Unknown

3 件の小説
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Twitterから来たものです

メモリーオブレイン③

どれだけ歩いただろうか… 「ヘタクソ!」と思いながらも食わないと生きていけないので少女は雨の中物資のパラシュートが見えた方へ急いだ。 ふと、久しぶりに人間の声が聞こえた気がした。 「あれ?このあたりでまだ動くラジオが?」 考えながらも着実に声の方に近づく。 やはりラジオだった。 しかし、ラジオなら誰か付けた人がいるはずである。 「まだ 人 がいる」 彼女は新たな希望を持てた。 早速… 「あ、物資が水に沈んじゃう!」 希望を持ったまま彼女はまだ降りぬパラシュートへと急いだ。

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メモリーオブレイン②

(数日後) 「カッパより傘の方がよかったかなぁ…」 あの少女はパンを買いに行った。 正しくは貰いに行った……と言うべきか、 雨の中も輸送機は轟音を立てながら頭上を通り過ぎて行く。 彼女が炊いた発煙筒の分だ。 なぜこんな生活をしているのだろうか… あの日…日本はたしかに戦後初めて戦争に入った。 しかし今では戦闘など見る影もない。 ……………なぜなら全て浸水してしまったから

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メモリーオブレイン①

ある日私はいつものように目覚めた。 いつも通りの日だ。 無意識でニュースを聞き流し、登校の用意をしていた。 急に『速報です……』と流れた。 正直言って速報だろうが聞いてる暇はないのである。 しかし、その後の言葉は意識して聞いても信じがたいものだった… 『日本国はただいま、………と戦争状態に入りました!!』(……続く)

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