時雨雨音

20 件の小説
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時雨雨音

はじめまして。雨音(あまね)です。 閲覧ありがとうございます。 本日が、素敵な一日になりますように。

弥生の詩情

梅の花 白く香り立ち 風に揺れて春告げる 淡き春霞 山河を包み 萌黄色に染まりし 早朝の息吹 木々は芽吹き 古きを脱ぎ捨て 新たな生命を謳歌する 草木は身を震わせ 花々は蕾を開く 小川のせせらぎ 小笛の音色 こころ洗われし調べに酔いしれ せせらぎとなる雪解け水 光を乗せて 未来へ流る 花弁ひらり 春風に乗り 天上の里を地上に現す 鳥のさえずり 春の声 眠りから覚めし 祝福の歌

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弥生の詩情

晴春

 スケッチに昇る入道雲  帽子のあどけない形相  溢れる雨さらさらと  遠く一枚 刹那に散りゆき  目覚める大樹うたゆたう  開いて朽ちて侘しヴェール  彼は誰時 照紅葉  ふらり疾風線に乗って    粉雪に埋もれゆく語り草  灰色に広がる綿雪雲  洞窟の様 昼下がりのよう  滑り道 結晶の夜  時は流れウグイス降り立ち  移りゆいて芽吹く喜び  小指ほどの幸せ名に数えて  光射す今 心刻む春

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晴春

春隣

 正常を失った心臓 額に残る傷痕  冷静と冷酷の間で立ち止まる  刻一刻と滲む悲しみを  独り忘れられぬ朝  現実味のない青空に  車の行き交う向こうの国  足元に這う不安と  通り過ぎるだれかの圧迫  ずっとこのままなのかな  世界が敵に見えて  喉に詰まるほのかな息  囁くように空気に触れては  はねつける現実 「大丈夫」理性 「怖いから」拒絶する体  呼び覚まされたフィーリング  あなたの鼓動が優しくささやいた  奪われることはない  勝敗のない結びつきと絆と  全て吐き出さなくてもいいから  今は抱きしめさせてよ  にじむごとに深まる安らぎ  冬に芽を出した枯れ花の叫び  寄りかかって知った守られた場所  昨日の空に切ないくらいで

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春隣

クリップ

 白銀U字の模型  一ミリ差の両手  適材適所の顔を作った  完全無欠の人間  与えられた幸せ私の幸せ  矯正されたアイデンティティに  キスを落として満たした  空腹満たした  問題のない個性のない  誰からも責められない  十全十美な  幸せ人造人間  誰とも繋がれたけれど  誰とも繋がってない気がして 「それで良かったの?」  反対側の君が言った。  強制的な正解応えて  答える唇挟んで笑っていた  走って転んで角に当たって  尖っていく口先を  丸めて微調整  敷かれた道に穴  暴言放言 罵詈雑言  まっくら世界に落ちて堕ちて  虚無色の誰からも忘れられた某人間  冷えたポケットから石ころ宝石こころ  終わりを求めて始まり求めた  振り返る君  光の差す心の方へ  今からでもいいから  瞬き明けの空  僕ら繋がるシンパシー  ここからでいいから  ハート色の心模様

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クリップ

命題

 本当の優しさとはなんだろう?  坂で自転車を押している老人がいた。自転車のカゴの中には想いダンボールの箱が入っている。 「手伝いましょうか?」男子生徒が老人に声をかけた。学校の教員は、男子生徒の行動を誇りに思い賞賛し、友人も男子生徒を近くで尊敬した。  しかし、老人はどうだろう。  顔も名前も知らない他人に声をかけられて、自転車を押す足を止める羽目になる。男子生徒の提案を断っても、聞く耳持たず。つまり、男子生徒の行動は、ありがた迷惑だったのだ。  明日は我が身。あなたに助けたい人がいるのなら、あなたのサポートが相手にとって必要かどうか、一度立ち止まって考えてみてほしい。  もし、あなたの助けたい気持ちが、正義や贖罪なら、  それは相手の為ではなく、あなたの為だ。相手にとって、あなたの行動が親切の押し付けや、余計なお節介になる危険性があるということを、ここまで読んでくれた方は、心に留めておいてほしい。  あなたにとっての善意が、誰かにとっての悪意となる。本当に助けを求めている人が現れたなら、その人が本当に必要としていることは何か、考えてみてほしい。  考えることができたあなたは必ず、本当の優しさを学ぶだろう。

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命題

生きる

 依存自体は悪ではない。  むしろ、共存に向けて避けられない道のりでもある。  他人と同調するよりは、  心を込めて、自分の意見として伝えたい。  相手の苦境を「すごい」と口にした時、  私は、相手の苦しみを鑑賞してしまっている。  ハートの「いいね!」は、「ありがとう!」という  感謝の贈り物だった。  人は無自覚に、  自然の摂理と、当然の摂理を間違えてしまう。  自分を責める必要はない。  あなたに向いていることで失敗したからこそ、  大きくつまずいたということを、  どうか忘れないで。  相手の欠点を探し始めたら、  相手との関係を完結する時が来ている。  子供の時の私は、無意識のうちに  親を支配していました。  相手が自分の理想から外れる時、  人は相手を許せなくなってしまう。 「嫉妬」と「その人になりたい」は紙一重である。  努力で身に付けても追いつけないものがあるとすれば、  それは刃物だ。最後には、自分に刺さってくるのだ。  世界に発信した時点で、  純粋なオリジナリティからは少し離れる。  けれど、発信した勇気が、  あなたに共感してくれる味方を作っている。  だから、読んでくれてありがとう。    本日も、おつかれさまでした。

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生きる

みなさまへ

 こんにちは。  二月からノベリーさんにお邪魔している、  時雨雨音(じうあまね)です。  今、私の文章を読んでくださっているそこのあなたに、そして、  いいねやフォロー、すてきなコメントで応援してくださる方へ、  感謝の気持ちを込めて。  誠にありがとうございます。  事情があり、活動できそうなサイトがなかなか見当たらず、  まともに小説を書いたこともなく、  ふらふらとお化けのように彷徨っていたところ、  ノベリーさんに辿り着きました。  初めてのことに手探り手探り、  最初は不安の雨も降りましたが、  ノベリーさんで活動されているみなさまに  親切にしてもらっているので、  現在、活動を続けられています。  ご協力ありがとうございます。  これからも、ノベリーさんの端っこで、  ぼちぼち投稿していきますので、  ぜひよろしくお願いします。  読んでくださり、ありがとうございました。                 時雨雨音

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みなさまへ

立ち止まって考えたこと

 欠点こそ、才能を見つける鍵である。  夢はぼんやりして、実体の知れないもの。  ほとんどの夢は、叶ったことに気づかれない。  人は、夢を見た日さえ、忘れてしまうのだ。  批判されたということは、  それだけ期待されていたということを、忘れずにいたい。  喜怒哀楽。  楽しみの前には哀しみがあって  哀しみの前には怒りがあって  怒りの前には喜びがある。  好きだったものは、手放さざるを得なくなっても、  必ず形を変えて返ってくる。  人は、残酷な人間が純粋であることを忘れるが、  残酷な人間は、自分が残酷であることを知ろうとしない。  原点にして頂点。頂点にして原点。  読者の方々には、傍観者や信者ではなく、  対等な対話相手になってもらえれば嬉しい。  文学は料理だ。  具体性は薄めの食べ物。  比喩は極端なスパイス。  作る過程にこそ、人間性が輝くのだ。  時間が経った後に、人間の本心は必ず見えてくる。  だから、焦らなくていい。  本日も一日、お疲れ様でした。

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立ち止まって考えたこと

交差点

俗衆と逆を行く歩道 世間は青で渡り 赤で止まる 歩いている心地がしない 生きている心地もしない 羨望 失望 闇に溶けた 人生信号壊れて停滞 正義の指差し喰らって 自分の答から遠のいた いち・にー、で くるりんぱ ひい、ふう、みい、よう 舞い遊んで 緑で渡って黄で止まる あぁ、愛しき人よ ラララ、この想いを 媒介してはくれないか 沈黙の叫び 閉ざされた心臓の向こう 凍りついた涙 忘れられた旋律 行こう、行こう 絡み合う糸 立ち止まりながら 小指と小指の約束 光は僕の手を握った 進む目的もないが 悪い気はしなかった 流砂の記憶 虚ろな白昼夢 心が弾けて 月の隠れた夜 目を覚ました数多の光 強く結ばれた絆 僕はぼくの生まれ変わり 赤信号を進んだ君は 幸せだった

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交差点

雨降るる

 原稿に向かうと、やけに手の影が強調される。じめじめした雨の中を、風のように呼吸する。ポツポツ、ザーザー、雨の強弱は左右し、家の壁や窓は打楽器に変わる。太鼓の音、木琴の音、トライアングルのような音。  朝十時の薄暗さの中、二羽の小鳥がピーコラ、ピーピーさえずり、お茶会を始めた。世間話、恋話、何気ないお喋りをしているのだろうか。一羽の陽気な声と、もう一羽の低い声が響いた。  雨の強度は増した。風が窓を揺らす。雨が重くなったみたいだ。しばらく雨の音に耳を澄ませていると、周りの音が、さらさらとした水のマラカスに変わった。時に霧吹きのように一振り、時に波のように激動した。キッチンの蛇口からは、竹のように太い水。動き出した洗濯機の音が、やけに大きく聞こえる。  ドンドン!私は仰天した。恥ずかしくなった雨が、窓を叩いたのだ。雨は生きている。地へ空へ、姿を変えて輪廻を繰り返しているだけで、雨にも寿命があるのだろうか。

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雨降るる