四宮結季
4 件の小説遺書
憧れていた 言葉の上手い幼馴染に 真っ直ぐな先輩に 才能のある後輩に 誰かを気遣えるお前に 努力家な貴女に 我を貫き通すアンタに 心の底から叫ぶような歌に 人間味の溢れた小説に 親愛なるあなたに 憧れて、 なろうとして、 作ろうとして、 真似をして、 やってみて、 諦めた 何度やっても、何度やったって、 お前みたいに、 あんたみたいに、 貴女に、 テメェみたいに、 先輩みたいに、 後輩みたいに、 幼馴染みたいに、 あの曲みたいに、 小説みたいに、 俺は、私は、 なれないんだ なれっこねぇんだ 俺が、 俺である限り 私が、 私である限り、 他の何かにはなれやしない なれるのは、 何物にもなれない自分だけ p.s. 四宮結季を応援してくださった方々、 四宮結季の物語が好きだった方々、 四宮結季に関わってくださった皆々様へ 最後に私の好きな小説から一言お借りして お終いにしたいと思います。 『生きて、生きて、そして死ね』
移転を考えてます
次の物語をもちまして“novelee”にでの活動を終了させて頂こうと思います。 以後に関しましては小説サイト“小説家になろう”での活動を考えております。 活動自体を辞める可能性もあります。 四宮結季の活動を応援してくださった全ての方に御礼申し上げます。 ありがとうございました
投稿について
いつになるか分かりませんが投稿はします 蜃気楼の先でお会いしましょう
流れ星
「あっ、流れ星」 『えっ、え、どこっすか!?』 「さっき目の前流れてった」 何気ない日々の後輩との部活帰り。 ぼけぇっと眺めてた夜空に流れ星を見た。 『先輩、何か願い事しましたか?』 「いや、一瞬すぎて出来んかった。」 『ダメじゃないすか、先輩!』 暗くてよく見えないがめちゃくちゃ笑っているのは分かった。 『仮に、願い事出来たら何願ってました?』 「んー…なんだろな…お前は?」 『私すか?私は“嫌いな人間、全員消えろ”ってとこですかね〜』 「…俺、お前が怖ぇよ」 『なんでですか?!』 「…お前に嫌われてませんように」 『そんな願い事しないでくださいよ! てか先輩のホントの願い事、何なんですか?』 「お前の隣に居たいな…って」 『………』 「…冗談とかじゃない、本気で」 『…先輩、私。』 『彼氏います…』 「…………」 『…………』 「……たい」 『…先輩?』 「恥ずかしすぎて死にたい…」 『ちょ、先輩、暗くても分かるくらい顔赤いっす。 先輩?ちょ、ちょっと待ってくださーい!』 『それじゃ私こっちなんで』 「そう、んじゃお疲れ様」 『お疲れ様でした先輩、嬉しかったですよ』 「掘り返すんじゃねぇよ…」 そう言って、バツが悪そうに先輩は自分の帰路に着いた。 先輩の背が闇に消えたのを確認をして胸を下ろす。 多分、バレてない…はず。 先輩に告白されて咄嗟に嘘をついたが、先輩にはバレてない。 意外と単純なのかもしれない。 嬉しかった、決して嘘じゃない。 『あっ…』 星空に光の軌跡が見えた。 『−−−−−−−−』 𝑒𝑛𝑑