R!s

3 件の小説
Profile picture

R!s

りす / 未成年 考察などコメント沢山お待ちしております

赤が似合うあの子 更新3/11

 隣の席のあの子は、とても赤が似合う子だった。  あの日の放課後、忘れ物を取りに教室へ戻った時、誰もいない教室で一人静かに椅子に座って、窓の外を見ていたあの子。夕日に照らされたその白い肌がとてもきれいで、私は思わずそれに見とれてしまった。  美しさに呆けて、教室の扉のところでただただ突っ立っていた私に気が付いたあの子は、こちらに少し驚いたような表情を見せたかと思えばすぐに、微笑んでくれた。その笑顔に心が締め付けられると同時に、あの子には赤がとても似合うことを、この日初めて知った。  その後、どうやって帰ったかは覚えていない。けれど、気付いたときには家の前にいた。鍵を開けて、真っ先に自分の部屋に戻って、制服も着替えずにベッドに飛び込んだところでやっと、目的を果たせなかったことを思い出した。  その日は結局、自分で作った赤いミサンガは、学校に忘れたままだった。

0
0
赤が似合うあの子 更新3/11

”彼女”

「彼女は苔生した石像だ」 「彼女は裏表のない白紙だ」 「彼女は盲目な雛だ」 「彼女は精製水に似ている」 「彼女は他人の手拭いに過ぎない」 彼女は月桂樹の下にいた。 彼女は目を伏せていた。 彼女は唇を薄く開けていた。 彼女は仰向けに寝そべっていた。 彼女は胸の上に両手を置いていた。 彼女は音を漏らさなかった。 「彼女はよく手入れされていた偶像だった」 「彼女は絵の具だった」 「彼女は成熟した野鳥だった」 「彼女は澄んだ川の水に似ていた」 「彼女はまるで毛布のように温めてくれた」 彼女はただの有機物だった。 彼女はただの物語に過ぎなかった。 彼女はただの塩にしかならなかった。 彼女は故郷を失った。 彼女は記憶を失った。 彼女は感情を失った。 彼女は身体を失った。 彼女は温もりを失った。

2
0
”彼女”

案出し

こういう小説見たいな~書きたいな~とは思っている物の、語彙力が無く書けずにいるので、とりあえず3つ程案として提出します。誰か書いてください、待ってます。 恋愛ものが比較的多いかもしれません。 似たような作品があれば教えてください、即刻見に行きます。 1.「ヒューマノイドの青年と女児」 ヒューマノイドの青年が路地裏で捨てられているのを、たまたま公園から帰るところの小学生の女児が見かけ、重い機体をずるずると引きずって家まで持って帰る話。 親に見つかれば「拾った!」と無垢で純粋な満面の笑みで答える。 2.「家出した元貴族の子とさすらい人」 貴族の肩書が嫌で家出した元貴族の少女が、嬢ちゃん呼びする好青年と森で出会って一緒に旅しながら、感情が芽生える話。少女が両親に連れ戻されそうになってひと悶着とか。 好青年の正体は何でも素敵。 3.「輪廻するたびに顔を合わせる二人」 獣の姿で出会って一緒に遊んだり眠ったりした二人のうちの片方が先に死んでしまって、その後衰弱したもう片方も後を追う。が、その後も2,3回ほど同じようなことがあって、ついに二人とも人間に輪廻してなんやかんや…な話。

1
3