夏川 綾雨
9 件の小説きっと良くなる
どうにもこうにもいかない 何をやってもうまくいかない 運に見放されたかのような状況に陥ることがある そんな時は、じっとして事実を受け入れるのが一番 なりふりかまわず泣いたり、わめいたりしたっていい 感じるままに、ありのままに 「でもそのあとはしっかり事実を受け入れること」 いつ、どうやって、とはっきり言うことはできないけれど 時間の経過とともに心が癒され、慰めを見出せるようになる 状況はきっと良くなるーーそう信じて
両方あってこそ人生
人生は勝つときもあれば、負けるときもある どちらの場合も「それが人生」と区切りをつけて 人生で起こる全てのことを尊重しよう 良いことも、そうでないことも 美しいものも、美しくないものも 平穏も、不安も 黒も白も−−灰色も 幸せも、怒りも 喜びも、悲しみも 人生で何が起きようと学ぶべきことがそこにはある それを忘れないで
何とかなるさ
自分にあまり厳しくしすきないで。 あなたはベストを尽くしている。 他の人に優しくするように、自分にも優しくしてあげよう。 なるようにしかならないと思えば、心はふっと楽になる。 世の中の出来事をコントロールなんて、できないのだから。 肩の力を抜いて、楽にかまえ、自分を許そう。 「何とかなるさ」
比較の罠
他人と自分を比較するのは 一度はまってしまうと二度と抜け出せない ネガティブの罠に陥ってしまったようなもの 私は持っていないのに、あの人は持っている 持っていたら持っていたで、向こうの方がたくさん持っている と、キリがない 比較に幸せはないのだからやめてしまおう あなたを苦しめる感情から解放されよう ゆっくりと手放してみて 大丈夫、本当に大切なものが手に入るから
私への宣言
今、もがき苦しみ、辛い状況にじっと耐えていても あるいは悠々と過ごしていても、その瞬間はいずれ過ぎ去る 「永遠などない」これは全てのことに当てはまる 良いことも悪いことも、暗闇も光も一時的なものにすぎない いつかは終わるのだ 現実に起きている問題が小さくなることはないが トンネルの先に光が見えたと思えるはずだ この状況は一時的なもの この世に永遠などない 私の抱えている問題も いずれ元の生活に戻れる
伝えることの意義
どう表現するのかは自由だ。 しかし、それを相手に伝えた時どう感じるのか考えた方がいい。 想像力の無さは人を傷つけてしまう。 「ごめんなさい」と言っても犯した罪は消えないし、 許されたとしても、相手が傷ついていないわけではない。 でも、許しを請うことは相手との関係を大切に思っている証。 自分のしてしまったことで失った信頼を取り戻したいと思っているからだ。 自分の非を認め謙虚に許しを請うことはとても勇気のいること。 そしてまた、許しを与えるのもとても勇気がいること。 その時には「ありがとう」を伝えたい。
居場所
ようやくたどり着いたここが あなたのいるべき場所 誰もそうだと教えてはくれないし あなたもそう思えないかもしれないけど あなたは長い旅をして、ここにたどり着いた ここがあなたのいるべき場所 誰にも遠慮なんてすることはない 胸を張って堂々としていよう
私よ、私
どんな顔をして笑っていたのか どんな顔をして泣いていたのか 鏡に映る私は言う事を聞いてくれなくて 愛されたいがために言葉を紡いで 偽る事を自分に強いた私のどこに、次の本音を隠そうか
花火
“恋は、綺麗なんかじゃない−−” 賑わう空の下で、君が言い終わる前に 夏の号砲によって消えてしまった。 続く言葉はなんだったのかは分からない。 けれども「君の恋に幸あらんことを」 そう願うとともに空に花が咲いた。 赤、黄色と散りゆく大輪。 そのどれもが美しく、そして綺麗だった。