菜々子
7 件の小説幸せの作り方(第二話)
今日は大好きなXOJのコンサート! 粘りに粘ってやっと取れたチケット、私のジャン君待っててねー 推しグッズも作った!あ、うちわに投げキッスって書いておこ、ジャン君がこれ見てやってくれますように! それにしてもなぁにが婚活だ、私はジャン君以上に素敵な男性じゃないと結婚なんてしないもん! ーーあぁ!ジャン君しか勝たん!コンサート最高だったわぁ…これで明日も仕事頑張れるわ。 「ふんふんふん♪あ、佐々木さん私その書類やるからこっちちょうだい」 「相原せんぱぁい、XOJだっけ、コンサート行って来たんでしょ、わっかり易い人ですね、その…ジャン君?好きになっても結婚してくれる訳じゃないんだから虚しくないですかぁ?もう若く無いんだから現実見なきゃお局まっしぐらですよー」 ふん!会社の男みんなに尻尾振るお前よりマシだ!どうせ遊ばれるに決まってる …とはいえあいつの言った事も一理あるか でもなぁ、婚活はちょっと… ただいまー、うわぁ何この重い空気 お父さんとお母さんが背中合わせに座ってる。 「なんで私がこんな老後迎えなきゃいけないの?お父さんはこんな人で変わらないし、娘達は一向に結婚しない!」 いや泣く程の事?でも流石にこの母の姿にはショックだった。 こんな時お姉ちゃんならどうするんだろう 「ただいまーメシ…出かけてくるねー先食べててー」 待て待て待て 「かすみ、後で電話するから出てよ」 電話来ねーじゃねえか、あいつ私に押し付けたな わかったよ…婚活すればいいんでしょ、はぁ疲れたもう寝る、明日は仕事休みだから明日じっくり探そ 読んで頂きありがとうございました。続きも書くので、宜しければ立ち寄ってみてくださいね💁♀️
幸せの作り方
あーあ、イケメンでハイスペックな男突然目の前に現れないかなぁ と言っても実際現れても見初められるなんて夢のまた夢だろうな、私地味だし人見知りだし 会社には女子力高い子ばかりで世の男の人はああいう子が好きなんだな、私から見ればみーんなあざとい。着飾ってるだけじゃん! 私は絶対ああはならない、大切なのは中身なんだから! 私の名前は相原かすみ、二十八歳独身、両親、姉と四人暮らし。となると当然 「かすみ、あんた歳いくつになったの?女はね三十路過ぎたら急激に貰い手が少なくなるんだからね、相手は居ないの?婚活でもしなさいよ」 母よ、いい加減にしてくれ、婚活ってパーティーや相談所でって事でしょ?そんな事してる自分の姿想像すると情けなくて恥ずかしくて無理無理。 「ただいまーメシー」 姉が帰宅するのはいつも二十一時過ぎキャバクラで働いている。でも古着屋で働いている事になっている。だって本当の事知ったら母は絶対発狂するに決まってる。 「お姉ちゃんお帰り、なんか疲れてるね」 「久しぶりに来たんだよムカつくジジイが!めっちゃストレス!だから帰りにチョコザップ行って発散して来た。もう寝るー」 姉は三十三歳なのに何故何も言われない?私ばかり。 姉はクラブや旅行やBBQ行ったり、独身で人生謳歌して幸せそうだなぁ、そこで素敵な男性との出会いがあるのかな… 私は行動力無いから、どうしたら幸せに… バタン!「何かあったらあんたも誘うから断るんじゃ無いよ」 ゔゔー私にとっての幸せって何なんだよぉー 次回を書く事がありましたら、立ち寄ってみて下さいね💁♀️
私の喫茶店−第二章
前回に引き続き、今日はママ友達の溜まり場のカフェでモーニング―オープン時間ジャストに来たので一番乗り〜 ―チリンチリン♪―喫茶店のドアを開けると、これよこれ! まずこの音に癒されるぅ〜 私は周りの目を遮られる所がやっぱり好き。 この喫茶店は仕切りは無いけど…あ!奥に隠れる様にソファー席が。ここならリラックス出来るわぁ♪ でもなぁ、惜しいわ、ママ友達うるさいのなんのって、 どうして女性は静かにしていられないんだろう。一人ならいいけど友達と一緒だと喋らずにいら…イライライラ💢 行って、うるせーんだよ!って言いたいわマジで。 騒音の中私は小説を書いている…あれ?これって実体験だから エッセイになるのか。しまった前作を小説と書いてしまった。―あ、モーニング来たので、もぐもぐタイム。 可愛い―流石女子ウケする店だわ。モーニングセット、ドリンク代の値段で税込六百五円。安いよねー。 店内のBGMはJAZZで素敵だけど、ママ友達の騒音で結構かき消されてる…💢モーニングは完食。見た目も味も良くて満たされた…褒めて遣わす。コーヒーを飲んでると…💢 誰や!めっちゃ鼻かむ音!コーヒーが不味くなるやんけ! しかし女性は人前で鼻かむ様な事はしないはず…男性か? あ、店員さんが何か持ってきた。「こちら、桃の香りのアールグレイです、宜しければどうぞ」コーヒーカップの半分くらいの大きさのガラスのコップをくれた―桃大好き。 こんなサービスされたの初めてだった。コーヒーも半分飲んだし冷めちゃったから、試しにコーヒーカップの中に混ぜてみた。結構美味い。よし、うちでも作ってみよう。 …どうしよっかなぁ?今十一時、ランチ迄あと三十分― と、またもや店員さんが来て「申し訳無いですが、ランチのご予約のお客様がみえたので…」他の席に移ろうと思ったけど全席埋まっていた。―仕方無い。店を出るか 次回は何処の喫茶店行こうかなぁ。
私の喫茶店−第一章
皆さん、お気に入りの喫茶店ってありますか? 近くに喫茶店はあるけど、くつろげる店じゃ無い お気に入りの店はあるけど遠くて、ふらっと入りにくい そんなところでしょう。好みは様々ですが私は適度に静かで客層が幅広い店が好きです。このあいだ入った喫茶店は面白かったですよ、お客さんで右が若い方、左が年配の方が座っていらっしゃる間の席に私は座りましてコーヒーを注文しました。すると、若い方達は芸能人や整形のお話をされていました。年配の方達は年金のお話を…一つの喫茶店で世代が両極端に違うお話を同時に聴けるなんて、とても面白いと思いませんか? もう一つ、入った喫茶店は内装がとてもオシャレで客層は…30〜40の子育て世代が殆どでしたね。ママ友の女子会に使われている様でした。私は結構、喫茶店にはこだわりがあるんですよ。席ごとに、この字型の仕切りがある事。これ絶対必要!他のお客さんからの視界が遮られると、とても落ち着くんですよ。今もこうやって喫茶店の中で小説を書いています。―因みに一杯目はブレンド、そして今はカフェ・オ・レを飲みながら執筆中です〜
モンスターハウス
ここは東京の歌舞伎町、夜の町。 「お兄さん寄ってかない?いい子いるよー」−本当にこんな言葉言ってるんだ、ドラマでしか知らなかった。他に飲食店のキャッチもいた。必要なのか?まぁ私は飲めないから関係無いけどね、どんな町なのか見てみたかっただけだし。 −寒くなってきたし、そろそろ帰ろうか… え?ここは…本通りを歩いていたはずなのに、細い道、薄暗い中少し先にポツンとネオンがある。こんな所に店?しかも一軒だけ。 近づいてみると『モンスターハウス』−なんだこれは? 「シャーッ!」ビックリした!隣に人が…え?人?じゃ無い、ゾンビだー!噛みつかれる早く逃げなきゃ…て、え?なになに、キャッチ?ゾンビがキャッチ?気づけばゾンビ達に囲まれてるし、逃げようが無いあぁもう…あかん、死ぬ… 「いらっしゃいませ」−私、いつの間にか店の中にいる。 −そうか、死後の世界へいらっしゃいませ。と言う事か。 「ギャオーッ」今度は何⁈ゴズィーラ。ゴジラ店パンパンやん 「お客様、大変申し訳ございません、うちのゴジラが−おい、ゴジラちょっと来い!」−支配(人)に裏に連れて行かれちゃった。 なんだろう、気になる。 「お前なぁ、いい加減にしろよ、尻尾で店の中掻き回すし口から火を噴くし、お前は迷惑かける事しか知らんのか!尻尾切れ!歯抜け!」 ゴジラ…めっちゃシュンってしてる 最後に支配人がゴジラにスプレーを噴射した。みるみるうちに…チビラになっちゃった。可愛い〜 「ギャオーッ」−「泣くな、だから火を噴くな、さっさと店行け!」 私は席に座った。かなり不思議な店に取り憑かれてしまったのだろうか。金縛りみたいになっている。 カウンターではゾンビがシェイカーを振っている。すると蝶ネクタイをしたゴジラがお盆にカクテルを乗せて私の席に来た。 −立膝ついて。歯と尻尾を取られた マイルドゴジラだわ すると、「お隣宜しいですか?」−うわぁ…ドラキュラ でもかっこいいわぁ…ラルクアンシエルのhydeみたい 「君、可愛いね…この真っ赤なカクテル美味しいよ、飲んで」 いやいやいや、ドラキュラに真っ赤なカクテルって…このカクテルもしや! ひぇーすり寄って来たし私の首筋撫でてる! 「君、可愛いね…」−可愛いねはもういいから一刻も早く店から出たい!
ゾンビ
私の見た夢の話をひとつ。 FNS27時間テレビって…結構退屈。 好きなタレントさんが出ていたりすると気になってそこだけ観て、居なくなると、裏番組に変えてしまう。 バイオハザードを。 基本私は喰われる系の映画が好きだけど、バイオハザード観たやつだったので27時間テレビとバイオハザードを、チャンネルをコロコロ変えていた。ーそれがいけなかった。 夢の中で私は27時間テレビのランナーだった。あれって、たまに一般の人が一緒に走ってついてきたりするよね… ひぇ−!ゾンビが追いかけて来る! 一般の人じゃないのー? 勿論私は必死に走ったよ 27時間テレビ完走タイム新記録〜 笑 あー、夢で良かった 寝る前に衝撃的な映像って、観るもんじゃないね。
結婚出来ない!
私の名前は竹本葵二十八才、どう言う訳か未だに独身。同級生、 歳の近い子達はとっくに結婚してるのに、私なんか性格は控えめ(理想の妻)だし、母に似て美人なのに、一体何故⁈ 何故結婚出来ない⁈ 受け付け嬢 私は〇〇社の受け付け(嬢)だ。 自分で言うのも大したものかも知れないが。 隣には六つ下、二十二歳の名前は梅本梅(ギャグみたいな名前) チビデブ不細工の幸薄そうな同じく受け付けの女がいる。 完全に私の引き立て役だわ、うふふ。 受け付けの女性達は大抵内心会社に来る素敵な男性からの プロポーズを期待している。 と、その時、女性社員の憧れの的、松本慎也が出社して来た− キラキラッ…なんて素敵な人かしら。 受け付けの女性達の彼を見る目もキラキラッ… −よぉーし!「松本さん、こちら〇〇社からです」と、 封筒を渡すと、「ありがとう、竹本さん」− やった!私の名前を覚えてくれた!一歩リードォ〜。すると、 「いいなぁ竹本さん、私も松本さんに名前覚えて貰いたいなぁ」と、梅が言う。「大丈夫よ、梅本さん身長低くて可愛らしいから(不細工だから)既に覚えられてるわよ」嫌味を言ってやった。 なのに 「ありがとう!嬉しいわ」 おいおい鏡で自分の姿を見た事あるのか? 間に受けるな謙遜しろ! おー神よ! −最悪だ…あんな夢を見てしまうなんて…梅と松本さんが付き合う事になるなんて! 「あんた何て顔してるのよ、早く顔洗って会社行きなさい!」 私の家は東京の市営マンションの八階にある。母、姉、私の三人暮らしだ。父は私が三才の時に他界したので父の記憶はあまり無い。 この話にはあまり関係無いが、母のみさえはお嬢様育ちで、 姉の佳奈子は……市役所勤務のパリピだ。 公務員と言うお堅い仕事だから、休みの日はストレス発散でパァッと弾けたいのだろう。 「行って来ます」−重い気持ちのまま会社到着。 ロッカーで制服に着替え、受け付けに行くと、 梅が私を見つけて「竹本さーん、おはよう」…満面の笑みだ。 まさか正夢に⁈「お、おはよう梅本さん、朝から機嫌がいいわね、何かいい事あったの?」 「うーん、昨日ね、竹本さんに言われた事考えてて」 自分の外見の事か? 「私ね、松本さんに告白しようと思ったの」 はぁ⁈何故そう言う考えに至る! 「でも出来なかったわ、松本さん体調崩して早退しちゃったの」 なるほど、松本さん、嫌な予感がしたんだな。 「それでね、私、松本さんの家にお見舞いに行こうと思うの。 松本さんきっと喜ぶわぁ、嬉しくて抱きしめられちゃうかもー」 それは絶対無い。−そうか、それで朝から上機嫌だったのか。 「梅本さん!そんな事より貴方いい加減にしてよ」 背後で私より五才上、三十三才の三田さんが− 口は笑っているが目が笑っていない−怖っ 「いっつもいっつも!備品やらの発注ミス!セミナーのスケジュール調整!ぐちゃぐちゃets」 あーあ始まった。しかも梅が 「三田さーん、そんなに怒ってばかりいるから眉間のシワが増えましたよー」−余計な事を… 「ムキー💢」 あーあ、受け付けは会社の顔だと言うのに、 こんな事でいいのか全く… 愛の告白 時計が十二時を過ぎた頃 一階のエレベーター前で男性社員達が騒いでいた。 「おい、受け付けの梅本梅があの松本に愛の告白をするらしい、見に行こうぜ」 「場所は?社員食堂?マジか!皆んないるだろ?スゲェな」 ー昨日梅は、三田さんに捕まってなかなか解放してもらえなかったようだ。ー「ゲホゲホッ私、風邪引いちゃったのかなぁ?」 「大丈夫?ちょっと休んだら?」 「ありがとう、大丈夫よ、昨日松本さんを看病していて移っちゃったみたい」ーなん…だと…? 「でも今日松本さんいるでしょう?だから告白しようと思って」 「でも梅本さん体調悪いでしょ?顔色悪いし、松本さんだって」 「大丈夫よ、同じだから」ー何が? 気になる−三田さんに断って私も社員食堂に見に行った。 −なんだこれは…梅と松本さんが向かい合ってる。 お互い青い顔して 「松本さん、私と結婚を前提に付き合ってください!」 結婚を前提に?聞いてないぞ! 「梅本さん、君の気持ちは嬉しいけど…」 ほらね 「僕の方から言いたかった−梅本さん、僕と結婚してください!」 えーーーっ! 食堂の中の全社員がどよめいた。 何かの間違いだ!幻聴か?もしかして私も体調悪いのか? 二人はその場で抱きしめ合っていた。 バカップル 「ふんふんふん♪」上機嫌だ。「体調はどう?」 「うん!ありがとう、もう大丈夫よ」−はぁ〜逆にこっちが体調悪くなりそう、明日は休みだしパァッとショッピングでもするか。 ー〇〇デパート婦人服売り場。 暫く服買って無かったし、これ買っちゃお! と、斜め右に見覚えのあるちんちくりんが… 梅!私に気づいてタタタッとかけて来た。 「梅本さん何してるの?仕事は?」 「うん!体調が悪くて休ませてもらったの」−元気に言う。呆れた!昨日はもう大丈夫って言ってたのに、都合のいい 「これ見て見て、可愛いでしょ?」と、スケスケのネグリジェを自分の身体にあてがった。 「でも梅本さん、スケ過ぎて恥ずかしくない?」 「大丈夫よ、胸のトップは隠れてるから」−その場所だけライン状に花の刺繍が施されている。 「これきっと松本さん喜ぶと思うの。あ!しんちゃーん」 −しんちゃん? 「やあ、竹本さんじゃないか、今日はお休みだったんだね、僕も休みをもらったんだよ、体調悪くてね!」 元気じゃねーか… 「しんちゃん、これ見て見て!似合うかなぁ?」 猫撫で声を出す。 「凄く似合うよ!梅ちゃん、流石センスがいいね」 梅ちゃん!何処がセンスがいいんだ! 「ありがとう!じゃあ初夜はこれ着るね、うふふ」−キモい 「後は家具を少しずつ揃えていかなきゃね、梅ちゃん、君の趣味に任せるよ!」 ー疲れた… 結婚式 とうとう来た。−松本さんと梅の結婚式。 私と三田さんは梅に招待されて今日ここに来たが…なんとも美しい会場だ。ゴシック調で外には広大なバラ園… ここで私も結婚式挙げたい!そう思ったくらいだった。 「あーあ、私本当は来たくなかった。梅本さんしつこいから、竹本さんにもでしょ?」三田さんと私は同じテーブルで向かい合わせに座っていた。ー会社で梅が 「竹本さん、三田さん、一生のお願い、一生のお願いだから」 信用出来ない言葉を何度も繰り返し言う。 「梅本さん、結婚したら専業主婦になるの?」 「うん!専業主婦になって温かい家庭を築いて松本さんを支えるのが私の夢なの」 −そうか、なら二度と会わないから一生のお願いを聞いてやる事にした。 会場の中の招待客を見渡すと、二組の夫婦らしき人が和やかに談話している。−なんだかこの二組、まるで鏡合わせの様に雰囲気が似てる。しかも奥さんの顔が二人とも梅にそっくり! どちらかが梅のご両親なんだなと思った。 ーしかし本当に梅に似ている。 「新郎新婦の入場です」 バージンロードの扉が開き、三田さんと私は仰天した。梅の衣装がとにかく派手だ! まるで紅白歌合戦の小林幸子だみたいだ。チビデブなんだからもっとスッキリした衣装にすればいいのに、たぶん梅は着たい衣装を選んだだけで、招待客にどう見られるかまで考えて無かったんだろう。新郎とラスボスはバージンロードを歩いて、写真を撮られながらとても幸せそうだった。 ー観ていられなかったので、だいぶ端折らせてもらうー 「ケーキ入刀」 そして新郎新婦はお互いの口の中にケーキを運ぶ。 「それでは誓いのキスをお願いします」 辞めてくれ!そんなの見られたもんじゃない! ブチュ−−−− −−−− −−−−ッ! ひぇー!三田さんと私は目を覆った。 「新婦のお色直しが終わりました、皆さん拍手をお願いします」 ひぇー!真っ赤な衣装、今度は美空ひばりの火の鳥みたい! 更に燃える様なラスボス感が増した。新郎は白で新婦は赤。 招待客は皆同じ事を思っただろう。 まぁ!紅白でめでたい!−三田さんと私は必死に笑いを堪えた。 会場の外で親族や友人達が談話している。そこへ 「ママ!こっちこっち」 ママ?まさかマザコン?呼ばれて来たのが先程の梅似の… この人が松本さんの母親?ーそう…か! それで松本さんは梅に惚れたんだな。 「ちょっとあなた!こっちこっち」−呼び方まで同じ。 梅似の母親に呼ばれたのが松本さんの父親だった。−中々ハンサムだ。父親に似てよかったね。 しかし、子供は親と似た人を伴侶に選ぶと言うが、正にこれもその通りだった。 「しんちゃん、あなた女性を観る目があるわね、こんなに可愛らしい人を射止めちゃうなんてね」 「僕は初めて彼女を見た時、ママそっくりで家庭的な人なんだろうなぁと思ったんだよ!」 「梅ちゃん、これからどうぞ宜しくねー」 「はい!こちらこそ宜しくお願いします。ママ」 一体この先どうなる事やら… 「竹本さん、ふらついてるわよ、椅子に座って。ね、それにしてもここ、料理は美味しかったわね」 味わう気持ちの余裕なんて出るかよ… 疲れた、もう家でゆっくりしよう。引き出を手に取りタクシーに乗った。 ー帰宅。しかし…かつては松本葵になりたいとか松、竹、梅の並び的に松本さんの隣にずっといるのは私だと思っていたのに、まさか竹が梅に逆転されるとは…まぁ、松本さんがあんな変な人なら梅とお似合いだわ。 そうだ、引き出物!ーなんだ…これは…バウムクーヘンは良いが、 二人の写真がプリントされたお皿、ティーカップにポットまで!普通引き出物と言えば消え物だろう!飾るのも使うのも当然する訳無いし、だからと言って捨てるのは気が引ける。 袋ごとガムテープでぐるぐる巻きにして押入れの一番奥に入れた。出来ればお札があれば貼っておきたかった。 あー幸せな結婚がしたーい! バウムクーヘンを一人でムシャムシャ食べながら叫ぶのだった。