蒼
84 件の小説蒼
不定期更新です!よろしくお願いします!ちなみに中学生です。いいねやフォローしてくださった方にはフォロー返してます! MBTIはENFP-Tでした。…書き方あってます?
最期の時
未だ遺書は書いていない、いつ死ぬか知らないというのに。
新年のご挨拶
どうも。蒼です。明けましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。 さて、ここからは私の私情になるのですが、そろそろ受験等が控えておりますので三ヶ日のどこかで投稿する小説を最後に3〜4ヶ月ほどお休みさせていただきます。 また帰ってきた時、最高のコンディションで物語をお届けできたらと思っておりますので今後もよろしくお願いします。 では、暫しの別れだ諸君! いずれまた会おうぞ!! ……と、言いつつどこかでこっそり更新するかも?
庶民過ぎる貴族
私は、あるお屋敷のメイドです。 待遇も良く、特に仕事への不満はないのですが… 「お父様〜!!朗報です!! スーパーで秋刀魚が安かったので買ってきましたわ〜!」 ……庶民派過ぎません? 『そういえば今日特売だったな…!!今日のつまみにしよう』 つまみって……しかも旦那様、飲むの缶ビールじゃないですか。 「お気に召されたようで何よりですわ。ところで…お母様は?」 『《明日も早いからもう寝るわ。》と言ってさっき寝てしまった。明日は運動会だからな。』 そう言われたお嬢様は、ステップしながら部屋を出ていった。 旦那様はそれを確認すると、缶ビールを持ってきた。 …本当に貴族なのかな、この人たち。
全ての始まり
やけに眩しい夕焼けが、君の髪を照らしていた。 手すりを最大限使い、僕は階段を駆け上がる。 「…やっと見つけた……!!」 屋上に辿り着いた僕が声を出すと、君は振り返る。 振り返った君の目からは、生気が消えていた。 『来てくれたんだ。』 「もちろん!当たり前だろ!僕達友達なんだから!」 君は夕日を背後に屋上の端に立っていた。 逆光のせいで、どんな顔をしているのかわからない。 少なくとも、よく手入れされていただろう髪はボサボサだった。 「ねぇ!そんな危ないところじゃなくてさ、もっとこっち来てよ!こっちで話そう?」 君からの返答はない。 『…』 「ねぇ!!聞こえてるでしょ?」 君は夕日の方を向く。 『…もう、遅いんだよ。』 「……えっ?」 『もう、手遅れなんだ。』 「…何が!君に一体何があったの!?」 冷や汗が止まらない。 『さよなら。』 そう言って、君は足を前に滑らせた。 遮るもののなくなった夕日が目に焼きついた。 もう、君の声を、言葉を、笑顔を、見ることはできない。 その事実が、僕には重かった。 明日も学校はあった。君が死んだところで、時間は進む。 ずっと、この先も、何万年後でも、世界は君が欠けたまま進む。 僕にとって大きな歯車でも、世界にとっては小さな、消えても支障のない歯車だと実感してしまう。 いつかの夜だった。 連日、梅雨で雨続きだった。もちろんその日も例外じゃない。 コンクリートが雨粒を弾く。 傘を開いて、学校の敷地を出た。…その時だった。 訪れるはずのない静寂が、僕を包んだ。 雨粒が空中で止まった。訳がわからなかった。 こんなことあり得るはずがない。 後ろから、コツコツと地面を蹴る音がした。 《なあ、いつ返す気だ?…君に言ってもわからないか。》 《君の前世の知り合いでね。まあ、返してもらおうか。》 後ろを振り向くことができなかった。 僕は突然の背後からの痛みに耐えきれず、そのまま倒れ伏した。 辺りから声がした。段々遠くなっていく。 かすかに開いた目で救急隊員を見つめる。 『救護Bランク』隊員の額にそんな文字が見えた。 《残り、15日だ。返済したら会わせてやる。》 《お前の、大切な人にな。》
03-スキキライ
ロボットは感情を持てるのか?運命は変えられるのか? 作品の主題に添えられることの多い、ありふれた質問だ。 街灯が輝き始め、夜の訪れを知らせる。 あの問達のように、あの質問も、ありふれたものの筈だった。 そのありふれた問が、私の中で反芻している。 「あなたは、自分が好きですか?」 一週間か二週間前、私はテレビの番組でそれを見た。 少し、汗をかいた。ひんやりとしていた。 あの日以来、ずっとこの質問が頭の中で繰り返されている。 …あなたは、自分が好きですか? ……アナタハ、自分が好きですか? ………アナタハジブンガスキデスカ? ノイズのように響く。 邪魔くさくて、鬱陶しくて仕方がない。 “なぜ一位じゃないんだ!”‘なんで!?ねぇ!どうして!’ ……うるさいなぁ。ノイズキャンセルでもあればよかったのに。 翌日、私は帰宅途中の友達に向かって質問した。 「ねぇ、陽奈。……自分のこと、好き?」 少し、時が止まった気さえした。 お互いに白い息を吐いた。乾燥した風が、私達の間を駆け抜けた。 あれだけ高い塾に行かせてるのに、お前はなぜ…! もっと上手く弾けるでしょ!…講師の先生がダメなのかしら なぜ100点じゃない!?勉強しなかったな!? もう…!なんで!講師の先生も変えたのに… アナタハジブンガスキデスカ? 息が出ない。言葉に詰まる。寒い。 …このまま、凍え死んだ方がマシかもしれない。 私がこの世から消えた方が、みんな幸せかもしれない。 「ちなみに私は…私のこと、きら…」 『ねぇ、まだ早いと思うよ。その言葉。』 「………ぇ?」 『だから、早いと思う。その言葉。』 陽奈が突然口を開いた。 私の言葉を遮ったのは初めてだった。 『あのさ。私、友達でいれて誇らしいよ。 文武両道で優しい、貴女の友達になれて、良かった。』 『だから、私の誇りをバカにするの、やめてくれる?』 「でも…私親に叱られてばっかりで……」 何をしても一位を取れなかった。 『だから前に言ったでしょ。それは親がおかしいんだって。』 「一位になったこと…ないし…」 それに私は出来損ないだ。 『……あのさ。別に、一位じゃなくてもいいんじゃない? こだわる必要は無いと思う。』 『私は自分が好きだよ。1番になれなくても。』 『別に一位じゃなくたって死ぬわけじゃないんだから。 ……なんとかなるよ。』 気づけば、雪が降り始めていた。 『……こんな事で泣かないでよ〜!』 いや、違う。泣いてなんかない。 「雪解け水だよ…!バーカ!!」 もちろん嘘だ。 『突然のバカは酷くない?まあ事実だけど…』 家に帰ったあと、頭の中であの言葉が出てきた。 アナタハジブンノコトガスキデスカ? 私は陽奈に認められていた。 両親に認められなくたってどうでもいい。 私にとって、両親より大切な人だから。 両親だけが、私の全てじゃない。だから、こう言ってやった。 「私は、自分が好きだよ。」
偽りの神。(ボカロ二次創作)
僕の歌で君が命を大事にすればいいのに。 僕の家族の歌で君が愛を大事にすればいいのに。 そんなことを言って欲しかったのは自己を認めることと共感だけ。 神になりたい欲に溺れた常人のなり損ないが僕だった。 自分の感情で歌を歌った。 人を救いたいはずなのに自分の境遇を叫んだ。 誰かを救いたいという大義名分を掲げたエゴの塊だった。 君がなぜ傷ついてるのかも知らないくせに救えるわけないんだ。 それが分かってたのに叫び続けるのが僕なんだ。 自分の気分を晴らして共感を得るのに歌い続けるのが僕なんだ。 共感が欲しかっただけなのに君も救おうとする。欲を張る。 欲張るだけの力もないくせに。 君を救いたいのにどうしても僕が出てきてしまう。 だから、僕は無力だ。 子供の頃はいつか素敵な大人になって、欲張るだけの力を得て 救ってみたかった、君も僕自身も。 時が経ち今じゃ仕事帰りひび割れそうな歌声で歌う日々だ。 夢見てた少年の頃投稿した動画のコメントに 『あなたに救われました』「生きてみたいと思いました」 そうか、そうなれたのは自分のおかげだろ。良かったな。 こんな歌じゃ誰にも共感なんてしてもらえない。 誰もが救世主になりたい、人に感謝されたい。 そんな欲がない奴が、正真正銘の神なんだろう。 僕は所詮偽りの神で。でも誰かを救いたくて。 君を救う歌を歌いたい。 無理だ。 僕が歌わなくたって君は自分のやり方で幸せになれる。 所詮君は強い。だからいずれ、一人で前を向いて歩いてく。 それならいい。君が前に進めるなら。だけど。 もし君の眼から涙が溢れそうな時は、君の痛み を、君の辛さを、君の弱さを、君の心を 僕の非力な歌、汚れ切った歌で歌わしてくれよ。 所詮偽の神だ本物には遠く及ばない。 君を救いたいけど僕にはそれができない。 だからせめて君の辛さを代弁させてくれよ。
ああ、素晴らしき集団思想(鳴潮二次創作)
希望のない朝が来る。動くのすら億劫になる。 支度をして、家を出る。 「いってきまーす」 返事はない。 母は疲れ切って寝ているし、父も仕事に行ったからだ。 ちらちらと道ゆく人々が私を見る。 私が、首輪をしているからだ。 私はある時から、普通の人とは違う存在になった。 いつの朝だっただろう。目が覚めたら、右腕にあざがあって。 人や物に黒い点が見えるようになった。 人には心臓の位置に。物には1番脆い位置に。 その黒い点を切ると、壊れてしまう。 私はあらゆる構造の弱点がわかるようになった。 あざを見た母が私を病院へ連れて行った。 いくつかの病院をたらい回しにされた後、出された結論は 私が共鳴者になったということだった。 途端、母の顔が少し暗くなったのを覚えている。 そして仕事帰りにそれを聞かされた父の顔は青ざめた。 無理もない。 この国で、共鳴者は差別の対象だったからだ。 共鳴者というのは、特撮ヒーローみたいなもので。 無音区という区間に発生する怪物を倒せる人達のことだった。 …と、いうことを知ったのは後の話で。 この国は、共鳴者への理解が浅かった。 結果、生まれた憶測…… 【共鳴者がいるから、怪物が出てくるんじゃないか】 共鳴者は暴走を抑えるため、首輪を着けさせられた。 これがこの国の当たり前だった。 やがて駅に辿り着き、切符を買い、電車に乗る。 〈線路上に小規模無音区が発生した為、運行が10分遅延します〉 ‘おい仕事遅刻するじゃねぇか!!ふざけんなよ’ “おい!あそこに首輪つけてる奴がいるぞ!” ‘……ったくふざけんじゃねぇ。首輪持ちは…’ 結局、私は周りの人の高圧的な視線に耐えながら到着を待った。 目的の駅に着くなり、逃げるようにしてその場を走り去った。 通り過ぎる人達に睨まれる。 やっとのことで学校に辿り着いて、教室のドアを開ける。 自分の机の上には落書き。 《迷惑女》《早く消えて?》 全部消しゴムで消す。 ノートはビリビリに破られていた。 セロハンテープで貼り直す。 鉛筆は折られていた。 家から持ってきた新しい鉛筆を使う。 …お気に入りのキーホルダーがない。 可愛いゆるキャラ、ナミポンのキーホルダー。 ……どこを探しても見つからない。外した記憶もない。 そんな私の様子を見る人たちは、私に憐れみの目を向ける。 ただ、救いの手は差し伸べられない。 自分がそうはなりたくはないからだ。 そして段々、憐れみは嘲笑に変わっていく。 気づいたのだ。集団に従った方が楽だということに。 気づけば日課も終わり、放課後になった。 私は放課後、自動販売機の後ろで隠れるようになった。 ガラガラと鳴る自販機の音は少し落ち着く。 ふと、自販機から立ち去ろうとする女の子の鞄を見た。 ナミポンのキーホルダーが付いていた。 間違うはずもない、記憶にあるものと寸分たがわぬそれが。 「あの…」 思わず声をかけてしまった。 『え?何?』 「それ、私のキーホルダーじゃないですか…?」 彼女は苛立ちながら私に言う。 『は?うちのだし。何言ってんの? ってか首輪持ちが文句言ってくんじゃねぇよ!』 彼女は突然ニヤリと笑って、首を切るジェスチャーをした。 『私が言ったら、こうなるの。わかるよね?』 「は、はい。すいませんでした…」 彼女は満足げな顔をして去っていく。 そろそろ家に帰らないと、親に心配されてしまう。 「ただいまー」 思わず鼻を塞ぎたくなる。……酒臭い… 最近、父の店の利益が減ってやけ酒を始めたからだ。 原因は分かりきっている。 私が共鳴者だから。首輪持ちだからだ。 両親は普通の人なのに。 かっこよく、あの日見たアニメのように怪物を倒して。 それで人々に感謝される……のは幻想だった。 実際のところ、得体の知れない力を得た人は避けられる。 避けられ、気味悪がられ、やがて嫌われる。 集団は異端に優しくない。 私の持ち物は黒い点まみれだった。 SNSでは共鳴者を追い出す趣旨の投稿が大量にある。 私も父みたいに酒を飲めたら、楽だったかもしれない。 もう…疲れたなぁ。
既定路線
人類。それは、神の悪戯。所詮定められた生でしかない。 終わりは足掻いて足掻いても変わることがない。 死する時も神が定めたもの。自由は不自由の錯覚。 差別や贔屓もない。世に飽きた神が始めた遊び。 神のパペット。人類は神の見せ物。 ……というのが、死んだ母がハマった宗教の戯言だ。 「馬鹿じゃねぇの?」 俺は一人の部屋で吐き捨てるように呟く。 この程度の宗教のせいで家庭が崩壊するとは思いもしなかった。 「ほんと、世の中馬鹿ばっかよ。ま、俺もだけどな。」 そう言いつつ俺は【聖書】と書かれた薄汚い本をゴミ箱に捨てた。 「はー、宗教も面白くねぇなぁ……なんか面白い事ないのかよ。」 俺の言う面白いは、普通の面白いとは違う。刺激だ。 この白黒テレビみてぇな世界に何百、何千の色が欲しい。 多分カラーテレビを初めて見た時は革命だったろう。 お、今の表現なかなかいいんじゃね? さっすが俺。センスあるわー。 よっしゃ、なんかやる気湧いてきたわ。 「暇だし外にでも出るか。」 俺は適当な服を着て外に出た。 外に出てしばらくぶらぶらしてると、見知った顔が見えた。 『あ、やっほ!』 「おお。」 『……適当に返事するな!!このやろー!!』 背中を叩かれる。さほど痛くねぇが、やめてくれ。 「悪かったって。許してくれ」 こいつは俺に色をもたらしてくれる奴だ。 だから俺はこいつを見つけると嬉しくなる。 『今日はパフェ食べに行こうよ!』 「パフェ…?お前はいいかもだが、俺男だぞ?」 第一パフェなんて食べたことがない。どうやって食うんだ。 『近くのお店がカップル割りしてるんだ!行くしかないでしょ!』 「ま、いいか。」 おい、クソ宗教。見てるか?俺は今からパフェを食べに行くぞ。 しかもカップル割りだぞ。カップルだぞ? 俺は自由だ。 『この信号渡った先だって!楽しみだね!』 「おう。」 『もう。また殴られたいの?』 「…そんな訳」 『何!?何その間!?ドM?変態さんだったの?』 「そうじゃねぇよ!!」 『冗談だって〜、全く釣れないなぁ』 はにかむ横顔がライトで照らされる。 「!?」 刹那、軽トラがこっちに突っ込んできた。 運転手は寝ていやがった。 俺は手を伸ばした。 遅かった。 聞きたくない音がした。絵の具を出しすぎた時の音に似た。 俺の視界で色が飛び散った。 信号の赤青がやけにクリアに見えた。 《自由は不自由の錯覚》…か。不覚にも、その通りだと思った。 やべぇ。もう、戻れねぇかもしれねぇ。 白黒テレビは叩きすぎて壊れちまったんだ。 変えはねぇ。砂嵐しか映らねぇ。 ハハハ… 数年後、ある宗教の幹部が突如頭角を表した。 「俺か?俺は…〈純白のリコリス〉だ。」
星憶図書館 p1
店主が用意した椅子に腰掛け本の入荷を待つ。 目線の先にあった本棚が突然輝き始め、本が現れた。 『えっ、今どうやって本を…?』 「星の力ってやつかな☆」 意味がわからない。 「まあまあ、とにかく気になるのを選んでみてよ」 そう言われ半ば強制的に本棚の前に立たされる。 《次会う時は、また丘の上》…《手品師オーウェン》 重厚な羊革紙に包まれた本達が目に映る。 《街角の小惑星》……《月光に手を伸ばす》… 新しい本の匂いがする。私はこの匂いが好きだ。 新たな物語の誕生の証だから。 《玉輪》……ふと、そこで一冊の本の前で止まった。 『《君の小惑星》…?』 「ん?この本が気になったの?」 横にいた店主が声をかけてくる。 「ま、ここの本は全部一級品だしね!試しに読んでみる?」 『はい。』 「……あ、でも待って、読むより良い方法があるよ」 え?本は読む以外に… 「簡単な話さ。《星の力》を借りるんだ。 ちょっと揺れるから気をつけてね。」 そう言われた瞬間視界が急に歪みだし、私はその場に倒れ伏した。 「お気をつけて〜」 微かに店主の声が聞こえた気がした。 「あれ、ここは…」 目を覚ますと、どこかの夜中の学校だった。 見ると、私は何かの事務作業をしていたらしい。 手には何かの資料が握られていた。 「観測データ…?」 それは謎の小惑星の観測データだった。それを見た瞬間、私の口から言葉が溢れる。 「これ、本当に小惑星だったら……部員増えるかもな。」 私は驚愕した。知らないはずの事実が脳から送られてくる。 資料に目を通した後、自然と手が動く。 まるでこれが必然であるかのように、黙々とタイピングする。 Enterを押した頃には、送られてくる事実を受け止められるようになっていた。 どうやら私は部員二名の天文部顧問らしい。 ……それ以降の記憶がない。何日経ったかもわからない。 どうやら私は家で寝たらしく、起床は電話音と共だった。 相手は女子部員の親だった。 受話器の向こうで相手は泣いているらしく声が震えている。 嫌な予感がした。 話している父親の後ろで母親の啜り泣く声が聞こえる。 やがて父親は重い唇を開け、一言。 娘が轢かれて死にました、と。そう私に言った。 受け止め切れるわけがなかった。 父親も冷静なような声色ではあったが堪えていたのだろう、 すぐに声が震え始め相手から電話を切った。 ……私は重い足取りで学校へ向かう。 既に校内では周知の事実となっており、直ぐに会議を行なった。 無論、私も出席したがあまり内容は覚えていない。 私ですらこうなのだ。彼の苦痛は想像を絶するものだろう。 あれから数ヶ月が過ぎただろうか。 酷暑も終わり、桜も散ったというのに、 あの時で停滞したままの、最後の部員に声をかける。 「国際天文学連合から連絡があった。あの小惑星、正式に登録されたって」 「……ほんとですか」 と、彼は私に問う。 「発見者の一人として、君の名前も載るよ。」 私は彼にそう言った後、すぐにその場を立ち去った。 きっと彼は部室のパソコンで調べるのだろう。 あの小惑星を。 私からのサプライズを受け取ってくれると嬉しいのだが。 そう考えた瞬間また視界が歪み、私はその場に倒れ伏した。 「ね、本を読むより効率的でしょ?」 ウキウキの店主が隣に座っていた。 『確かに、効率的かは置いておいて…楽しめました』 「よかったらまた来てね、次は品揃えも増やしておくよ」 私は店に背を向けその場を後にした。 星憶図書館……【星が記憶する物語】。 私はこの図書館を酷く気に入ってしまった。
星憶図書館(結果発表)
皆様の作品素晴らし過ぎませんか?順位つけられませんよ。 …まあ事前にすると決めた以上、せざるを得ないのですが…… 私は!順位を!つけたくない! 語彙力を!ください!羨ましい! はい、すいませんでした。さっさとやります。 正直、6人もの方に参加していただけるとは思いもしませんでした。改めて参加者様、そして私の活動を見て頂いているフォロワー様に感謝を申し上げます。 というわけで結果発表です。 私の「この作品ここがいいポイント」も付けてみました。(1作品につき2つ程)併せてご覧ください。 それでは参りましょう。 6位雲丹丸 音夜様作「次会う時は、丘の上」 「ここがいい!」 ・花言葉で物語をより奥深く! ・口調の変化でキャラの成長をわかりやすくしている! 5位止明/しめい様作「手品師オーウェン」 「ここがいい!」 ・詳細な説明で情景が浮かびやすい! ・手品と壮大なもののわくわくを結びつける発想! 4位涼風 葵様作「街角の小惑星」 「ここがいい!」 ・壮大なテーマと身近な物を結びつける! ・豊富な語彙から繰り出されるノスタルジー! 3位ひう様作「月光に手を伸ばす」 「ここがいい!」 ・詳細な心理描写! ・最後一文を最期にするセンス! 2位ot様作「玉輪」 「ここがいい!」 ・豊富な語彙から漂うお洒落さ! ・喋る猫という幻想を玉輪の幻想さに合わせるセンス! 1位叶夢 衣緒。様作「君の小惑星」 「ここがいい!」 ・どこか儚げで、そして青い物語!! ・変わらぬ日常に溶け出す余韻! えー、皆様ご参加ありがとうございました!! 6〜2位までの作品はタイトルのみ登場、 1位の作品は内容を一部抜粋する形で私の小説に登場させたいと思います!! これにて!「第一回星億図書館」は終了とさせていただきます! え?その口ぶりだと第二回以降もあるのかって? ………さあ、どうでしょうね? それでは、またお会いしましょう!!さらば!