90 件の小説
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不定期更新です!よろしくお願いします!ちなみに高校生です。いいねやフォローしてくださった方にはフォロー返してます! MBTIはENFP-Tでした。…書き方あってます?

第9回N1 また警報が鳴る

海と見紛う程青色に澄み切った空。太陽の光が眩しい。 そんな夏の日。僕は木陰のベンチに座って海を眺めていた。 波は穏やかで優しかった。光を反射して輝く海は綺麗で、持ってきたアイスが溶けかけてしまうまで見惚れていた。 「坊主。1人か?」 海を眺めていたら、隣家の魚屋さんが話しかけてきた。 「ここの海、いいだろ?俺がガキの頃から変わらないんだ」 アイスを口に入れる。空が少し曇り始めた。 「昔っから俺の親父はあの海で遊ばせてくれたんだ…懐かしいよ」 おじさんの嬉しそうな顔を横目に、僕はまたアイスを口に入れた。 「…ああ、途中から独り言みたいになっちまった。 坊主、お前にとってこの海はなんだ?」 優しい笑顔で聞いてくれる。 ……警報が鳴った。《津波がやってきます!逃げてください!》 その警報を聞いた瞬間、おじさんから腐敗臭がした。 太陽は身を隠し、鉛色の波が押し寄せてくる。 座っていたベンチは壊れて、建物は崩されて。 …またこの夢だ。あれから20年は過ぎたのに。 あの日から僕は、あの警報の音を忘れられない。 あの町で生き残ったのは僕1人。父も母も生きているかさえわからない。 僕は、生き残ってよかったのだろうか。 あの町は、今どうなっているんだろう。それすら分からない。 僕は夏がやってくると、必ず夢を見る。 幸せが音を立てて崩れる、そんな夢を。 さっきのおじさんも、飴をよくくれたおばさんも、あの日いなくなった。彼らが愛した海によって。 その人たちが何か悪いことをしたわけでもないのに。 津波の映像はもう見たくない。警報も、聞きたくない。 それでも夏が来るたび、僕は必ず聞くことになる。 あの人の悲鳴を。車のクラクションを。流されて行く人の声を。 押しつぶされた人の声を。必死な警報を。 …僕やあの人たちが何をしたっていうんだ。 神様、いるなら教えて。僕達は、僕達が、何をした?

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第9回N1 また警報が鳴る

飢餓

あの日見た夕日の輝きは忘れない。 今日の夕日はあの日に似た、美しい色だった。 どんな宝石でも生み出せない、色褪せない輝き。 一年ぶりに墓石の前で手を合わせる。 彼女が好きだったカーネーションを墓の前に供えながら。 君は、飢餓で死んだ。飢餓といっても言葉通りの意味じゃない。 愛に飢えてたんだ。愛のせいだ。 愛のせいで、君は死んだ。 僕は君のおかげで救われた。 両親のいない僕にとって、君こそが愛そのものだった。 僕の心は満たされた。僕はそれで満足してしまったんだ。 「辛い時は、泣いていいんだよ。泣いてみよう?」 僕は、君から教えてもらったんだ。 辛さも痛みも、全部吐き出せる魔法を。 今の僕は、昔とは違う。嫌なことは拒否できる。 主張の発表だって怖くないし、脅しにだって屈しない。 今の状態で、昔に戻れるなら。 僕自身を犠牲にしても君を救いたい。 君には色んな道がある。そう教えてあげたい。 でもそれはきっと、絶対叶わない。 君が死んでから、40年は過ぎたんだ。 君と一緒に読んだ漫画に出てきた宇宙船が造られたり、空を飛べる機械とか、友達とどこでも話せたりする機械もできた。 そんな時代を君と一緒に過ごせないのは、辛いんだ。 君と一緒に色んなことをして、色んなところに行きたかった。 でも、もう遅い。今気づいたって、過去は戻らない。 だからあの時、最後に君が顔を見せてくれた時。 辛そうな表情をした君に、僕は言えばよかったんだ。 愛に飢えてた君に、僕が言える言葉が一つだけ、 なんの事情も知らない僕が言える言葉が たった一つだけ、確かにあったんだ。 もう遅いけど、君にこの言葉を送りたいんだ。 君に届いてくれると嬉しいな。 辛い時は、泣いてみよう?

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飢餓

神のシナリオライター

今回委託された仕事は、古谷学園学校祭のシナリオ作成だった。 文明レベルは2020〜2025年の地球。 登場させるべき人物は6人で、それぞれ個性がある。 しかもバックボーンも完璧だ。久々の良物件に心が躍る。 とりあえずペンを握り、軽く書いてみることにした。 夕日が差して、地面を照らした頃。 もう下校時刻は過ぎたのに、私達はまだ学校に残っていた。 「お化け屋敷は去年やっただろ!今年は迷路にすべきだ!」 『費用はどうするわけ!?昨年よりも予算減ってるのよ!』 はぁ……私はいつになったら帰れるのでしょう… 「『明香、貴方はどっち派?』」 えっ、私? うーん………お化け屋敷…かな。 『ほら、分かったらさっさと準備しなさい。私の勝ちよ』 ……とりあえず出だしの骨組みはこれでいいだろう。 あとは肉付けしていけばいい。 私はシナリオライター。頼まれたもののシナリオを書くだけ。 人の人生も、動物の一生も、地球の運命も。 最近人は自分の行動は自発的なものだと思っている。 そう思わされているだけとも知らずに。 私はシナリオライター。そう、さながら神のような。

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アイ

貴方からだった。貴方からの愛だった。 その愛を受け取ったのは、他でもない私だった。 貴方からだった。貴方からの決別だった。 その現実を受け止めたのは、他でもない私だった。 貴方からだった、その愛で。 私は貴方と同じ感情になれた。貴方を愛した。 けれど、私じゃ役不足だったみたい。 貴方を愛したつもりでいただけだった。 貴方を愛せなくてごめんなさい。 最後に、貴方の笑顔を見たいと思ってしまった。 さよなら。もう2度と、会うことはないでしょう。

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熱溶けゆく夜

天で煌めく星たちは皆にスポットライトを当てている。 その輝きの下で私は一輪の花を眺めていた。 黄色のチューリップだ。道路の隙間から力強く咲いている。 冷たい夜風が頬にあたる。…それだけのはずなのに涙が溢れる。 不意に私が伸ばした片手は宙を泳いだ。 青空に桃色の花びらが舞う頃、私達は赤い糸で結ばれた。 一緒に買い物して、レースゲームもして、他にも色々。 だんだん赤い糸の結び目は硬くなった。そう感じていた。 出会った日から少しずつほつれていったのを知らずに。 溢れる涙が地面に染み込んでいく。記憶は涙と一緒には流れない。 あの時の気持ち、あの時のプレゼント、彼の顔。 私のどこがダメだったんだろう。何がいけなかったんだろう。 彼がいた頃には優しかった夜風も頬を引き裂くように吹いている。 「これ、あげるよ。」 「赤いチューリップ。君にぴったりだと思ってさ。」 私は涙を拭い、赤いチューリップを空へ飛ばした。 風に流され、黒に溶けて、一色になった。 「ごめん。…さよなら。」 これで彼との思い出を証明するのものはなくなってしまった。 さよなら。…楽しかったよ。

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熱溶けゆく夜

タイトル:未完

先輩方の卒業式。ほとんどの人が泣いていた。 参加する側である私達の中に、貰い泣きする人もいた。 照明で照らされた卒業生代表の姿が、ステージ上に現れる。 スピーチの途中で感極まってしまったのか涙が零れ落ちる。 照明に照らされた涙は宝石のようだった。 制服のボタンの輝きと、涙の眩しさに思わず、 「私もこうなれるのかな…」 なんて、思ったものだ。 今度は私達が卒業する番。委員長決めで僅かな票差で負け悔しがり、涙を流している後輩を見ると、この委員会は安泰だと思う。 委員長に立候補するだけでも凄いのに、悔しさで涙まで流せる……それだけ、思い入れがあるってことだから。 カーテンの隙間から陽光が差し、涙を照らす。 オレンジ色の空が照らす涙は希望そのものだった。 もう私が教えることはない。 きっとあの子達ならやってくれるだろう。 ここまで色々あったけど、誰かに必要とされる嬉しさを感じたのが、ここだった。 後輩と一緒に作業して、練習して、教えて… 楽しかったなぁ… 『留年して』なんて言われた時はちょっと驚いたけど。 もう、私達がいなくてもうまくやっていけるよ。 悔しかったこともあるし、やりたかったことも、辛かったことも嬉しかったことも楽しかったこともいっぱいある。 もっと後輩、友達と話していたかったけれど。 いつまでも沼にはまってるわけにはいかないんだ。 いい加減、外に出なくちゃ。 「最後」って言葉を聞くたび、ちょっと怖かった。 終わりが近づいてる気がして。 でも、それも今日で終わり! いつも通りの制服、いつも通りの髪型、いつも通りの靴。変わらない青空。…だけどいつもとちょっと違う気持ちを胸に。 いってきます!

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蒼復活!!

あっ、どうも。蒼です。 無事に志望校合格したのでまた不定期に投稿していきます!! 年明け後の蒼は一皮どころの騒ぎでなく、二皮三皮も剥けてどんどん投稿していこうと思っていますので 引き続き応援よろしくお願いします!

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最期の時

未だ遺書は書いていない、いつ死ぬか知らないというのに。

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新年のご挨拶

どうも。蒼です。明けましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。 さて、ここからは私の私情になるのですが、そろそろ受験等が控えておりますので三ヶ日のどこかで投稿する小説を最後に3〜4ヶ月ほどお休みさせていただきます。 また帰ってきた時、最高のコンディションで物語をお届けできたらと思っておりますので今後もよろしくお願いします。 では、暫しの別れだ諸君! いずれまた会おうぞ!! ……と、言いつつどこかでこっそり更新するかも?

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庶民過ぎる貴族

私は、あるお屋敷のメイドです。 待遇も良く、特に仕事への不満はないのですが… 「お父様〜!!朗報です!! スーパーで秋刀魚が安かったので買ってきましたわ〜!」 ……庶民派過ぎません? 『そういえば今日特売だったな…!!今日のつまみにしよう』 つまみって……しかも旦那様、飲むの缶ビールじゃないですか。 「お気に召されたようで何よりですわ。ところで…お母様は?」 『《明日も早いからもう寝るわ。》と言ってさっき寝てしまった。明日は運動会だからな。』 そう言われたお嬢様は、ステップしながら部屋を出ていった。 旦那様はそれを確認すると、缶ビールを持ってきた。 …本当に貴族なのかな、この人たち。

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