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基本超短編

幸せな日の夜

幸せだと感じた夜 自分は寝たくない。 寝て起きたら何か変わってしまうかもしれない。 何事も無かったかのように、なるかもしれない。 昨日と同じ幸せなんか、経験出来ない。 幸せな時間を終わりにしたくない。 だから、 何の変哲もない日は好きだ。 失う恐怖を知らない自分が無敵だと感じるから。 でも同時に、灰色で毎日が染まってしまう。 自分はどんな人生にしたい? 次の日が同じ幸せじゃなくても 昨日は凄く楽しかった。という記憶が、 思い出に変わって満たされていく。 だから、幸せな日があるだけで 過去が彩られていく気がする。

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幸せな日の夜

誰にとっての一番?

「あの子の方が絵が上手いよ。」 「あの子の方が勉強出来るよ。」 “あの子の方が、あの子の方が” その言葉で、いつも否定される。 それが嫌で、怖くて いつの間にか“一番”に固執するようになった。 「君の一番の友達になりたい。」 その子にとっての一番になれなくて、苦しくなった。 勝手に苦しくなって、一人で泣いた。 どうやったら一番になれるんだろう。 考えたけれど、答えは見つからなかった。 当然だ。 だって“誰かにとっての”一番になんか、なる必要ないから。 いつだって一番を奪うのは、 “過去の自分から”でいい。 「今が一番、幸せかな。」

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誰にとっての一番?

好きな動物は

ある人には猫が好きだと言った。 別の人には犬が好きだと言った。 また別の人には鳥が好きだと言った。 「君の好きな動物は?」 私は悩む。 本当に好きなのは何の動物だろう。 「うーん…ハムスターかな。」 また違う動物を口にした。 “自分”がハッキリしてなくて、嫌になった。 「ごめんね、好きな動物がハッキリしてないの。」 君は困惑した顔を見せた。 私に苛立ったのかと思った。 でも、違ったみたい。 「何が悪いの?」 「みんな好きだなんて、最高に素敵な事でしょ?」 そうだ。 1番を“決められない”訳じゃない。 “皆好き”だから、決めたくない。 私は、ハッキリそう言えた。

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好きな動物は

なんでもいい

「いつがいい?」 「いつでもいい。」 「何がしたい?」 「なんでもいい。」 「何処へ行きたい?」 「どこでもいい。」 貴方の発言に腹を立てる。 私は気づいた。 この子、自分を持ってないんだって。 私は思った。 一緒に居ても楽しくないのかなって。 私は言った。 「貴方の気持ちが知りたいの」って。 貴方は言った。 「君が楽しいと思う事を、したい。」って。 なんでもいいって、優しさじゃない。 けど、とっても嬉しい気持ち。 「そう。私も同じ気持ちなの。」 “君とするなら”なんでもいい。

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なんでもいい

考え方

「私、“普通”じゃないんだ。」 君は苦しそうな声でそう言った。 「どうして?」 私は反射的に聞き返す。 「感情が蓋されてるみたいに、何も感じない。」 月、星、花、海、どれを見ても動かない感情。 それは、人間としての在り方を忘れさせる。 「怖いよ、生きる事に興味が無くなりそうで。」 私は何を恐れているのか分からなかった。 「皆と同じ感情を抱くことが“普通”って訳じゃない。」 逆に、揃いも揃って花や星を 綺麗だと思うほうが、怖いでしょう?

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考え方