を成長させていきたいと思っているからと思います。 最初からそのままでいいやと思っていたら 自分を見つめ直そうと考える機会は減りますもん。 また、その悩みに葛藤しながらも周りの人には心配をかけないよう、気を使ったり 周りの空気を読んでいるあなたは本当に思いやりに溢れる方だと思います。 ですが、無理のしすぎにはご注意を。 あなたは、そこに存在しているだけで 誰かにとってかけがえのない あなたなのです。 あなたを好きな人は沢山います。 だからどうかあなた自身があなたを責めてあげないで。 焦らなくても大丈夫。 そのままのあなたで過ごしていればきっと あなたなりの答えが見つかるはずです。 あなたの体と心が最優先。 優しいあなたの優しさをあなた自身にも 向けてあげてください。 周りの人への優しさはその次でも大丈夫。 あなたが楽にいられたらそれでいい。 あ、でも後悔するような行動はやめといた方がいいですよ。 ですがこの心配も優しいあなたには要らないかもしれませんね。 最後に今日も一日お疲れ様でした。 今から頑張ってくるよの方は無理せずに。 ぼちぼち暮らしていきましょう。 ではまた 『陽だまりへおいでよ』
*1 読んでくださった全ての人へ
おはようございます。 こんにちは。こんばんは。 ただの小説好きの一般人 時雨零(しぐれれい)と申します。 この作品、『陽だまりへおいでよ』は 皆さんの日常で思うちょっとしたお悩み から 少し周りには言いづらい悩みまで 色々な思いを持った皆様が少しでも 心が楽になれるようにと願い 作成させていただいたものです。 陽だまりのような優しさをあなたへ
#1 賞賛される症状
少し思い出話でもしてみよう。 その方が僕のことを親しみやすくなるから 僕は2歳から保育所に通って生きていた。 親の顔と同じくらいの頻度で 保育士の方の顔を見て育った。 だから僕にとって保育所はとても懐かしい 場所、でもちょっと息苦しかった場所。 そんな時僕は、本と出会った。 確か、3、4歳だったと思う。 本と言ってもその頃は絵本が大半だったが 幼い僕はその不思議な世界観が好きだった 存在しないはずなのに。 絵本を読むようになってから父と母は 少し早く迎えに来るようになった。 嬉しさと安堵感は少し増し、 孤独感と寂しさは少し減った。 僕はそう感じ、これまで以上に父と母に 甘えて接するようになった。 例えば、寝る前や暇な時に本を読んでもらったりすることだ。 僕の我儘のほとんどがこれだったと思う。 絵本は自分で読みきってしまったからと 自分では読めないような難しい文字が使われているような本を持って行っては 聞いて、聞いて、、。 その頃から僕はちょっと、他の一般的な子とは感性が違ったのだろう。 でも、2人は僕のありすぎる知的好奇心を 受け入れてくれた。 今思えば、それが親の役割だから当然なのかもしれない。 だが、それが本当に嬉しくて。 その嬉しさに関心を持つほど その頃の僕は2人を好いていた。 2人以外の周りの大人は、僕が普通に 暮らしているだけなのに、何かと賞賛の声をかけてくる。 時折、それに見せかけた嫌悪の声も。 それでも、僕は年相応な振る舞いで 且つ、礼儀は守り対応した。 調子に乗るなんてことをすれば 格好の餌食、それは1度経験したから 分かっていた。 賞賛、その裏に自己欲求が隠されている。 認めてもらいたい、だから褒める。 それが、その時僕が学んだ1つのこと。 これが僕の少しばかしの幼少期の話 これが日常だと信じてやまなかった まだ少し純粋だった僕の話 これが症状だったと気づいていない時の ある家族の話。 To be continued...
Am I...? # Prolog
君の陽だまりのような微笑みの 僕のとってつけたような笑顔の裏の 鉛のようなどす黒い感情の 貴方のどうしようもなく綺麗だと思わさ れてしまうその悲哀も その存在の定義は一体なんだ。 名称は、存在の保証は、由来は? それらを隠し持つ自分達は何者か。 自分を自分と判断する要因は何か。 そんな事を初めて考えたのは齢五歳の春 僕は答えが分からなかった。 考えるための素材が足りなかった。 だから学問も運動も芸術にも興味を持ち 始めた。 満足のいく答えを探すための準備として 始めは、皆はそういう為に学問や資格の 取得に勤しんでいるのだと思っていた。 だが、少し解釈が違ったようだ。 その違いに気づいた時、僕は 初めて心から落胆し笑った。 それから周りの親以外の人は僕を 一種の有名な、でも売れない絵画の様に 扱った。 分かりきった事じゃないように 敢えて動揺を見せて、人と振る舞う。 同年代にも謙遜を欠かさず 年上には失礼な真似などせず 時には年相応の態度を見せる。 結果が予測できるから こうしておいたら後が楽だから そんなことをしている内に僕は 僕を忘れた。−− Am I...? attention 少しシリアス気味な表現、また微小の 虐め表現がございます。 そのようなものが苦手な方は 申し訳ございませんが読む事をお控えに なられることを推奨致します。 また、あまり更新のペースが一定では ありません。気長にお待ち頂ければ 幸いです。