ささち
10 件の小説ニートの日記
取り敢えず可愛い絵が描けたので見てクレメンス。 サムネの絵、可愛いでしょ。 私現在、天下無敵のニートでこざいます。仕事を辞めて2ヶ月が経ちそうです。ワクチン打ったからという言い訳を引っさげて朝から夜までパジャマです。この言い訳はあと何日通じますかねぇ。 仕事してないと自己肯定感上げるのにも一苦労です。せっせこお絵描きせっせこお絵描き。お絵描きは好きです。良い感じに時間潰れるし、創るって分かりやすく自分に存在意義を与えてくれるし、リクエストに応えるという名目で描けば少なくともリクエストしてくれた子は見てくれるし。誰にも求められないのは苦しいのじゃ。今日も今日とてせっせこお絵描き。 別に仕事したい訳じゃないんだけどね。私みたいな生きてるだけで致命傷タイプの自己肯定感激低女は、文句言いながらでもやらなきゃいけない仕事抱えてる方が良いのじゃ。じゃあさっさと働けって思ったそこの君。その通りなのだ。でもな、まだ事情があって働けないのじゃ。ふふ。暇じゃ。絵しか描かん。全然働きたくない。勘違いされたら困るからもう1回言っとこ。全然働きたくない。次働きだしたらいつこんなクソニート生活できるか分からんし。全然働きたくないわ。 ただな、前の職場で働き出したのと同じくらいのタイミングで東さん(小説家さん)の事を知ってな。トントン拍子で専属絵師になったのよ。そこからは毎日仕事をしつつ東先生からの宿題をこなす日々じゃった。資格の勉強と並行してた時期もあった。他の絵の依頼を受けてた時期もあった。今考えたら結構頑張ってたなって思う。青春だったと言っても過言ではない。 東さんの専属絵師っていう良い椅子に座らせてもらってるから、描いたらいっぱい見てくれるし。表紙描いたとか字面で面白いし。なにより東さんが絵好きって言ってくれるし。東さんの文章大好きだし。結構バタバタしてたけど、楽しい日々だったのじゃ。充実してたのじゃ。今も楽しいし充実してるんだけどな、舌が肥えてしまってな。ちっと物足りない日々。 実は刺激に飢えてこっそり垢作ってTikTokにイラスト投稿してみたりもした。コメントとかくれて嬉しかったけど一日で飽きた。TikTokerはすげぇや。やっぱ自分が主体になって積極的に何か活動するのは向いてないなぁと思った。やらなくていいなら別にやらないもんなぁ。義務感がないとやれない。 怠惰オブ怠惰オブにーと。あと、こそこそ東京に滞在してたりもした。竹下通りは短かったし新宿は汚かったし下北沢の古着は高かった。安いのもあった。掃除屋の表紙の場所はぬるっと見つかった。聖地巡礼は誰か誘えばよかった。でも、行ってよかった。 うん。行けてよかった。ニート最高。お金ない。
ぁゑち、キゅぅι″ω
ある日突然宇宙人が地球に攻め込んで来た。 どこもかしこもそいつらの話で持ち切りだ。隣町では子供が拉致られたらしい。その隣の街では男が腹を引き裂かれたらしい。またまたその隣の街では痣だらけになった女の死体が見つかったとか見つからなかったとか。まったく物騒な世の中になったもんだ。こちとらそれどころじゃないっていうのに。 「聞いてんのかァ!?????」 そう怒鳴りながら、親父はまた俺を殴った。 聞かなくても分かるっての。次に言うのは、 “お前俺を馬鹿にしてるだろ” 「お前俺を馬鹿にしてるだろ!??」 ビンゴ。からの、 “今日の飯はなしだ” 「今日の飯はなしだァ!!!」 今日のっていうか、今日も、だろ。くそ。くそ。くそ。くそ。くそ。くそ。くそ。くそ。くそ。くそ。くそ。身体中痛てぇし、腹は減ったし、親父はくそだし。宇宙人だか地球の危機だか知らねぇけどよ。俺は毎日俺の危機だっつーの。てか最後に飯食ったのいつだっけ。宇宙人は何しに地球に来たんだろ。なんか今日はやたら目が霞むな。あ。床に血が。いつのだ。さっきのか。宇宙人は何食べるんだろ。お袋はいつ帰ってくるんだろ。うわ何だ親父が近づいて来る。宇宙人は強いのかな。さっき殴ったばっかだろ。来るなよ。立たなきゃ。もういいだろ。また何か言われる。来るなって。宇宙人は。親父は。お袋は。俺は。来るな。もういいよ。もう、
【急募】
〇職種 ともだち 〇業務内容 一緒にお弁当を食べる 〇給与 飴玉3つ 〇勤務時間 お昼休み 〇休日 学校がお休みの日 〇応募条件 男女問わず・未経験者大歓迎・アニメ好き優遇 〇勤務地 学校(遠征あり) 〇応募方法 休憩時間中に声をかける ※当方人見知りである事をご理解の上ご応募下さい
僕は良い子
きらきら輝くガラスの破片。 器という役割を果たせない姿になったそれは、 どうして今までそんな役割を与えられていたのか、 それを不思議に思うほど、存在感と輝きを放っていた。 小さな窓から差す光は、 ふわふわと踊る埃と、 僕の頬を少し掠めて、 まるでスポットライトのように、 散ったそれを照らしていた。 微かな油の匂い。 通り過ぎる車の音。 軋むフローリング。 染み付いた生活の端っこで、 染み付いた日常の一部だったそれは、 これこそが自分だと言いたげに、 ただただそこに在り続けた。 どのくらいそれを眺めていたのか。 いつの間にかスポットライトは消えていた。 それでも尚輝き続けるそれを、 僕は大事に大事に掻き集め、 ぎゅっと両手で握りしめた。 すると両手から、赤い赤い、雫が溢れた。 チューブから出す絵の具よりも、 遥かに鮮やかな赤い色。 手の平と心臓が、 同じリズムで脈を打つ。 こんなに美しい赤は見た事がない。 すごい大発見だ! 僕はどれもこれも逃すまいと、 そのまま胸に抱え、 宝箱まで走って行った。 落とさないように、溢さないように、 ガチャリ 「ただいまー、良い子にしてたー?」 あ、お母さん! 今日はすごい発見をしたんだけど、 まずは宝箱に、 「キャァァァァァァァァァァ!」 ※※※ その日の夜。 お母さんは泣きながら、 お父さんは怒鳴りながら、 僕を叱った。 僕は良い子にお留守番、 出来てなかったみたい。 ラップのかかったチャーハンは、 ちゃんとレンジで温めて食べたのに。 嫌いな算数のドリルも、 ちゃんと自分でやったのに。 「コップを壊してごめんなさい。」 あまりの衝撃に忘れてたけど、 確かに、モノを壊すのは悪い事だと教わった。 僕は良い子だから、 悪い事をしたらちゃんと謝る。 そしてその後、こう続けた。 「でもね、新しい発見をしたんだよ!」 大好きなお父さんとお母さんにも知って欲しかったから。 ただの器だったものが、こんなにも素晴らしいものになると。 僕の手の平からは、こんなにも美しい赤が生まれるのだと。 知ればきっと、僕を叱る必要がない程に、虜になるに違いないと。 教えてくれてありがとうと、感謝するに違いないと。 でも何故か、 僕が語れば語るほどに、 2人の顔は曇っていった。 あぁ、きっと。 僕が話すのがヘタクソだから。 「ごめんなさい」 僕が伝えるのが下手な所為で、 2人を嫌な気持ちにさせてしまった。 僕は良い子だから、 悪い事をしたらちゃんと謝る。 ※※※ 次の日お母さんは、 コロコロまぁるいビー玉と、 新しい赤色の絵の具を買って帰った。 「ありがとうお母さん!」 ビー玉も赤色の絵の具も、 まだ持ってるんだけどなぁ。 不思議に思ったけど、僕は良い子だから。 何かを貰うとちゃんとお礼を言う。 ビー玉と絵の具を握りしめた僕を見て、 お母さんは安心したようにため息を付いた。 「良い子ね。」 「うん、お母さん大好き!」 そして僕はそれらを、 そっと、おもちゃ箱にしまった。
※※※
すけべ。
騒がしい夜。
ふかふかのお布団。 今日もがんばったねと、 疲れた体を優しく包む。 静かな部屋。 時計の音だけ 忙しそう。 目を閉じる。 吐いた言葉が 絡みつく。 背を撫でる。 悪寒が走り 冷や汗が出る。 首を這う。 息が少しずつ 苦しくなる。 心臓を絞める。 痛い離してと 暴れる鼓動。 時計の音。息の音。心臓の音。 「ごめんなさい」 声。 「不快にさせてごめんなさい」 「傷つけてごめんなさい」 「余計なこと言ってごめんなさい」 「きっと、多分、絶対」 声。声。声。声。 「ダメだった、嫌だった、嫌われた」 声。 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」 時計の音。息の音。心臓の音。人の声。 もう、うるさいって。
食べ過ぎ注意。
みんなって誰ですか。 結構ってどのくらいですか。 その情報は、本当ですか。 貴方は貴方の言葉に、 どこまで責任を持てますか。 「人生は一人称小説」 私の好きな作家さんの言葉です。 出回っている情報は多かれ少なかれ、 発言者の憶測と私情が混じっているでしょう。 情報ソースの確認を。 と、言いたいところですが、そんなに都合良くソースが転がっててたまるかって感じですよね。だからまぁ、あまり踊らされすぎないように気をつけたいですね。 人の噂とは怖いものです。 自分に都合の良い解釈を、あたかもそれが世間様の意見かのように、大きな声で叫ぶ人もいるでしょう。 小耳に挟んだ情報を、持ってる自分は特別だとでも言うように、自慢げに語る人もいるでしょう。 そこにあるのが善意だろうが悪意だろうが。 はたまたただの好奇心だろうが。 渦中にいるのが自分や友人ともなれば、あまりいい気はしないものです。 前々から気になってはいたのですが、 今日は少し目に余ったので。 ややこしいタイミングになってしまったので一応言っておきますが、極々狭い私の友人間であったことを、自分の中で消化しきれずに書いたものになります。 言えば愚痴、書けば文学と言いますからね。 以上。この文章は、ただの私の吐瀉物です。
優しいね。
んー、そうだ。 苦しい、息が出来ないの。 貴方がいないと。 ほら私、酸素も上手く吸えないの。 あー、えっと。 痛い、胸が痛いの。 貴方がいないと。 ほら見て、ぎゅーって苦しいの。 うーん、あっ。 寝れない、夜も寝れないの。 貴方がいないと。 不安で怖くて、ほら涙。 どう?今日は私が一番かわいそう? そっか。 いってらっしゃい。
ごめん、吐いた。
ゴックン。 飲み込んだ。 吐きかけたそれの、 苦味だけが口に残る。 ゴックン。 飲み込んだ。 吐きかけたそれは、 喉につかえて戻らない。 ゴックン。 飲み込んだ。 吐きかけたそれが、 腹で大きく膨らんだ。 ゴックン。 飲み込んだ。 飲み続けたそれで、 体は重く、動かない。 ゴックン。 飲み込んだ。 重い体が沈むのを、 感じながら飲み込んだ。 ゴックン。 沈む。 ゴックン。 溺れる。 ゴックン 苦しい。 「好き」 あっ、
私のは。
私のは、重いから。 君にはきっと持てないよ。 それでも欲しいと言う君が、 潰れるところは見たくない。 私のは、軽いから。 君には全然足りないね。 1つの小さなため息で、 君ごと飛んで行っちゃった。 私のは、大きいから。 何も視えなくなっちゃうの。 そこに在るのが何かさえ、 思い出せなくなっちゃうの。 私のは、小さいから。 いつもどこかに失くしちゃう。 ホントにそこに在ったのか、 それすら怪しくなってくる。 だから君にはあげないの。 欲しいと言ってもあげないの。 だってこんなに苦しくて、 だってこんなに切なくて、 だってこんなに寂しくて、 だってこんなに悲しいの、 君にはきっと、耐えられない。 あげない。 あげない。 あげない。 あげない。 あげない。 だから 奪って。