花火

花火
“恋は、綺麗なんかじゃない−−” 賑わう空の下で、君が言い終わる前に 夏の号砲によって消えてしまった。 続く言葉はなんだったのかは分からない。 けれども「君の恋に幸あらんことを」 そう願うとともに空に花が咲いた。 赤、黄色と散りゆく大輪。
夏川 綾雨
夏川 綾雨