3 件の小説
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関連性のない話を1話ずつあげてます

自分の愛を沈めて

この日がなければ私は自分の恋を自覚することは無かっただろう 「そういえば真紀って流星のこと好きなの?」 この子は親友の海美で流星というのは部活の友達だ 「いきなりどうした?てか、なんで?」 「なんか結構喋ってるの見るから」 「別に好きじゃないけど」 "ズキッ" (なんだ今の) 「良かった〜」 「なんで?w」 この流れはもしや 「私流星のこと好きなんだよね」 やっぱそうだよな 「知らなかった!〜応援するね!」 「ありがと〜」 なんだこれ 「ハァハァ、ゲホゴホ」 私はこんなの知らない こんなの私じゃない 「ウッ、オェェ」 私の体じゃない 海美は流星のことが好き 私も多分流星のことが好き なら上手く隠そう 大丈夫、私ならできる なんの問題もない 今まで通りに過ごせばいいだけだ、 今まで通り

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嫌い

私はこの世の全てが嫌い。 これといった理由は特にない。 でも嫌いなのだ。 学校が嫌い 子供が嫌い 大人が嫌い 家族が嫌い 人間が嫌い こんなゲシュタルト崩壊するほどの”嫌い”の中に私は生きている。 でも、何より自分が嫌い。 鏡に写る自分、写真の中にいる自分、 (もっと鼻が高かったら) (もっと目が大きかったら) そう思ったことは数え切れない こんな世界なんて壊れてしまえばいい

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私の夢

ある日の夢の中で、私は友人二人をピストルで撃ち殺そうとしていた。 普通ならおかしいだろうが、夢の中なのでもちろん最初は全く違和感を持たなかった。 何も理由が無いという訳ではなく、誰かに命令されていたような感じだった。 多分、AirPodsみたいな物で命令を受けていたのだと思う。 撃ち殺そうとしていたのは女子一人と男子一人。よく覚えていないが結構仲の良い子だったと思う。 朧気だが、男子の方は習い事か部活が同じ子だった。 女子の方は親友とも言えるほど仲の良い子で、習い事が同じ子だった気がする。 混乱で頭がぐちゃぐちゃになっていた私に友達が、 「しょうがないよ」 と言った。 私は友達が何を言っているのかが理解できなかった。 (撃ち殺されそうなのにしょうがない?) さらに頭が混乱してきた私にAirPodsから声がして 「早く殺らないとお前を殺る」 と声がした。 私は泣きながら 「ごめん、ごめん、ごめんね、」 と言い引き金を引いた。 すると二人は泣いているように、困ったように笑った。 次の瞬間、視界が真っ赤になり花が咲いた。 (返り血だ) その時だけ頭の回転が早かった。感触が嫌に生々しかった。 友達を自分の手で殺してしまったという混乱、焦り、悲しみで頭が真っ白になり私は過呼吸になり倒れて夢から覚めた。 夢から覚めても気持ち悪い感触が拭えなくて、しばらく手をずっと見つめていた。

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私の夢