イモフライ
9 件の小説昼休み
今日は何話そうかな そんなことを考えながら 記憶の深いところにいた感情が 一生懸命這い上がってきたよ でも、短かすぎて まだまだ足らないの あなたの全部を知りたい ボロだって言ってるけど そうは思わない 痛みを知って、辛さを知っている あなたは 美しい 光に向かって 前向きに進んでいるあなたは 美しい また惚れ直しちゃうよ なんで、こんなにあの人のこと 気になるのかなって 考えてみた 、、、。 、、、、。 考えてみたら、全部だって。 好きなんだなあー 笑い声も、咽せる声も、 心地良い音色。 寂しがり屋なとこも 意地っ張りなとこも 強く見せて弱いとこも 弱さも 全部が ぎゅーってしたくなる ボロなんかじゃないよ 散歩したいなー 近くの公園で 周りには知らない人ばかり 気にせず、手繋ぎながら、 今日の晩御飯は作るよって ピーマンの肉詰めだよ あとは、サラダはー スープはー ってさ。 まだまだあなたが足りない バカちんクマより
声
久しぶりの声。 心地のいい音。 最初に何を話したのかすら 忘れてしまったよ それくらい、鼓動がやまなかった でも、少ししたら あなたの音色に癒されて いつかの会話のように 互いが自然に要られたような 悪夢が吹き飛ばされたような 短かった あっという間だった もっとしたい まだ終わりたくない でも、『またね』の合言葉 なんだか、風が爽やかだよ あなただからかな そこにあったんだ たんぽぽ お浸しにして食べたら美味しいよ まだまだ喋りたかった けど、少しずつ、、、 少しずつ。
最初の2歩目
「一度だけ」って言ったのは 終わりの意味じゃない 最後の一回が欲しいんじゃなくて、 始まりが欲しかった。 今の私たちは 連絡ひとつにも覚悟がいる 最初の一歩だけ、、、、 あなたの声を聴けたら まだ繋がってるって 止まってしまった時間が、動き出す気がする。 本当はね したくてしょうがないんだと思う。 会いたくて 触れたくて 抱きしめたくて 笑えるくらい。 あなたを困らせたいわけじゃない。 だから 大丈夫な時だけでいい。 許される時だけでいい。 ほんの少しだけ 声を聴かせてほしい。 って。 2歩目を、、、
潮風
もし今が 周りを気にしなくていい時間なら たった一度でいい 声を聴かせてほしい 無理ならいい 危ういなら、なおいい ただ あなたが息をしているって分かるだけで 私は救われる あなたが今 あの海の蒼が近い場所にいるなら 潮の匂いのする夜にでも 空がやけに広い場所にでも 大丈夫な時だけでいい 時間だけ 教えてほしい
憶測
あなたは今 どこにいるのだろう 私は何ひとつ 確かなものを掴めない ただ あなたがこの世界から 静かに剥落した それだけが事実で それ以外は すべて憶測だ けれど憶測は 夜になると急に 真実の貌をして迫ってくる 誰にも辿れぬ場所で 名さえ置き去りにして 息を殺しているのかもしれない すべてを清算し 歩き出したのかもしれない 知らないからこそ 想像だけが肥大して 不在は 空白ではなく 疼痛になる あなたを待っているのか あなたが待っているのか 胸の奥に沈む余韻だけが あなたの存在を標している 逢いに行きたい あなたの現在を確かめたい あなたの声を取り戻したい この想いを 「過去」にしてしまう前に 私は あなたのもとへ 辿り着きたい 逢いに行きたい。 たとえそれが 帰路を失う選択であっても。
こころ
心はあなたに還ってしまう。 会えないのに 会いたくて 触れられないのに 温度を探してしまう。 あなたの声も 匂いも 表情も 時間の中で薄れるどころか むしろ鮮明に輪郭を帯びていく。 忘却は優しさだと、、、。 優しくなれない。 あなたのいない日々は 整っているようで どこか欠けていて 何気ない景色さえ 現実味を失っていく。 思い出の道を通れば 記憶が蘇り 胸が締めつけられる。 ただの偶然でさえ あなたを連想してしまう私は もう手遅れ。 あなたが言った 「わがまま聞いて」 その一言が消えてくれない。 クレープひとつ。 分かち合いたい。 それだけの願いが どうしてこんなにも 切なくて、愛しいんだろう。 ベッドまで連れていってって 叶えたい。 一週間、一ヶ月。 その一度さえ遠すぎて 届きそうや距離の中で 私はただ あなたの不在に慣れるふりをしている。 でも本当は 慣れる気なんてない。 終点じゃない。 あなたは私の帰る場所だと。 どれだけ遠ざけられても どれだけ遮断されても 心だけは あなたへ向かう。 抵抗をして想いを消さない。 単純に逢いたい。 叶うかどうかじゃない。 正しいかどうかでもない。 ただ あなたに逢いたい。
あなた
色はない 毎日考えてる どこいこうかな あそこがいいかな やっぱ ここがいいかな 寒さ、暑さ、風、波、音、目 自分の人生 塗り絵はまだ白くて あそこにペンがあるの 吹き抜ける理性 探すウサギ でも、巣穴からでてこないのかな 1人で寒くないかな 寂しくないのかな 檻の様な籠を抜け出して 明るくて広い場所へ 続く抜道 途中で迷ってないかな あなたに触れたいの
ターミナル
—僕らの執着地点— 夏が過ぎ 衣更えの気配が 街の輪郭を変えはじめた頃 あなたの涙を見た ほんの一瞬 堪えるように伏せた目 その弱さが なぜだか僕の胸を刺して 守りたい、と 救いたい、と 理由もなく思った それが 始まりだった 気づけば あなたを探している 言葉より先に 視線が追ってしまう 恋なんて 自分には縁がないと思っていたのに いつの間にか 僕は変わっていた 服を選ぶ時間が増えて 髪を整える回数が増えて 香りにさえ迷うようになった あなたに会う日だけ 僕は僕じゃなくなる 待ち合わせのとき 恥ずかしくて 携帯を眺めて誤魔化していた 平気なふりをして 余裕のある男を演じていた でも そんな小細工も あなたには全部、見抜かれていたんだね 可愛いって 思われていたって知った瞬間 胸が熱くなって 今さら、壊れそうになった デートの場所も 毎回必死で探していた 静かな店 落ち着く道 景色のいい場所 あなたが笑えるなら それだけでよかった それすらも あなたにはバレていて その不器用さごと 愛されていたと知った 遅すぎるのに 今になって 無性に会いたくなってる 良くないことだと 分かっていた 叶わない恋だと 分かっていた それでも 僕はあなたに近づいた 夜景を見た 城の灯りを眺めた 車を走らせ 公園で言葉を交わした ただ隣にいるだけで 世界が少し柔らかくなった 触れ合うたび 欲は深くなり あなたの表情も 声も 香りも 僕の中に 消えない刻印として残った そして今 僕らは 離れ離れになった 連絡する術さえ 奪われた 声も 届かない それなのに 街のどこかで ふと、あなたを探してしまう 思い出の場所を通るたび 記憶が蘇る 匂いも 味も 温度も あの日の呼吸さえ 昨日のことみたいに 僕を締めつける 会いたい ただ 会いたい 君を忘れるためじゃない 忘れないためでもない ただ 君の世界に もう一度、触れたい 約束の瞬間も曖昧にしたくない いつか聞いた御伽話の様な 世界を描いて 執着地点 降りることもできず 戻ることもできず 発車ベルだけが 胸の奥で鳴り続ける ターミナル 君が好きだ
白と黒のイヤホン
白と黒のイヤホンはあなたと私を密かに結び留めた微細な絆だった。 逃避を夢想した夜の残滓も現実に屈した己の怯懦も、胸の底で澱のように沈殿していく。 意気地なしの自分が嫌悪でも、 それでも、あなたへの深い想幕だけは揺らがず。 静かに灼きつづけていて。 季節が巡っても、 匂いも、声も、仕草も、 どれもが私の中で形を保っていて あなたへ辿り着く。 大好きなんだ どうしようもなく。