3点バースト

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どうも3点バーストです 簡単な小説を書いてます ぜひ楽しんでください

夏休みの裏切り「壱」

初めに ここは少年少女たちが逃げながら友情を壊していくような物語です。 あまりよろしくない表現が含まれる場合があります。気をつけてください 登場人物 キラ−15歳 発想力がいい ユイ−15歳 頭が弱いが洞察力がいい カイトー15歳 運動神経がいい トウヤー15歳 頭がいい 他にも出てきます 7月1日 “はじまり”プロローグ 「やった〜!」 「おいキラはしゃぎすぎだぞ!」 「ごめんよ〜」 「でもトウヤも嬉しいでしょ?夏休み!」 「まぁ…そりゃあ嬉しいけどな」 「夏休み何しようかな〜!!」 前から冴えない女の子が歩いてくる 「ねぇねぇ」 「あ!ユイじゃん!どうしたのー?」 「夏休み中にさ…これにいかない?」 そういって彼女は1枚のチラシを見せてくれた。 「“夏休み企画−廃墟で脱出ゲーム!”?」 「どうかな…?4人だからカイトも誘っていかない?」 「行く!絶対行く!トウヤもね!」 「勝手に決めんな…まぁ行くけどな」 「よっしゃ決まりー!!」 こうして私の夏休みは幕を開けた でもまさかこれが最悪の夏休みになるとは 彼女たちは思ってもみなかった… 「ここが廃墟…怖い…」 「キラは怖がりだもんなー笑」 「うるさい殴るぞ」 「怖い怖い」 キラとトウヤが話していると男女がこちらへ向かってくる 「待った?ごめんねー」 「雰囲気はありますねー」 「じゃあ行こっか!」 4人は廃墟へ向かう 「あれ?」 気の所為かもしれないが受付の奥に気味の悪いぬいぐるみがこちらを睨んだ気がした。 「キラ?どうした?」 「えっあっ…なんでもないよー」 「じゃあ行くか」 「うん」 “みなさんこんにちはー!” “今日は来てくれてありがとう!” “頑張って脱出してね!レッツゴー!” アナウンスの人が送り出す 頑張って脱出しよう!そう思った 「えーっと…こっちかな?」 「いやぁ…こっちかもよ?」 「俺はこっちだと思ったな」 「僕はあちらかと」 さっそく意見が割れた… 「じゃあジャンケン順で行こう!」 「じゃあこっちだなー!」 「じゃあいくかー」 脱出ゲームを楽しむ4人 遂に第1エリアをクリア次のエリアへと向かう 「よっしゃ行くぞ!!!」 「おー」 「おー」 「おー」 「…」 「テンション低!?」 「だってただの迷路だったもん」 「仕方ないけどなー」 「あ!でも見て!」 「次は“かくれんぼ”だって!」 「捕まったら…おわりだよ!だって」 「かくれんぼか…頑張るかー」 “ピー”サイレンがなった 始まったのだろう 目の前に来てもバレなさそうなところに隠れたが目の前にはみ出ている子がいた 「あそこじゃ見つかっちゃうよー笑」 可愛いと感じながら時間を待っていた −コツ…コツ… 誰かの足音が近づいてくる 「…っ!?」 かくれんぼの鬼と思わしき人…いやぬいぐるみは手に斧を持っていた 「なぁ」 「トウヤ?どうした−」 「あの斧さ…赤っぽいものがついてないか?」 「…たしかに」 たしかに赤色の何かがついていた 「あれなんだろうなー」 「ねー…想像つかないな…」 だが彼女はすぐに正体を知ることになる ガンッ ズチャァ… 何か固いものにぶつけたような音と共に ネチャネチャとした音が聞こえた 「…っ!?嘘っ」 「あぁ…あ…?」 2人は正気を失いそうになる それもそのはず さっきの子供がぬいぐるみに切られたんだ 目の前で目ん玉を転がしながら指を必死に動かす子供は なんとも気味悪くおぞましい様子だった 「2人は大丈夫かな…」 「残り時間は?」 「…えっと…20分だって」 「長いな…」 「私たちとんでもないとこにきちゃったね」 「本当にな…」 −キャーァァァァ 次へ続く

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夏休みの裏切り「壱」

私は優しい

私は優しいと思う 困っている子がいたら助けてあげるし 泣いている子がいたらすぐに寄り添ってあげる 私は優しい お菓子が1個しかなかったら他の子に譲ってあげる 忘れ物をした子にものを貸してあげる 私は優しいな でもなんでだろう 私は優しいのに みんなは優しくない 昨日まで優しかったのに 今日はずっと無視されている 私は都合のいい存在だったんだ 私は存在意義を無くしたから消えることにした それが1番だと思ったから 優しさしかなかったから− 「おーい」 「じゃあいっせーので」 「いっせーのーで」 「誕生日おめでとう‼️」 シーン 私はせっかちだ 優しいけどすぐにものを返さないと怒るし お礼がないと無視をする 私は優しい そうだったらこんなことにはならなかったのに 教室に残ったのはみんなの涙とプレゼントとケーキ そして “私だったもの”だった

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私は優しい

覚めたくないから。

これは夢に溺れる1人の少女の話。 「カァーカァー」 カラスが朝を告げる。うるさいと感じながらも学校へ行く準備をする。 いつもはもっと暗い気持ちなんだ。 けど今日は違う。 いつもよりいい夢を見たんだ! 私を褒めてくれる夢。 私を見てくれる夢。 気持ちがグッと明るくなり、気のせいかもしれないけれど足が軽く感じた。 今日は気分がいい。いつもはヨーグルトしか食べていないが今日はパンにジャムを塗ろう! 甘い香りと今朝の夢が頭から抜けないまま、夢見心地のまま学校へと足を運ぶ。 キーンコーンカーンコーン 一時間目は国語だ。私はあまり得意ではない。考えるだけで頭がいっぱいになっちゃうから。 でも今日はついている 自分のことを綴る作文だ! 私はすぐさま思うがままにペンを走らせ、今朝見た夢について語り続けた。 この時間が1番楽しかった。 夢 また夢を見たくなってしまう。 悪いと分かっているけれど、私は問題を解いた後、目を隠して睡眠を取った。 でも 見えたのは今朝のとは違った。 いつもの夢。 黒い空間と白い空間を行き来するだけの何もない夢。 私はこれが嫌いだった 私と同じだから。 黒い空間を歩いていると不意に落ちた。 よくあることだがやはり心臓に悪い。 そして何より 「おい何寝てんだ」 ビクッと体を震わせて起きるときは決まって先生に怒られてしまう。 「すみません」 私はこれで精一杯だった。 みんなの視線が、そんなことないのに “冷たい” 雰囲気は春の日差しのような優しさを持つのに。 私が悪い そう言って心を落ちつかせる 不意にお腹が痛くなったのでお手洗いを借りるといって逃げてきた。 本当は違う 視線が怖いだけなんだ 「お“ぇ“」 やってしまった 気持ち悪さにはやはり耐え難いものがある。 私は保健室の先生に具合が悪いから早退をお願いして帰った。 “情けない” 母がよく言う 正しいのはわかってる。分かってるけどいざ言われるとやっぱり苦しい。 … −消えちゃいたいな 私だけ先に行くのは確かにずるい。 でもわたしにはこれ以上は生きてられないと思うから。 助けてもらう価値すらもないだろうから。 「…」 左を見ると昔撮った家族写真があった。 そこには今とは打って変わって幸せそうな家族が写っていた。 そして今は亡き妹もいた。 妹は完璧だった。 成績も良く親のお気に入りだった。 私も妹が大好きだった。 けれど地下鉄であった事件によって刺され、亡くなってしまったんだ。 あの日から親は変わってしまった。 言葉も荒く酒に溺れる生活。 私はこの現実が受け入れられない。 ふわぁ… 眠気が強まってきた。そろそろ寝なきゃ。 寝る前に部屋を片付けてゴミも捨てておく。 今日はいい夢を見たから特別な紙に日記を書く。 −日記 7月1日 今日はいい夢を見た。 もう一度夢を見たいと思った。 お母さんの言うように夢を追いかけてきます。 私は息苦しさを堪えて眠りについた。 “いい夢が見れますように”

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覚めたくないから。