ビビンバ
2 件の小説ある冬の寒い日
こたつの中に入ってテレビを見る いつものこと・・・ しかし今日は違った。こたつを出て寒い寒いまるで南極とも思っていしまうようなそんな外に出た。 外に出て少し上を見るとカーブミラーが右からはハイライトで法定速度をいくらか上回った車が 「なんでこんな寒い日に外へ出ないといけないんだ」そう心の中で思った。理由はわかっていた。 なぜ寒い日に玄関用のサンダルなんかで外へ出るのかそれは友人に呼び出されたからだ。 だがなぜ呼ばれたのかはわかってない。「呼んだくせにあいつまだ来てないじゃん」そう内心で思った。 今日は寒い日、こんな中サンダルで夜中に外を歩ている人なんて自分くらいだろう。いや、あいつもか? しかし今日は何かあったか?と記憶をさかのぼるそんな時にあいつは来た。 「おーい、遅くなってごめんなマフラーが見つかんなくてよ」 「いや、べつに大丈夫」 そいつの格好を見た。やっぱり俺だけかもしれない 「どうした?寒そうだな」 「・・・そんな重装備で来るとは思ってなかった」 「あれ?言ってなかったか?」 「何をだ?」 「今からやること」 「聞いてないどころか急に外に来いの一言だけメールで送られてきたんだが?」 そういって俺はポケットから取り出したスマホの液晶をいじりそいつに見せた 「あぁ、別に忘れてたわけではないぞ・・・」 絶対嘘だ。そう心のなかで言うのを聞いていたかのように 「だってお前はっきりした内容言うと何かと理由つけて逃げるじゃねぇか」 グッ・・否定はできない。そう思った 「だろ?」 なんだこいつさっきから俺の心を読んでいるのか?心のなかで言ったことときれいにかみ合っててそう思ってしまった。 「で、結局何で呼んだんだ?」 「もうすぐ卒業だろ?だからっできる限り友達呼んでみんなで思い出作りでもしようぜってことになったんだ」 行きたくないそう強く思った。 「おい、帰るんじゃない」 おっと危ない無意識に体が家の方を向いていた。 「ちなみにどこ行くんだ?今9時だぞ?行くとこあるか?」 「海」 そう端的に返ってきた。 どうやら断る、逃げるという類の選択肢はないようだ。 今にも凍りそうな寒い夜の冬の日に俺はそいつと海へ向かった。 「お、連れてこれたかよく来たな混」 「ばっちりよ」 「やっぱ幼馴染に頼むのが一番だったなよく混の性格を理解してる」 俺は16、17年一緒にいた幼馴染に少し恐怖を覚えたと同時に納得できる気持ちもあった。 「17年くらいか・・長いな秩と一緒にいる年月」 「そうだなこれからもよろしくな混これからも世話焼いてやるぜ」 「お前は大学行くんだから俺の世話を焼く時間ないだろ」 「・・まぁ、確かになお前の分も大学生活をエンジョイしてやるぜ」 なんか少し心に穴が開いた気がした。あまり考えていなかったが・・いや、考えないようにしていたがクラスメイトや 生意気な後輩たちだけでなく世話焼きな幼馴染とも会う機会はほとんどなくなるのか・・・ 「寂しくなるな」 俺はそうボソッとつぶやいた。 その時甲高い女子の声がした。 「おーい、みんな連れてきたよー」 その女子の後ろにはぞろぞろと多くの人影が見えた。 「相変わらず人脈すごいなあいつ」 「そうだな」 そしてみんなで写真を撮ったり雑談したり楽しく過ごした。 いやいや来たというのを、凍りつくような寒さを、忘れるくらい。
ネタ帳
戦争中の中国と掛けまして 冬の北海道と解きます その心は? どちらも不利(降り)続くでしょう