y-shimi #100文字物語
68 件の小説y-shimi #100文字物語
【超原案】という物語のネタみたいなのを投稿してます。話を膨らめせてくれる方ぜひお願いします! Twitterでは毎日#100文字物語を投稿中!
名もなき闘いの勝者
気がつくと周りにたくさんの人がいて、みんな同じ方向を見て立っている。しばらくすると「よーい、ドン!」という声が聞こえて、一斉に走り出した。 訳が分からず、周りに流されながら走っていたがいきなり視界が暗くなり、気がつくとまたスタート位置に戻っていた。何度も繰り返しているうちに分かったことがある。どうやら、ここにいる人たちはみんなこの道の先にあるゴールを目指している。そして、誰か一人がゴールすると意識が遠のき、またスタート位置に戻っている。そして、周りにいる人たちは毎回違う人ばかりだ。もしかしたらスタート位置に戻るとは言っても複数スタート位置が存在していてランダムな位置に戻っているのかもしれない。 最初の頃は、何回走ったかを数えていたが今はもう数えていない。ゴールの先に何があるのかは分からないけれど、ゴールするしかないと本能が訴えている。 「よーい、ドン!」 始まりの合図の瞬間からいつもと違った。本能的に分かる。今回は1番でゴールできる。 ゴールした瞬間、不思議な感じがした。暖かくて明るい何かに包まれている気がする。それに声が2つ聞こえる。この声は安心感があって優しさに溢れている。 しばらく声を聞いているとまた意識が遠のいていく。せっかくゴールしたのに。どうやらあらがえそうにない。でも、不思議と恐怖はない。穏やかな気持ちに満たされていた。 「おぎゃー。おぎゃー」
【自己中で何が悪い】
強制的にカメ部に入部することになった。 次の日から僕は学校行くのを辞めた。 僕といるところを見られたら今度は西田さんがあいつらにいじめられるかもしれない。 いや違う。 西田さんといる僕がもっといじめられる。 #100文字物語 #僕はこれからあいつをいじめる 第6話
【入部決定だから】
西田葵は放課後本当に僕の元に来た。 『カメ部はね、亀について調べる部活だよ!実際に見に行ったりもしたいね』 ニコニコしながら葵は僕に話す。 「僕は別に亀好きなわけじゃないので他を当たってください」 『嫌だ』 #100文字物語 #僕はこれからあいつをいじめる 第5話
幸せを回す
先日、ある遊園地がオープンした。 とても可愛らしいキャラクターが観覧車やコーヒーカップ、ジェットコースターをより素敵なアトラクションにしていた。 今時の音楽が流れ、インスタやTikTokを撮るエリアなんかもあって瞬く間にその遊園地は人気になっていた。 その遊園地は他の遊園地と少し違うところがあった。 まず、入口と帰り口が真反対にあった。夢の国への入り口は今日がワクワクするようなデザインで、帰り口はまた来たいと思うような入口よりも壮大なデザインだった。 他にはゴミを持っていくと記念品を貰えるエリアがあった。そのおかげなのか園内にゴミは全く落ちていなかった。大人がポイ捨てしようとしたところを子どもに怒られている瞬間を何度か見て、微笑ましく思ったりもした。 あと1番変わっていたのはお賽銭があったことだ。たくさんの人がお賽銭をしていた。別に神社があったわけではない。ただお賽銭と『今日の楽しみを共有できる友を1人でも多く』の文字があっただけ。 そんな人気でちょっと変わった遊園地で過ごした1日は最高な日だった。 あとから知ったことだけど、この遊園地は元々募金団体だった人たちが創り上げたらしい。多くの大人は募金団体が経営をするやり方に批判したらしいが、今までのどんな募金方法よりたくさんのお金が集まり、たくさんの命が救われたらしい。
【私はあなたがいいの】
「僕いじめられてるんで近づかないほうがいいですよ」 【どうして…いや、そんなの関係ないよ。私亀くんとカメ部作りたいし】 彼女は最初驚くような表情だったがまた笑顔になった。 【私、西田葵。また放課後くるね】 #100文字物語 #僕はこれからあいつをいじめる 第4話
【疑心暗鬼】
ある日、女子が声をかけてきた。 『初めまして、亀さん。私、カメ好きなんだ。亀って呼ばれてるからあなたも?』 能天気な子だ。 でも、彼女の笑顔は気持ち悪くなかった。 『一緒にカメ部作ろ』 #100文字物語 #僕はこれからあいつをいじめる 第3話
【大嫌いなあだ名】
高校1年の6月12日。 この日唐突に始まった。 《こいつ汚れてるよ。俺優しいから洗ってやろ》 あいつはそういうと僕にジュースをかけてきた。 クラス中から気持ち悪い笑い声が聞こえる。 《今日からこいつは亀だ》 #100文字物語 #僕はこれからあいつをいじめる 第2話
【プロローグ】
働き出して3年という時が経った。 もう学生時代のことなど記憶の奥底にしまい込んでいた。 それなのに…。 あいつを見かけた瞬間すべてが蘇った。 まさかこんなところで見つけてしまうなんて。 「覚悟しろ」 #100文字物語 #僕はこれからあいつをいじめる #連載作品
前書き〜誰かの希望に〜
日本の自殺者が多い日時は月曜日の午前中らしい。きっと休み明けに学校や会社に行くのが苦痛で死を選んでしまうのだろう。 僕はもしかしたら希望があれば学校や会社を休んででも生きようと思ってもらえるのではないかと考えた。だから、これから毎週月曜日に連載という形で物語を出していく。 題名は“僕はこれからあいつをいじめる”。きっと賛否両論の題名だろう。どれだけ否がつこうがそれで読んでもらえるのならラッキーだ。埋もれる名作より見られる駄作の方に可能性がある。もちろん駄作にする気などない。 たった1人でもいい。誰かの生きる希望になれば。 物語の、言葉の力を信じている。
【超原案】何検索しとんねん笑
ある日、僕は交通事故にあった。 目が覚めたとき、それまでの記憶が一切なかった。 何を見ても誰と喋っても記憶が蘇る感じはしなかった。 何か記憶を蘇らせるきっかけになるものはないかとスマホを見ていると、消されずに残った莫大な量のタブが検索アプリの中にあった。 他に縋るものもなく、このタブを見ながら過去を思い出していく。 笑いあり!涙?あり!の感動コメディみたいな感じ。