桜宮

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桜宮

桜宮 ( さくみや ) です。 𝕏ではイラストを投稿しています。 気軽に見て頂けると嬉しいです。 アイコン ▷ 𝕏から今宵。さま

片付け

テスト期間とは、部屋の掃除が捗る期間である。 誰かが言った訳では無いのに、全国的にそんな文化がある。 なんでだろうなぁ。 って、掃除嫌いな僕が考えてみた。 いつもは、何か物があった方が落ち着く。 だって、すぐに物に手が届くし。 でも、テスト期間は色々な物が視界に写って鬱陶しい。 勉強に集中出来ない。 だから、嫌いな事でも取り組めるのかなぁ、って。 これを逆手に取れば、何か嫌いなことでもできる気がする。 … 何か、あったかな。

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片付け

自己紹介と処女作について

はじめまして、桜宮です。 この場を借りて、自己紹介をさせてください。 名前は桜宮 ( さくみや ) と言います。 学生で、普段は𝕏でイラストを投稿しています。 さて、そんな私が小説を始めた理由は。 誰にも言えない気持ちを出したかった。そして、自分の為だけに何かを創作してみたかった。 私は普段、あまり人に全てを出すということは出来ていません。なので、いっそ小説にしてしまおう!ということです。 故に、恋愛したい時は恋の物語。不思議な体験をしたい時は不思議な世界の物語。様々な分野に浮気しまくると思いますが、どうか見捨てないでください (笑) −− さて、話は変わりますが、 まっしろなキミ、まっくろなボク。 まっしろなボク、まっくろなキミ。 読んで頂けましたでしょうか。 これは、打ち明けることの出来ない気持ちと、私による、私のための、そして今この瞬間を苦しんでいるあなたへの小説です。 そしてこの話は、実話を元に描いています。 少し読みにくい話ではありますし、辛くなるかもしれないです。 ですが、私の処女作、是非読んで頂きましたら幸いです。 −− 最後にはなりますが、私、桜宮をどうぞよろしくお願いします。

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自己紹介と処女作について

まっしろなボク、まっくろなキミ。

−拝啓、まっくろなキミへ。ボクを覚えてくれていますか。 人の手によって、染められ、堕とされたキミ。 これは、キミに贈る、キミが成仏するための鎮魂歌だ。 − 長い長い、月日をかけて色んな人に堕とされた、キミ。 そして、まだ何も知らない、ボク。 知っていた?キミとボクは、表裏一体なんだよ。 ぜんぶ、ぜんぶ、受け止めちゃってさ。 本当はまっしろなの、キミな癖にね。 優しい人だ、キミは。 全て流してしまえばいいのに。消してしまえばいいのに、キミは1人の意見も無駄にしないで受け止める。改善しようとする。自分を削る。 バカだなぁ、キミは。 でもね、そんなところが皆大好きなんだと思うんだ。 皆って誰、って? そんなの知らないよ。でも、そう思っていた方が随分楽じゃない? キミの、優しいところが好き。 強いところが好き。弱いところも好き。 涙脆いところも好き。厳しいようで、1番に相手も考えられる人だって。 皆知っているんだ、きっと。 キミは、自分のことを役立たずの用無し、周りが見えない、副部長として腑甲斐無い人間だって思ってるかもしれない。 けど、誰がそんなコト、言ったの? 男の子だって、部長だってリーダーだって。 キミの事は充分に理解はしていない。 そいつらよりもキミを理解してくれている友だって家族だって、キミ自身だっているじゃあないか。 敵を見るな、前を向け、歩け、信頼出来る人間を頼れ。 キミは強がりだけど、本当はガラスよりも脆くて、すぐに涙が零れ落ちてしまうような人間なんだから。 大丈夫、怖かったって皆がついてる。 敵は「みんなお前が副部長なのがよく思っていない。」なんて言うかもしれない。 でも、ホントにそれ、皆が言ったの??違うよね。 なら、ボクは皆がキミを信じていることに賭けるよ。…いいや、絶対そうだ。 キミは今までよくやってきた、でも、今この瞬間からは誰かを頼れ。 そうすれば、きっと。 ボクを救ってくれるから。 今日が良い日じゃなくても、明日がいい日になれるって思えるように。 ボクは今を、ボクが大好きな人と、ボクを信用して、愛してくれる人と歩むんだ。 だから、まだちょっと不安だけど、見てて。 まっくろなキミはもう終わり。今からボクがキミをまっしろに染め直す。

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まっしろなボク、まっくろなキミ。

まっしろなキミ、まっくろなボク。

拝啓、まだまっしろだった「キミ」へ贈る。 希望を持っていますか。夢はありますか。大好きな人はいますか。いっぱい聞きたいことがあるんだ。だって、 「ボク」はもう、まっくろだから。 − 中学一年、春。ボクは吹奏楽部に入部した。 まだ、友達すらもそんなに出来ていないのに。「吹奏楽」という響きが、なんだか格好良くて。時折聴こえる、先輩たちの音が心地好くて。自分も混ざりたいって、思ったんだ。 扉という境目をくぐり抜けたとき、先輩は笑顔で迎えてくれた。楽器を体験させてくれたときだって、たくさん褒めてくれたんだ。だから、ボクは吹奏楽部が好き、かもしれない。 それから何ヶ月も過ぎ、3年生が引退する頃。ボクには大好きな先輩がいたんだ。恋愛、じゃなくて、憧れとか、尊敬からとかの、大好き。卒部されるときは凄く悲しかったし、辛かった。いっぱい泣いた。でもね、先輩と約束したんだ。 「先輩がいなくてもがんばります、がんばれます、大好きです。」 って。あの先輩になりたい。って心から思える素敵な人だった。 − そこから、中二の夏まで必死に努力した。先輩みたいになるんだ。辛かったし、何度も諦めたかった。けれど、約束したから、頑張れた。後輩もみんないい子で、ボクを認めてくた、そんな気がしていたんだ。 でも、そこからナニカ、大事なモノが崩れ落ちた。 まだ、まっしろだったのに。 一個上の先輩も引退しちゃって、パートに残ったのはボクと、同期の女の子と、男の子。それと後輩たち。 凄くいい縁に恵まれたんだろう、ボクは副部長に任命された。推薦だった。 ホントは、部長がやりたかったけれど、みんなの為なら、大好きな部活のためなら、って頑張った。同期の女の子はパートリーダーって言って、パートをまとめる役になった。 でも、その女の子は男の子にいじめ…まがいなことをするんだ。無視したり、仲間に入れなかったり。 ボクもおかしいと思った。注意もした。でもね、無理だったんだ。 同時期、いや副部長に任命されて3ヶ月くらい経った頃。部長の女の子に嫌がらせをされるようになった。 風当たりが強い。仕事がまわってこない。 え?それだけ?って皆思うよね。でもそれだけでもボクは充分辛かったんだ。ただ、そんなコ相手に立ち向かえないし。精神的に疲れてた。 ある日、ついに男の子が我慢の限界になった。 話し合いをしたんだ。凄く穏やかで、静かな話し合い。これからは辞めようね、男の子も何か嫌だったら嫌って言ってね。それで終わり。 −−それで、ほんとに終わったと思う? 違う、違った。 やっぱり、2ヶ月も経たずに女の子のいじめまがいなコトは怒っちゃったんだ。 ボクは今度こそ良く周りを見て、注意もして。 でも、だめだったみたい。 2度目の、話し合いがあった。 今度は、穏便なんかじゃ済まない、怒りのぶつかり合い。 ボク、怒るのは嫌だったから、なるべく冷静を保ってた。でも、男の子の 「まじお前部員1人も守れないで副部長やってどうするんだよ!!お前より俺のがまだマシだわ。お前みたいなのが副部長で最悪。」 って言葉に、耐えきれなかった。ムカついた。頭に来た。だから、 「お前みたいなのに出来ると思ってんの?そのちっちゃい頭で考えな。」 って、強がった。 今思えば、限界はもう近くにあったのかもしれない。 その後、部長と別のリーダーの男の子と話したんだ。 なんて言われたと思う?部長にはね、 「もっと周り見たら?先生と最近キミが指示を間違ったりして仕事回せないって話した。」 リーダーの男の子にはね、 「部長の風当たりが強いのはキミが仕事しっかり出来ないからじゃないの?ちゃんとしたら風当たりなんて無くなるのに。」 だってさ。 何にも言い返せなかった。確かに、指示を間違うことは良くあった。でも、周りはいつも見ていたし、自分なりに凄く頑張っていたつもりだった。仕事はミスしちゃったりもするけれど、でも次頑張ろう、って。部長が仕事、奪うのにね。回してくれないのにね。 もう、限界だよ。 ボクは、何のために部活に入って、頑張ってきたのかな…。 もう、何を楽しんで部活をしているのかすら、分からない。 今は、ただ、苦しむ為に部活に来ているのかな。 先輩、もう無理だ。後輩、ごめんね。 − そこから 、ボクは逃げた。お母さんに相談して、次の日の学校も行きたくなくて、休んで。 多分、先生に相談した方がいいんだろう。でも 怒られたら?副部長なのにって呆れられたら? …悔しくて、たまらない。でも、部活はもう、辞めたい。 ああ、どうすればいいんだろう。 − 拝啓、まっしろなキミへ。ボクは、もう限界です。 キミの夢は叶えられなかった。キミの大好きは、とうに砕け落ちた。ごめん、ごめんね。 キミを大切に出来なかった。 でも、退部届は出せずにいる、出来損ないなんだ。

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まっしろなキミ、まっくろなボク。