大城海
11 件の小説【BL】ゲイのオレがこいつを好きになった理由11
今日、学校で、俺は谷から話したいことがあると言われた。これは…来たんじゃないか!?告白ってやつが。来い! 「あの…荒畑くん。僕は君のことが好きです…」 やった!!来たぞ〜 谷は焦ってこう言った。 「別に付き合ってって言うわけではないんです。ただこの気持ちを伝えたかっただけです。」 俺は谷が好きだって知ればすぐに付き合うつもりだ。はやく、はやく言わなければ! 「実は…俺も好きなんだけど、」 「えっ?」 谷はとても驚いた顔をしていた。でも、やっと自分の気持ちが言えてよかったと内心思っている。 俺がそう言うと、谷は顔を真っ赤にして逃げてしまった。 うそ…まさか荒畑くんも僕のことが好きだっただなんて。思いもしなかった。僕は学校の廊下を走っていた。そうすると、誰かにぶつかってしまった。顔を見ると、この学校のヤンキーだった。 「おい、お前何して…お前結構可愛いじゃん。ちょっと付き合えよ。」 「や、やめて…」 やばい、やばい。どうしよう。助けて。荒畑くん!!
【BL】ゲイのオレがこいつを好きになった理由➓
「俺と付き合ってくれないか?」 色々なことを考えていると、もう家に着いてしまった。すると、谷にこう言われた。 「少しでいいので、考えさせてください!お願いします。」 そう言って、自分の部屋に戻って行った。 どうしよう…荒畑くんに告白されちゃった、けど、“好き"ってどんなことを言うんだろ? ずっと考えていていつのまにかため息をついてしまっていた。それを聞いていた恭子さんに話しかけられた。 「翔くん、どうしたの?何かあったの?」 「恭子さん、“好き"ってどんなことを言うんですか?」 恭子さんはすぐにこう言った。 「私はね、その人のことを考えるとドキドキしたり一緒にいたいと思う事だと思うよ。もしかして、翔くん恋してるの?」 「それは…秘密です!」 ドキドキするっていうのはまだよく分からない。けど、一緒にいたいっていうのはあるかもしれない。よし!これから荒畑くんを意識して見てみよう… 後日−。 休憩中の姿とか見てみよう。教室では陽キャの人ばっかと話してるけど、家だったら、え?勉強してる。だから頭いいんだ。なるほど−。勉強してる姿カッコいいな〜。ん?今カッコいいって…やっぱり僕は荒畑くんのことが好きなんだ。
【BL】ゲイのオレがこいつを好きになった理由❾
母さんに孤児院の場所は聞いた。きっとここだ! ん…ここどこだろ?もしかして、戻ってきた⁉︎嘘でしょ…せっかく逃げてきたのに、どうして? そう思っていると、昔孤児院で躾していた人が現れた。 「久しぶりだよなぁ〜、谷❤️」 そう言うと何かを嗅がされた。眠くなって目を閉じてしまった。 っんん…なんだ?何も見えない。 バチン! という音で僕は鞭でうたれた。痛くて仕方がない。 「なんで逃げたんだ?なあ、なあ!お前のその悪〜い考え方、いけないよね〜。もう逃げられないようにしてあ・げ・る❤️もう逃げないって言うまでここからは出られないからな!」 怖い…いやだいやだ!助けて、誰か!! そう願った時、誰かがドアを開けた。それは、荒畑駿だった。 「谷!大丈夫か⁉︎」 初めて見た顔だった。全てに恐れているようだった。 「お前!谷に何してるんだ⁉︎」 そう言うとそいつは笑顔でこう言った。 「何って、`躾’に決まってるじゃないか〜。」 許せない…谷に苦しい思いをさせるなんて、絶対に許さない。 その後のことはあまり覚えていない。気づいたら、谷に危害を加えていたやつを殴り倒していた。谷は無事だった。本当に良かった。 谷と家まで一緒に歩いていると、恥ずかしそうにこんなことを言い出した。 「さっきはありがとうございました。その、かっこよかった、です、、、」 待て…今なら告白してもOKもらえるんじゃないか?やってみよう! 「なぁ、谷。」 「なんですか?」 「その〜、俺と付き合ってくれないか?」 はいって言ってくれ、頼む!!フラれたら後が気まずい絶対! そう思いながら、俺は返事を待っていた
【BL】ゲイのオレがこいつを好きになった理由❽
どこに行ったんだ?谷。もしかして先に帰った?有り得るな、今日楽しくなかったのかな… そして、俺は家に帰った。 「母さん、谷帰ってる?」 「帰ってないけど、どしたの?」 え?どういうことだ?帰ってない…大変だ! 「谷がいなくなったんだ!どうしよう…」 そう言うと母さんは顔が真っ青になった。 「どうしてくれるの⁉︎せっかく助けたのに…」 どういうことだ?詳しく話を聞いてみることにした。 〜谷くんの過去〜 小さい頃に両親を亡くして、孤児院で生活していた。でも、そこはとても苦しい生活だった。ダメなことをしたら、躾の部屋で"もうやらない"というまで出してもらえなかった。 ある日、孤児院から脱出しようと決意した。そして深夜、逃げることはできた。けど、その後のことは何も考えていなかった。もう戻りたくない…そう思っていた時、 「大丈夫?」 と恭子さんが声をかけてくれた。詳しく事情を話すと、家においてくれることになった。もし、バレてはいけないと思って恭子さんに頼んで女装をすることになった。
【BL】ゲイのオレがこいつを好きになった理由❼
ついにやってきた。デートの日が!! 「谷、行こう。」 「はい。」 絶対に成功させるんだ! 谷にはウィッグを取ってもらっている。こんなかっこいい奴が今、俺のもの。嬉しくて仕方がない。 今日見る映画は、ホラーのやつだ。俺は怖いものは好きな方だ。だから、この映画を選んだ。 うわ…思ったより怖ぇーこの映画。 そう思っていると、谷の手が俺の腕に乗った。 「怖いから、しばらくこれでいい?」 そう、恥ずかしそうに言った。あぁ!めっちゃかわいい! やば…谷が俺の腕に手を乗せたことしか頭にねぇ。映画の内容ぶっ飛んだ。 「映画、とても怖かったですね、」 「あ、う、うん。」 帰り道、喉が渇いたので自販機に寄った。 「谷、少し待ってて。お茶買ってくるから。」 「分かった。」 そして、お茶を買って谷の所へ行くと谷の姿はなかった。
【BL】ゲイのオレがこいつを好きになった理由❻
やってしまった…なんで付き合ってもないのにあんなことを、絶対谷怒ってるよな、引いてるよな。 だから俺は谷を数日間避けていた。でも、いくら避けても好きな気持ちは変わらなかった。 そんなある日、谷に声をかけられた。 「あの、荒畑さん。この前のあれ…嫌じゃなかった…です。」 え?嫌じゃなかったって今言ったよな?幻聴? 「ほんと?」 聞き返してしまった。 「…は.い。」 家に帰ると、もう谷は帰っていた。これは、俺が谷を好きだっていうことをアピールするチャンスなのでは? 「谷、その髪ってウィッグ?」 「はい。そうですが…何か?」 「取ってくれない?」 俺がそう言うと、谷はウィッグを取ってくれた。 The美少年って感じ。めっちゃかわいい。 「今度映画見に行かないか?」 誘ってしまった!デ、デートに!! 「いいですよ。」 よっしゃ!ちゃんと計画を立てよう。絶対に谷に好かれて見せるんだ!!
【BL】ゲイのオレがこいつを好きになった理由❺
今回は谷くん視点です。 僕は自分の部屋で本を読んでいた。この家で自分が男とバレるのは時間の問題だ。 僕の部屋のドアを誰かがノックした。誰だろ?恭子さん(荒畑の母親)かな。 「谷。」 え?荒畑⁉︎なんで。初めて部屋に入られた。 「お前、男だろ。」 「…え?」 なんで分かったの?女装してたはずなのに… そう考えていると僕はズボンを脱がされた。 「やっぱり。お前"あれ“ついてんじゃん。」 恥ずかしい… 「ヒャ!?」 すると、荒畑は、その"あれ”を触り始めたのだ。恥ずかしくて仕方がない。 「いつもこれ扱いてオナってるのか?」 「…」 やばい、違う人に触られるとこんなに気持ちいいなんて!思わず声が出てしまう。 「っあ!」 「そんなに気持ちいいのか。もうこんなに先走って。イっていいんだよ。」 そう言われた瞬間、僕は、射精してしまった。こんなに気持ちいいのは初めてだ。
【BL】ゲイのオレがこいつを好きになった理由❹
俺は谷が好きなのか…待て。何でだ?俺はゲイなんだが、女が怖いんだ。谷は女だ。でも、全く怖くない。 もしかしてあいつ、男?いや、ないない。 でも、少し疑問に思ったから直接、谷に聞いてみることにした。 部屋には、いない…か。どこだ?必ず家にいるはずなんだが。 あ、いた。トイレか。中から声がする。それは卑猥な声だった。 「っぁぁあ、きもち…!イク!!」 あいつ、もしかしてオナってる?射精する音したし、やっぱり谷は男なのか… 「母さん、谷、男なんだろ?そうなんだろ?」 そう言うと母は驚いた顔をしていた。 「そうよ…あの子の本当の名前は谷翔(しょう)くん。女装とても上手だったからバレないと思ったんだけど何で分かったの?」 「それは…その…俺があいつを好きになったからだよ。」 さすがにトイレで谷がオナってたとは絶対に言えない。 母さんは目を見開いてこっちを見ていた。 でも、俺はそれを無視して谷の部屋に行った。
【BL】ゲイのオレがこいつを好きになった理由❸
例え家が一緒でも、ほとんど谷と関わることはなかった。 そうこうしてるうちに、谷に異変が起きた。だんだん帰ってくるのが遅くなったのだ。さすがに心配になったから(決して好きとかではない…)放課後、谷を探した。 やっと見つけた。あ?一緒のクラスの女子と一緒か… 「谷、何し…」 その時だ。谷は女子たちになんか言われているようだった。 「あんた、たくさんの男子に色目使ってるでしょ。荒畑くんまでにも使ってふざけないで!」 そう言って谷を叩こうとした。その時、俺の心の何かがプツンと切れた。 「おい、お前谷に何しようとしてんだ?」 そう言うと女子たちは逃げていった。 「大丈夫か?」 「ありがとうございます。」 そう言って谷は笑った。その時だった。こいつをかわいい・好きと思ってしまったのは、
【BL】ゲイのオレがこいつを好きになった理由❷
「今日からこのクラスの仲間になるやつを紹介する。」 「谷 桃(たに もも)です。よろしくお願いします。」 な〜んだ。普通の女子か。まぁ、あいつから来ない限りほとんど関わるつもりはないがな。 部活が終わり、俺は家に帰った。 「母さん、今日ご飯な…」 その時だ。俺は目を疑った。リビングに今日転校してきた谷がいるのだ。 「谷、お前なんでいんだよ!?」 そう言うと母さんが言葉を発した。 「この前この子、引き取ってきたの。大丈夫でしょ?駿、女の子好きにならないんだから。」 確かにその通りだ。でも、最悪だ。