火旋の豊臣
16 件の小説大都会の日常。「火旋の豊臣」
都会。 それは人が多く、ビルが沢山建ち並ぶ場所。 そこでは色んなことが起こっている。 喧嘩してる人もいれば、コスプレしてる人もいる。 特に109の地下街の中は人だらけで電車の乗り換えの場所が分からなくなるくらいだ。 でも、楽しいのは確かである。 新宿も人が多い、そして何処に何があるか全然分からないから直ぐに迷う。 その代わり全てが揃っていて、困る事は無いだろう。 人間と人間が日々すれ違う場所なのだ。 私は田舎者だから見るもの全てが新鮮でずっと高層ビルを見上げてわ感動しているのだ。 周りの人は絶対田舎から来たと思っているだろう。 でも、そんな事は一切関係ない。 楽しい物は楽しいし、綺麗なもんは綺麗だ。 夜の横浜の夜景はお祭り並みに明るい。 流石眠らない街と言われているだけはある。 私はそう感じたのだ。 地下鉄も本数が沢山あり、行きたい場所にすぐ付かないこともある。 迷うのも面白い。 私はだんだんそう思えて来たのである。 東京のスクランブル交差点には霊が迷い込んでると言われているけども霊感がない私には一切霊何か見えない。 だから安心して歩くことが出来る。 お店もあれば、食べ物屋さんもあるし高級ブランドがズラリと並んでいる。 新宿の百貨店はまさに高級ブランドしかない。 そう言うイメージだ。 移動は歩きか地下鉄かJRのどれかだ。 勿論地下鉄にも人が多いしJRにも人しかいない。 でもそれが楽しいのだ。 次行った時には東京の浅草にあるスカイツリーにでも行ってみるとするかぁ〜。 今回は敢えて横浜の神奈川を思う存分に楽しんだ。 渋谷と新宿にはそんなに居なかったから少し心残りはあるが色んな場所に行けた事に感動を覚える。 それでも楽しいし、また行きたいと思います。
〜横浜濃厚恋慕〜(原本編)下巻 原作・火旋の豊臣
「前川さん、俺何か緊張して来ました」 綾都はこの大都会横浜で合コンをするのが初めてだったので、神経が高ぶる感覚を覚えたのだ。 次第に汗が自分の額に滴って来た。 「別にそんな緊張しなくても良いよ笑」 前川は笑みを溢しながら綾都に言ったのだ。 「着きましたね」 「さぁ〜、行くぞ〜」 二人は、皆んなが待っている居酒屋へと向かったのだ。 「こっち、こっち!」 女性陣が手を振って案内をしてくれたのだ。 「ありがとう、綾都は俺の隣に座りな」 緊張している綾都を前川が気を遣って自分の隣に座らせた。 「ではまず、皆さん初めまして!」 拍手の音が店内に響き渡る。 「ではまず、注文しますか!」 前川は皆に言った。 「そうですね、私は生一つと枝豆お願いします」 皆んな順番に品を注文したのだ。 「では〜自己紹介しますか!」 前川は一人ずつ自己紹介する様に言った。 「私から自己紹介します」 「上司の前川です、え〜、年齢は三十六です。」 こうして自己紹介が始まり、綾都の番になり、 緊張しながら始めた。 「名前は吉田綾都です、年齢は二十九です。 合コン何て初めて、なのでかなり緊張しています」 綾都は自分が緊張している事を打ち明けたのだ。 一人大人しく座っている女性が気になり始めた綾都はその人の方を見て、「元気がないなぁ〜」 と、直感で感じ取った。 「私は上司の田中です、ゆいなさんと同じ職場に勤めています、年齢は...秘密です」 こうして、自己紹介が続き最後にゆいなの番に差し掛かった。 「名前は中山ゆいなです、年齢は二十九歳です。 よろしくお願いします。」 大人しく優しい声で自己紹介をしたゆいなだった。 皆んなが待っていた麦酒とおつまみが来てそれを飲みながら談笑し出した。 時間も遅くなり、そろそろ解散と言う雰囲気だったのだ。 「皆今日はありがとうございました、又この様な形で会いましょう!」 上司の前川は最後の一言を言って、今回は解散した。 「綾都、お前どうする?タクシーで帰るか?」 「はい、そうします」 綾都はタクシーで家まで帰って行った。 「ゆいなさん大丈夫かなぁ〜、何か活気が無かったんだよなぁ〜」 綾都はタクシーの中でそう考えながら家まで帰って行った。 「あ〜疲れた、明日の仕事だし今日はもうこのまま寝るか」 綾都は疲れていたせいかそのままパジャマに着替えて寝た。 「ゆいなさんの事は後々前川さんに聞いてみるか」 家から見える綺麗な星空を眺めながら思った綾都なのであった。 完。 ・続きは「誓い」編に分けようと思います笑 その方が楽しみがあって良いでしょ笑 何て私の勝手な意見でした。 それでは「誓い」編をよろしくお願いします。 by火旋の豊臣。
営業探偵銘記(潜入編) 原作・火旋の豊臣
「今日も、仕事行くかー!」 風真は朝起きて仕事に行く準備をした。 職場には地下鉄に乗って通勤している。 風真が乗っているのは相鉄線の各駅停車「横浜行き」である。 いずみ野駅から西横浜駅までの約三十分程度乗っている。 今日も地下鉄「相鉄線」の車内アナウンスを聴きながら気楽に向かっていた。 「まもなく西横浜、西横浜です、お出口は右側です。」 「The next station is Nisiyokohama」 風真は音鉄な為、敢えていつも「各停」に乗っているのだ。 「いやー!今日も良い車内アナウンスだった〜!」 風真は職場に着き挨拶をし、荷物を置いてミーティングに参加したのだ。 「今日は皆んなに大事なお話があるから良く聞くように」 部長は真剣な眼差しで話をした。 「今日から一年間サラリーマンとなって、30代のある男の事を調べてもらう、そう、潜入捜査だ」 「この中から二人の社員を指示するからサラリーマンと言う事にして、会社に潜入し調べてもらう」 「え〜、今回はいつも行ってもらっている西山君は別の案件で現在不在中な為〜、一人目は風真!そして、二人目は川口君に頼もう」 川口あおい・年齢二十九歳の女性探偵だ。 川口あおいは風真の一つ年上の先輩探偵である。 「よろしく、風真君」 川口は風真に挨拶をし、潜入の準備に取り掛かった。 「川口さんって俺の一つ年上なんですね、宜しくお願いします」 風真も川口に挨拶をし、準備を手伝った。 二人はスーツに着替え、一年間の潜入捜査をする準備が整った。 「二人には小型無線機と、カメラ付きボールペンを渡す」 証拠を撮るためのカメラ付きペンと、いつでも部長と連絡が取れる様に小型無線機が渡された。 「それでは二人とも、気を付けてね」 「はい!」 二人は声を揃えて返事をしたのだ。 場所は千葉県のオフィス街の中にある中小企業。 「明日から一年間って長いなぁ〜、川口さんは今回みたいな経験ってした事あるですか?」 風真は川口に聞いてみたのだ。 「何ヶ月とかはあったけど一年間は初めてだよ」 「そうですか〜、上手くいくか心配になってきましたよ」 風真はまだ入社して一週間も経っていないのにいきなり一年間会社に潜入しろと言われたら誰だって不安にはなる。 その風真の状態を見て川口はアドバイスをした。 「大丈夫、私も初めてだし、部署は同じだろうから何かあったらいつでも話聞くから堂々としてな!」 川口のアドバイスのお陰で安心する事が出来た風真は徐々に元気になって行った。 「川口先輩!ありがとうございます」 風真は川口の言葉が胸にささったのかやる気が出てきたのだ。 次の日 「よし!今日から長い潜入が始まりますね!」 風真は気合を入れて、オフィスビルへと入っていったのだ。 川口も同じく、オフィスビルへと向かって行ったのである。 一年間の潜入捜査が幕を開けたのである。 次回へ続く。 完
営業探偵銘記(新人探偵編) 原作・火旋の豊臣
「おはようございます!」 新人の探偵が元気良く挨拶をして出所した。 この日は初出社の日で、少し緊張した様子だった。 「では〜、ミーティング始めるかぁ〜」 探偵社に勤めて七年目の白川上司が言った。 「みなさん!今日からこの探偵社に勤めてもらう事になった 瀧原 風真君だ」 「みなさん初めまして、今日からこの探偵社に勤める事になりました瀧原風真と言います、宜しくお願いします」 新人探偵となった風真はこれからやる事を上司に伝えられたのだ。 「では〜君にはまず、ティッシュ配りからやってもらう」 新人が入社して最初にやる仕事だった。 「駅前に行ってこの箱の中に入ってあるティッシュを全部配り終わったら社に戻って来る」 風真は正直まだ納得はしていなかったけれど、 分かりましたと返事をして箱の中に入った大量のティッシュを持って駅前に行き、それを配り始めたのだ。 「これが俺のしたかった事じゃね〜けどまぁ〜良いか〜」 自分にそう言い聞かせ、風真はひたすら箱の中に入ってあるティッシュを配り続けた。 「一箱目配り終わりました〜」 配り終わったティッシュの箱を持って探偵社に、戻ったのだ。 「はい、次のティッシュ」 また次の箱に入ったティッシュを渡されて、駅前に行って配り、そして空箱を持って探偵社に戻る。 これを五往復したのだ。 「お疲れさん、今日はもうこの時間だ、初日の仕事ご苦労様」 出社一日目の仕事が終わり、風真は家に帰った。 二日目に出社して上司からいきなり応接室に呼ばれた。 「風真、いきなりだが今日は浮気捜査の見学に行ってもらう」 「え!本当ですか!分かりました!」 それは風真がやりたかった仕事の一つでもあった為、かなり喜んだ。 「でも、君はただ車に乗っているだけ良い」 「え?車に乗っているだけですか?ビデオとか撮らなくて良いんですか?」 浮気している証拠を撮って記録に残したかった気持ちを上司に伝えたのだった。 「あのね、新人はただ見てれば良いの!」 「余計な事してもし気付かれでもしたら面倒くさいでしょ!」 上司は風真にそう言って、手帳とペンを渡したのだ。 「なら〜、この手帳とペンに自分の思った事をそのまま書きなさい」 「それでは行って来ます」 浮気調査が始まり、車を走らせた。 「そう言えば、今から向かう場所って遠いんですか?」 「いや、そんなに遠くはないが、海が見えるかも知れん」 そこから車を走らせて三十分は経過していた。 浮気現場に到着した途端風真は周りを見てふと思った。 「てかここうちの近くじゃん笑」 何と場所は風真の家の近くだったのだ。 「あ!あの人達だぞ!」 上司は風真に車を見張っている様指示して浮気調査に向かった。 「あ〜あ、暇だなぁ〜」 風真は上司から渡された手帳とペンを持って、何かあった時すぐ書けるように準備をした。 とその時、何と引ったくりの瞬間を目にしてしまったのだ。 風真は慌てて車から降り犯人を追いかけた。 「こら!待てーー!」 犯人は自転車に乗っていた為走って追いかけるのは無理な距離だったのだ。 その時風真は実家が近い事を思い出し、庭の方へ向かって自分の愛用している電動自転車に乗った。 「よし!追いかけるか!」 風真は自分の電動式マウンテンバイクに乗って犯人を追いかけた。 「待てーー!」 引ったくり犯も驚きスピードを上げた。 風真は21段変速とサスペンションを上手く使いながら、犯人を追いかけたのだ。 そしたらいきなり犯人は方向を変え、岩と砂利の多い走り辛い道へと移動した。 風真も必死に方向転換し、追いかけた。 道は大きな岩が多く、凄く走りづらい。 サスペンションの勢いを使って、跳ねてはバランスを取り、を繰り返した。 そして下り坂を一直線に走り、その勢いとサスペンションのバネを使いウィリーをしながら一番大きな岩を上り切った。 その後もサスペンションの勢いを使って上手く方向転換し、自分自身が吹っ飛ぶんじゃないかと言うくらいの高いジャンプをした。 犯人は疲れて来たのか岩の上で息を切らしていた。 そして、風真が近づくと相当疲れたのかその場で倒れたのだ。 風真はすぐに警察を呼び犯人は呆気なく逮捕されたのだ。 その後風真は上司にこっ酷く叱られたが、初めて犯人を突き止められた事の方が嬉しかったのか心の中ではテンションが上がっていたのだった。 営業探偵銘記「一部」 完
〜横浜濃厚恋慕〜(原本編)上巻 原作・火旋の豊臣
「ガタン、ゴトン」 一人の男性が横浜市営地下鉄ブルーラインに乗って(新横浜)で慌てる様に降りた。 彼の名前は「吉田綾都」年齢二十九歳。 来年には三十路になる男だ。 この日は大事な会議があり、絶対遅刻してはいけないと言う日に限って寝坊してしまった綾都だった。 「くっそ〜、夜更かしし過ぎたー!ヤバい! 後三十分で会議が始まってしまう!」 綾都は時間にルーズな所があり、いつも時間ギリギリで出所しているのだ。 「よし!着いたー!」 「ふ〜、走ったなぁ〜」 ようやく職場に着き、即行で会議室に向かった。 「それでは、今月はこの様な内容で進めて行きます」 着いた頃にはもう会議は終わっていた。 「あ!おはよう綾都、部長がお前の事呼んでたぞ」 この人は綾都の上司で名前は「前川」と言う。 彼は係長でいつも綾都に世話を掛けられている。 「コンコン、失礼します。」 綾都は恐る恐る会議室に入ったのだ。 「私が君に何を言いたいのかは分かるよね?」 部長は真顔で綾都に言ったのだ。 「はい、あの〜遅刻した件ですよね...」 綾都は部長そう答えたのだ。 「あのね、今回で二回目だぞ!ほんっとにしっかりしてくれよ!」 「君はいつも時間ギリギリで来るし、仕事のペースも遅いし、そのくせ、即行定時で帰るし、一体君はここに何をしに来てるんだ!」 部長からの長い説教が始まった。 「資料はミスばかりだし、期限内に終わらせれない、結局相手方に謝るのはいつも部長の私何だよ!」 綾都の頭の中は真っ白になっていたのだ。 それもそのはず全て事実だからだ。 「ちゃんと、聞いてる?」 「聞いてるよ!俺も俺なりに頑張ってるんスよ、そんな言い方しなくても良いじゃんかよ〜!」 綾都は泣き出し、会議室にある大きいテーブルを思い切り蹴ったのである。 「あ!コラ!物に当たらないように!」 「まぁ〜、あの、私も少し言い過ぎたね、すまなかった」 部長は必死になって謝ったのだ。 「あのね、何も完璧にしなさいと言っている訳では無いんだよ」 部長は綾都を一旦落ち着かせる為、優しく声を掛けたのだ。 「基本をやって欲しいんだよ、期限内までに資料を作成する、君にはこれだけをしてくれればこちらとしては凄く助かるんだから」 「後もう一つ、遅刻はしない様に心掛けること」 部長は基本的な事と必要最低限やって欲しい事を綾都に伝えたのだ。 「あ!後、もし遅れそうになった場合誰でも良いから必ず連絡を入れること」 部長は三つの事を綾都にお願いした。 「落ち着いて来たかい?飲み物飲むなら飲んで良いからね、ちゃんと仕事すること」 綾都は自分を落ち着かせ、仕事に戻ったのである。 「今日はどんな資料を作れば良いのかなぁ〜?」 綾都は仕事が苦手な為、進め方に戸惑っていた。 「え〜と、今回のお題はっと、他社に分かりやすく物事を伝えるにあたって必要なこと」 綾都は頭の中が真っ白になり、何も浮かぶことが出来なかったのである。 「あら?大変そうね笑」 綾都に話しかけて来たのは上司の「北山静香」さんだった。 この人は綾都の言わば教育係と言った所だ。 「そう言えば気持ちは落ち着いたの?」 先程の説教が社内全体に聞こえていた為、綾都の事が心配だったのだ。 「はい、何とか大丈夫です」 綾都はそう言い今回の資料を作成し出したのだ。 あれから少しだけしか進まない事に嫌気が出て来た綾都だった。 「お〜、まだ仕事してたのか」 前川はいきなり綾都に飲みに行くかを聞いた。 そしたら綾都は。 「はい!行きます!」 と今日一元気良く返事をしたのだ。 そして、二人は居酒屋へ行きお酒を飲みながら今日あった出来事をついて話した。 「綾都、今日の遅刻は流石にヤバいぞ」 「はい、今後本当に気を付けます」 綾都は前川上司に謝罪をしたのだ。 「まぁ〜、今後気を付けると言う綾都の言葉を信じてるから話すぞ」 「はい」 「綾都が良ければなんだけど、今度合コン行くか?」 「えー!合コンっスか!はい!行きたいです!」 綾都は嬉しそうに返事をした。 「そうか笑俺の知り合いに都合良い日程聞いてみるわ笑」 前川は大学の頃同級生だった「田中」と言う人と知り合いで、その人に聞いてみる事にしたのだ。 次の日 「よし!仕事も終わったし、人生初の合コンに行ってみるか!」 綾都は早速前川上司に報告しに向かったのだ。 「向こうも良いと言っているから今から行くか!」 「今からですか!はい!よっしゃー!」 そうして二人は、横浜の居酒屋へと向かった。 果たして綾都の初合コンは上手くいくのであろうか! 下巻へ続く。 完
〜横浜濃厚恋慕〜(特別濃厚編)下巻原作・火旋の豊臣
綾都はゆいなに連絡を返すか悩んでいた。 「でもなぁ〜、せっかくゆいなの方から連絡来れてるし、掛けてみるか!」 綾都は思い切って折り返し掛ける事にしたのだ。 「もしもし、ゆいな?連絡ありがとう」 ゆいなは仕事中で、電話を留守番電話に設定していた為、メッセージで送った。 「忙しいのかなぁ〜、まぁ〜ゆいなも立派な社会人だからしょうがないかぁ〜」 綾都は職場に向かい、ゆいなの事は一旦考えるのを辞め、仕事に専念する事にしたのだ。 「お!綾都じゃん!おはよう!ま〜た何かあったか笑」 職場の上司が綾都の事を心配して、声を掛けてくれた。 「はい、実は暫く連絡取れなかったゆいなさんと久しぶりに話せて正直凄く嬉しいんです!」 綾都は上司に楽しくも嬉しそうに話した。 「なるほど、そう言う事か笑」 上司は何となく察しが付いていたのか直ぐに納得し、それ以上何も言わなかったのである。 多分、綾都の事を思っての行動であろう。 「ま、程々にな笑」 そう言って仕事に戻ったのだ。 「ふ〜、今日の仕事何とか終わった〜」 綾都は仕事が終わり、家に帰って行った。 「そう言えば、そうだった!ゆいなにもう一度連絡してみるかなぁ」 綾都はゆいなに連絡をしたのだ。 「もしもし、ゆいな?」 「はい、そうだよ」 綾都は内心ホッとした。 「ごめんね、夜なのに、今って都合良い?」 綾都は緊張したながらゆいなに聞いてみたのだ。 「流石に今日はもう無理だけど明後日なら空いてるよ」 「少し待ってね、あ!俺も空いてる!」 「良かった、なら明後日会おうね!」 綾都は喜び、スキップしながらコンビニに向かった。 当日の日 「お待たせ、待った?」 「今来た所だよ」 二人はハチ公前で待ち合わせたのだ。 「そう言えば、瀧くんとほのかさん結婚したの知ってる?」 ゆいなは綾都に聞いてみたのだ。 「え!あの二人結婚したの!」 綾都は初耳だった為、驚いた表情を隠せなかったのである。 「え〜、知らなかったんだ、私の方にはちゃんと連絡来たのに笑」 「アイツ〜俺には言わないでゆいなにだけ言いやがったなぁ〜!」 綾都は腹を立てた。 「多分面倒くさかったんじゃない笑」 「まぁ〜アイツが俺にそんな事一々言わんか笑」 内心綾都は気付いていたのだ。 「それはそうと、ゆいなの方はあれからどんな感じ?」 「どうって?」 綾都は具体的に何て言えば良いか悩んだ。 「あの〜、だから〜、前にほら、色々あったじゃん...」 「あ〜笑もう良いの、あの時はあの時!」 ゆいなはとっくに気持ちを切り返していた。 「そっか、なら良かった」 それを聞いた綾都は、自分も気持ちを切り返す事にしたのだ。 「どこ行く?ご飯でも食べに行くかい?」 綾都はゆいなにご飯を食べに行くかを誘った。 「良いよ、レストラン行きたいな!」 ゆいなの希望はレストランだった。 「分かった!そしたら行くか!」 そうして二人はレストランに向かったのである。 「レストラン来るの何てほんと久しぶりだなぁ〜」 二人は近くのレストランに入って行った。 「ゆいなは何頼む?」 「う〜ん、私はナポリタンかな!」 「そしたら〜、俺はスパゲティにしよ!」 二人は品を注文し、仕事の話、そして今後の話をしたのである。 「お仕事の方が順調なの?」 綾都はゆいなに聞いてみたのだ。 「うん、今の所問題なしだよ」 「俺はようやく仕事の流れが掴めて来たとこだよ」 綾都は仕事の現状をゆいなに話したのだ。 「あのさ、これからもこうやって二人で出掛けたりしたいんだけど良いかな?」 綾都はゆいなにお願いしてみた。 「う〜ん、良いよ、お互い休みが合えばね」 「え!ほんと!分かった!」 綾都は嬉しそうに料理を食べたのである。 「カランカラ〜ン」 二人はレストランを出て次にどうするかを決めた。 「どうする?お腹もいっぱいになったし」 二人はどうするか決めた。 「あのさ、ゆいながもし良ければ何だけど俺の家来ない?」 綾都はゆいなを自分の家に誘ったのだ。 「う〜ん、良いよ!どんな部屋か見てみたいし笑」 ゆいなも興味本位で綾都の家に行く事にした。 綾都は又、緊張して心拍数がネズミの様になったのだ。 「う、うん、じゃ〜行こっか!」 そうして二人は「れいや」の話をしながら綾都の家に向かったのである。 「まさかあの二人が結婚するとはなぁ〜」 綾都は内心悔しい気持ちがあったのである。 「ゆいなは結婚願望とかあるの?」 綾都は唐突にゆいなに聞いてみたのだ。 「今の所はないかな〜、良い人が居れば別だけど笑」 綾都は先程聞いた「れいや」が結婚したと言う件で正直焦っていたのだ。 「そっか、良い人見つかると良いね!」 本当はゆいなと結婚したいと言う気持ちを押し殺し、応援する言葉に変えたのだった。 「綾都は?結婚願望あるの?」 「俺は〜、う〜ん、無いな結婚とか向いて無さそうだし笑」 自分に正直になれなくて内心悔しい気持ちが湧き出て来た。 前から好きな人が、今目の前になるのに「好きです」と言えない自分が嫌いになった瞬間であったのだ。 「着いた、ここだよ」 二人は一瞬目が合い、その後何も言わずに綾都の家に入って行った。 「カチッカチッカチッ」 二人は無言のまま時計の音だけが室内に鳴っている。 「あのさ」(綾、ゆ) 二人は同時に同じ言葉を交わしたのだ。 「寝る場所何だけど、俺はソファで寝るからゆいなはベッドで寝なよ」 気まずい空気を何とか持ち堪えた。 「いいよ、そんな無理しなくても...」 ゆいなはとっくに気づいていたのだ。 「一緒に寝よ」 綾都は無言で頷いたのだ。 「暖かいね」 二人は結局同じベッドで寝る事にした。 「今日は泊めてくれてありがとう、そのお礼と言えばって感じなんだけど」 ゆいなは綾都にそう言った。 「今日は私のこと好きにして良いよ❤️」 綾都は戸惑ったけど、この流れに耐えきれなかったのだ。 「分かった」 そうして二人はキスをしながら、布団の中に潜ったのだ。 「ゆいなの唇すっごい濃厚だよ💙」 綾都はキスからディープキスに変えてゆいなに言った。 「仕方ないな〜❤️中に入れて良いよ❤️」 ゆいなが綾都を優しい言葉で誘惑した。 「分かったよ💙」 「アン、アン、アン、❤️」 「すごい〜❤️奥キモチい〜よ❤️」 「そこキモチいい〜❤️もっと奥ツイて〜❤️」 「いっぱい溜めてたんでしょ❤️」 「今日はもう全部私の中にちょうだい❤️」 「あ〜、もうダメ💙イキそう、イク💙」 綾都はゆいなのアソコの中にフィニッシュしたのだった。 「あ〜、もう〜❤️いっぱい白いの出たね〜❤️」 「何か私も興奮してきちゃった❤️」 「綾都の太くてカッタいアソコ舐めて良い?❤️」 こうして二人は大人の夜を過ごし、濃厚にとろけあったのであった。 次の日 「ん〜、朝か〜」 綾都が目を覚ました。 ゆいなの方を見るとまだ寝ていた。 「大好きだよ💙ゆいな💙」 綾都は寝ているゆいなの頬っぺたにキスをした。 「起きてるよ笑」 実はゆいなは寝たフリをしていたのだ。 「え〜!って事は今の全部聞いてたの?」 綾都は赤面になり、毛布で顔を隠した。 「私も好きだよ❤️」 ゆいながさり気無く綾都に言った。 「ね〜、聞いてる?」 「あ、ごめん何?」 綾都は毛布で顔を隠していた為、聞き取れなかったのだ。 「もう知らない笑」 ゆいなは嬉しそうに布団に潜った。 「ごめん!もう一回言って」 綾都は慌てた様子でゆいなに言った。 「だから〜」 ゆいなは綾都にキスをした。 「ゆいな、俺前からゆいなの事が好きだったんだ」 綾都はやっと、告白する事が出来たのである。 「そんなこともう知ってるよ」 ゆいなは最初の方で薄々気づいていたのだ。 「結婚しようとまでは言えないけど俺と付き合ってほしい!」 「う〜ん、綾都が正式な社員になれたら...」 「結婚しよ!」 綾都はびっくりして言葉が出なかった。 「それまでは付き合ってあげても良いよ!」 こうして二人は愛でたくカップルとなったのである。 〜横浜濃厚恋慕〜(特別濃厚編)下巻 完
〜横浜濃厚恋慕〜(番外編)下巻原作・火旋の豊臣
「悩みあるんだね、もし良かったら話してみて」 れいやはほのかに問いかけた。 「うん、実は私、妊娠してるの」 「え!マジで!」 予想外の展開にれいやは驚きを隠せなかった。 「てか、妊娠してんなら酒飲んだらダメだろ!ホテルとか1番来たらアカンだろが!」 「もっと自分の事大切にしろよ!」 れいやは少し怒り気味に言った。 「だって、相手誰か分からないし、自暴自棄になっちゃってるし、周りの人に心配かけさせたくなくて」 ほのかは泣きながられいやに全ての想いを話した。 「取り敢えず服を着ろ!今日はここに泊まろう」 れいやは次の日になったらほのかを産婦人科に連れて行く事を決意したのだ。 「まさかそんな事になってた何てな〜」 次の日 先に起きたのはれいやの方だった。 「このままじゃ絶対にしないからな!」 れいやは心の中でほのかを守る事を誓った。 「おはよ〜、起きてたんだね」 ほのかが目を覚ました。 「うん、今日一緒に産婦人科に行くか!」 れいやはほのかに産婦人科に行く事を言って、相手がどんな人なのかを聞いてみた。 「相手は職場の人でね、仕事してる最中とかいきなり隣に来て色んな事されたの」 ほのかはれいやに全てを話したのだ。 「それはいつ頃からされてたの?」 れいやはほのかに聞いてみた。 「五ヶ月位前からかな」 れいやはまず冷静に考えた。 「五ヶ月って事は〜なるほど、俺らが初めて会ったのが三ヶ月前だよな〜」 逆算して行くと二ヶ月前からセクハラを受けていたと言う事になる。 つまり、妊娠五ヶ月と言う事になる。 「マジか〜、出産まで後もう五ヶ月か、ほのかが出産を望んでいれば別だけど望まない妊娠だとしたらこれは大問題だな!」 「まぁ〜、無理矢理と言う事を聞いたら望んではいないんだろうけど、どっちにしろこのままにしてはいけないな!」 (妊娠とは) 『受精卵が子宮内膜の表面に着床し母体と結合 する事を言う。 又男女間での性行為の事を指す』 「ほのか、大丈夫だ!俺が何とかする!」 れいやは覚悟を決め、ほのかと真剣に向き合う事にしたのだ。 「女性を大切にしないのは最低だ!」 「十時から行くか、今カイロと温かい飲み物買って来るからほのかは安静にして寝てろ」 れいやはカイロの飲み物を買って来てほのかに渡した。 「ありがとう、れいや君優しいね」 「こんなの普通だよ、世の中悪い人ばかりではないぜ」 「もう少しで十時か〜」 れいやは産婦人科に行く準備をした。 「ねー、ちょっと待って!体から水が出て来てる」 ほのかが慌てた様子でれいやに言った。 「えー!てかお前破水してんじゃねーか!」 (破水とは) 『赤ちゃんの頭と子宮の内圧に押されて、赤ちゃんが入っている卵膜が破れて中の羊水が出ることを言う』 これは大変な事だと思ったれいやは大至急救急車を呼び、ほのかを乗せれいやも付き添う事にした。 「ごめんね、こんな事になっちゃって...」 ほのかは泣きながられいやに謝った。 「今は謝んな、自分の体の事だけを考えろ」 れいやはほのかに優しくそう言った。 「妊娠五ヶ月と二週間目に差し掛かろうとしていますね」 医者の診断で詳しく分かった。 「ところで、貴方は彼女の彼氏さんですか?」 医者がそう言うとれいやはただの友達だと言う事を言ったのである。 「困ったことに相手が誰か分からないんですよね」 れいやは医者にそう言い、今後の事を話し合ったのである。 「広江ほのかさんはこれから入院してもらいます 最悪の場合、緊急手術が必要になる可能性がある事を頭に入れといて下さい」 「そうですか、分かりました」 お医者さんがれいやにそう言ったのである。 「そうですか、詳しい説明ありがとうございます」 れいやはお医者さんに全てを託す事にした。 「ほのか、入院してゆっくり休め、相手は俺が探して何とかすっから心配すんな!」 れいやはほのかを安心させる様優しく声をかけたのだ。 「到着しました、ストレッチャー出します!」 「では、ほのかの事をよろしくお願いします」 れいやはお医者さんにお辞儀をして頭を下げた。 「後は、相手を探すだけだな!」 ほのかの職場は横浜のビルとしか分かっていなかった為、上司の田中さんに聞いてみる事にした。 「もしもし、田中さんですか?」 早速れいやは上司の田中に連絡をした。 「はい、そうですけど、ってもしかしてれいや君?久しぶりね!」 田中は久しぶりに話せて嬉しそうだった。 「あの、それどころじゃないんすよ!ほのかさんが妊娠していて今さっき破水して速攻救急車呼んで今からそっちに向かおうと思ってるんすけど 良いですか?」 れいやは慌てながら話した。 「え!妊娠!分かった!横浜の観覧車あるでしょ、そこにビルが三つ並んでるから一番低い方がうちの会社だから」 「分かりました!すぐに向かいます」 れいやは全力で走ってほのかの職場に向かったのだ。 「田中さんいますかー?」 「はいはい、こっちこっち!」 二人は慌てながら応接室に入った。 「さっきの話本当なの?私初耳だったからびっくりして!」 ほのかは上司の田中には言っていなかった。 「ほのかのやつ、周りに心配掛けさせたく無いから敢えて言わなかったんだと思います」 「こんな大事な事言わない何て、ほんとに」 「そんな事より!相手は誰なんだ!」 れいやは必死に問いただしたのだ。 「多分いつも一緒に営業回ってる人だと思う」 田中は一瞬で勘付いたのだ。 「分かりました」 れいやはすぐにその人を探し出そうとした。 「今日出所してます?」 「うん、あの人だよ、石山さんって人」 れいやは早歩きでその人の所へ向かった。 「お前か!ほのかをあんな目に遭わしたのは!」 れいやは社員の石山にキレた。 「え、え?ちょっと誰なんだアンタは!」 いきなり胸ぐらを掴まれた石山は混乱した。 「広江ほのか知ってるよな!あいつ今大変な状態なんだぞ!」 「え?あ、はい!知ってます...」 「相手はお前だな!」 れいやは怒りの感情が抑えきれなかったのだ。 「すみません、付き合ってると思ってたので」 上司の石山はほのかと付き合ってると勘違いしてそう言う事になってしまったと言った。 「んな訳ねーだろ!あいつ嫌がってたの気づかなかったのか!」 れいやは怒りながら石山に問いかけた。 「はい、すみません」 「どう責任とんだよ!ほのかは妊娠五ヶ月なんだぞ!」 「そんなこと言われても」 「石山さん、貴方は解雇します」 田中上司はそう言い社長に今まであった事全てを話したのだ。 「分かりました、石山は解雇で広江の方は私が何とかします」 ほのかの職場の社長がそう言い石山は解雇になったのだ。 あれから一年後 ほのかはその後女の子を出産し、一児のお母さんになっていたのだ。 「どうするんだよ、一人で育てて行くの?」 「うん、もう良いの、自分で決めた事だから」 れいやは悩みに悩んだ結果ほのかに伝える事にした。 「あのさほのか、結婚しよ!」 「え?いきなり笑」 れいやはほのかに告白をしたのだ。 「やっぱり心配だよ笑」 「ふ〜ん、それのりで言ってない笑」 「これは本気だよ」 二人はめでたく結婚をし、あれから家族として生活をしているのであった。 〜横浜濃厚恋慕〜(番外編)下巻 完
〜横浜濃厚恋慕〜(番外編)上巻 原作・火旋の豊臣
「ふ〜、今日の仕事片したぞ〜」 疲れたように背伸びをしていたのはれいやだった。 彼は、二日間の残業を終え、疲れ果てていた。 「ん?LINE来てる」 それは広江ほのかからのLINEだった。 れいやとあれから三ヶ月は話していなかった。 「久しぶりだなぁ〜、返信するか〜」 「お!久しぶり!どうしたの?」 れいやはほのかに返信をして、要件を聞いた。 「今から居酒屋行かない?」 ほのかからの飲みに行く誘いだったのだ。 「良いよ、だけど疲れてないの?」 「大丈夫、今日休みで暇だったから」 ほのかは休みで暇を持て余していたのだ。 「分かった、山下公園集合で良い?」 れいやの職場から近い為、山下公園を選んだ。 「良いよ、今から行くから少し遅れるかも」 ほのかは少し遅れる事をれいやに言って、山下公園に行く事にした。 れいやは正直疲れていたけれど、ほのかに会える楽しみが増えたのでテンションが上がったのだ。 「ごめん、待たせちゃったね」 れいやは先に待ち合わせ場所に着いていた為、ほのかは謝った。 「全然だよ、てか俺も着いたの今だし笑」 「でも、突然どうしたの?酒飲みたくなったか笑」 れいやは突然誘って来たほのかに理由を聞いたのだ。 「うん、それもあるけど瀧君とお話ししたいなと思って...」 ほのかは少し悩みながられいやに言った。 「取り敢えず行くか!」 そうして二人は居酒屋に向かった。 「は〜、美味い!やっぱり仕事終わりのこの一杯が最&高だよなぁ〜」 れいやは美味しそうにお酒を飲み乾いた喉を潤したのである。 「あのれいや君、一つ質問して良い?」 ほのかは唐突にれいやに質問をした。 「ゆいなと綾都君ってもう結ばれたのかな?」 ほのかは二人の関係をずっと気にしていたのだ。 「あ〜、多分あの二人はとろけたなぁ」 「え?何で?」 ほのかはれいやに聞いた。 「だってもう良い大人じゃんあの二人」 れいやは二人が一つになる事を想定していたのだ。 「綾都はもう童貞ではないな笑」 実を言うとれいやはそれを遠くから願っていた。 「そっか、れいや君凄いね、うちは二人が仲良くなれたのかが気になってたのに笑」 「うち少し酔って来ちゃったかも」 ほのかはお酒が弱い為、すぐに酔ってしまう。 「マジか!俺もだけど笑」 れいやも少しほろ酔い状態だったのだ。 「れいや君はゆいなの事好きなの?」 ほのかは酔った勢いでれいやに聞いた。 「う〜ん、良い子だとは思うけど、俺は別に好きと言う感情はないかな〜」 れいやはゆいなの事を恋愛対象としてみていなかった。 「どっちかと言うとほのかちゃんの方が良いかも笑」 「えー!そうなの、ちょっと驚き笑」 れいやはさり気無くほのかに告白したのだ。 「うちも、どちらかと言うとれいや君かなぁ〜」 「え〜笑、本当か?ノリで言って無い笑」 「これは本気だよ❤️」 ほのかは本心をれいやに告げたのだ。 「そっか、それはど〜も笑」 れいやは笑いながらほのかに礼をした。 「これから二人で何処か行かない?」 「良いよ!ほのかちゃんに任せる!」 れいやは次の行き先をほのかに任せた。 「タクシーで行こっか!」 ほのかとれいやはタクシーで移動した。 「ここって、まさかの、ホテル...」 「うん、そうだよ、行こ!」 ほのかはれいやの手を握って、ホテルに入って行ったのだ。 「二人分で、部屋はここにしよ」 ほのかは休憩二時間を選んだ。 「休憩って事は〜、帰りもタクシーで帰るのか」 れいやは泊まると思っていた為、帰りが遅くなる事を考えたのだった。 「結構広い部屋だね、お風呂入れるね!」 ほのかは早速お湯を溜めた。 「あ〜疲れた、流石に二日間も残業するのはキツい」 お風呂から上がったれいやは体を拭いてそのままベッドに寝っ転がったのだ。 「よいしょ、凄い筋肉だね❤️」 ほのかが隣に寝てれいやの筋肉を褒めた。 「うん、筋トレしてるからね」 れいやは筋トレしている事をほのかに言って優しく頭を撫でた。 「あのさ、この展開まさかって感じなんだけど」 れいやはほのかに聞いてみた。 「うん、今そう言う気分かも笑」 れいやは雰囲気を変えて、最初会った時の悩みをもう少し詳しく聞いてみる事にした。 「あんさ?さっき俺に悩み言ってくれたじゃん、まだ他にあんのかな〜って思ってるんだけど無い?」 れいやはほのかに聞いてみたのだ。 「悩み?うん、実はもう一つあってね」 ・これから先、この二人はどうなるのか! そしてほのかの悩みとは一体。 (番外編) 完 下巻へ続く
営業探偵銘記第二章「謝罪」原作・火旋の豊臣
「取り敢えず俺が行って謝ってくる」 永野社長は怒りながら神田と取引先の会社に謝罪をしに行ったのである。 「まったく〜、手間掛けさせやがって〜、今回はまだ事が進む前に気付けたから良かったけど」 「すみません、会社の役に立ちたくて」 神田は永野社長に謝り、これからのことを考えた。 「え〜と、小田急から乗って...」 永野社長は急いで〇〇会社に向かった。 「こんにちは、〇〇会社の永野と申します」 「あの、社長さんは今居りますでしょうか?」 「社長はあいにく別の件で不在中でして、どうされましたか?」 社長がいない事には、神田と話した社員さんと話すしか無い、社長はそう思ったのだ。 「うちの社員の神田が会社のお金を動かそうとした件で謝罪に来たんですけど...」 「神田と話をした社員さんは居ますか?」 「はい、少々お待ちください」 二人は担当した社員さんを待った。 「私ですが」 「先程は失礼して申し訳ありません」 「あの〜、確かうちの株を買って頂けると言う話よね?」 「はい、その件なんですが、今回は申し訳ないんですけども取引は無しと言う事にしたいんですが宜しいでしょうか?」 永野社長は取引自体を無しにして貰うようお願いしたのだ。 「それは困りますね、もうこちらで手続きを進めている最中でございますから」 謝罪に来た時にはもう物事が進んでしまっていたのだ。 「そうは言われましても、社長の私の確認不足だったので、急に三億と言う多額など正直厳しい所がありまして」 社長は取引を中止に持っていこうと必死だったのだ。 「今回だけはお願い出来ないでしょうか、こちらのミスだったので、すみませんでした」 永野社長は必死で謝った。 「僕もまさかこんな事になる何て全く思っていなくてすみませんでした」 神田も永野社長と一緒に謝罪した。 「分かりました、こちらから社長の方に言ってみますね」 何とか社員さんには、わかってもらえ、社長に話を付けてくれる事になったのだ。 「でも、三億円分の株は買うってことだったんですよね?」 「お金の件はあくまでその額の株がこの会社にあるんだと言う話をしただけなんですよ」 「うちの神田の勘違いが行き過ぎて、株を買うと言う事だと思っていたらしく...」 永野社長は勘違いの行き過ぎだった事を社員さんに説明した。 「今回は何とかなりましたけど、次回からは本当に気をつけて下さいね」 「分かりました、本当にすみませんでした」 永野社長と神田はもう一度一緒に謝罪をして今回は何とか取引は無しという事になり、めでたく終わったのであった。 第ニ章 完
営業探偵銘記 原作・火旋の豊臣
第一部 「取引」 「また取引先には着きそうにないな〜」 一人の男性が独り言を言いながら歩いている。 彼の名前は「神田 とおる」 年齢は「27歳」 現在東京でサラリーマンをしている。 この日も会社の営業の為、神奈川へ向かっているのである。 「え〜と、小田急に乗ってから永福町駅で降りて下北で乗り換えか」 まだ電車に慣れていない神田は調べながら行かなくてはならないので大変なのだ。 「ふ〜着いた、ここだな」 神田は取引先のビルの前に到着した。 「こんにちは、〇〇会社の神田と申します」 神田は疲れた様子を隠し、元気に挨拶をした。 「こんにちは、お待ちしてました」 営業先の社員さんが応接室へと案内してくれた。 「社長の方なんですけど、今別の仕事で不在中でして、帰りが少し遅くなるみたい何です」 社長さんが帰ってくるまで社員さんと話をする事になった。 「遠かったですよね〜、ご苦労様です、今お茶と煎餅をご用意しますので、少々お待ちください」 神田は少し緊張した面持ちで椅子に座った。 まだ新人な為細かい事や、礼儀はまだまだ未熟だが、やる気はある為、社内ではかなり可愛がられてる方である。 「お待たせしました、お茶と煎餅です」 「お!何ともナイスコンビ!」 神田は電車に乗り、そこから結構歩いた為かなりお腹が空いていたのだ。 頂いた煎餅を食べ、お茶を一気飲みした。 「良い飲みっぷりですね〜!」 「あ、いや、お腹空いてまして笑」 神田は取引先の社員さんに褒められたのだ。 社長が帰ってくるまで少しだけ会社の話をする事にした。 「あの、社長さんはいつもお出かけするんですか?」 「はい、会社にいる事は滅多にありません」 「そうなんですね、私の所もしょっちゅう出かけてます」 話の振り方が分からなく、社長さんの話をした 「そう言えば、今回の件って確かうちの株を購入してくれるって話でしたよね?」 社員さんが上手く話を切り返してくれた。 「はい、うちの社長が是非ともと言う事でして」 「でも、ここだけの話何ですけど、三億分の株を買って下さる何て凄いですよね」 社員さんは、その額に驚いた後に、買うと言ってくれた神田にお礼を言ったのだ。 「実は、うちの会社何ですけど、前回の取引で、大きい詐欺にあってしまいまして...」 「はい、社長さんから聞きました」 神田は事実を社長から聞いていたのだ。 「信じてないとは言わないですけど、前回の件があったので、また騙されるじゃないかと心配でして...」 「うちの会社は大丈夫ですよ、警察の方にもその件は相談してあるのでご安心下さい」 「ありがとうございます、多分お金は返って来ませんが...」 社員さんは神田にお礼を言った。 「次騙され無ければ良い事です」 神田は社員さんを励まし、今回の取引の話をした。 「株を買う事は事実なので、安心してもらって結構です、後、今回は額が大きいので小切手でお願いします」 神田は株を小切手で買うことを告げた。 「分かりました、社長の方に言っておきますね」 「それでは今回の取引は成立と言う事で宜しいですね」 神田は無事に契約を取れて、一安心したのだ。 「ふ〜、仕事終了だ〜!」 後は、社長に報告してから善し悪しが出るか結果を待つ事たのだ。 「戻りました〜、無事に契約が取れました」 神田が社長にこれまでの経緯を話した。 「馬鹿やろー!何でそんな大金を小切手にすると社長の私に相談しないで勝手に決めたんだ💢」 「お前の仕事はうちの会社の紹介だけするんだよ」 神田は相談無しに勝手に大金を小切手で契約したことをこっ酷く怒られたのだ。 「小切手とは」 ・銀行などの支払人に対して口座を所有する振出 人が、名宛人に対して、振出人の口座から金額 を支払う有価証券のことを言う。 新人の神田が社長に相談も無しに進めてしまった取引。 三億円と言う大金。 一体どうなってしまうのか! 第一部 完