ひるみや

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ひるみや

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あなたは敵?

銃口を悪に向けた。 私が正義だ。 だから悪の戯言など聞くつもりなんてなかったはずだった。 「機械みたいだ」 『は?』 「まるで正義を執行する機械のようだ」 悪が、笑った気がした。 何を言っているのだろうか? この世界から悪はあってはならないのになぜ 「もし立場が違ったら友達だったのかな」だと? なぜか、悪を何度も撃ったのに、全て受け止めた。 【あいつ】の方が人望があったんだろうな、そう思う。 だから意識を失うときに、本当に子供じみた願いをしてしまった。 ーー友達に、なりたかった。 「この世界はーーになれなかったやつが全て奪われるんだ。」 そんな声が聞こえた気がした。 雨が、降った。

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あなたは敵?

りんね

この世界には百通りの行き道がある。 茨の道、錆び付いたドアの後に平らな道。 何度だって生まれ変わり、前を向く。 ある異世界に、笑わない女の子がいた。 腰までの金髪にフリルがたくさんついた髪飾り。 無表情でただ選ばれた王座に座っている。 まるで人形のようだった。 『なぜ笑わないの?』  妹にそう問われると  『つまらないわ。何もかも』  そう答える。  つまらない世界、つまらない自分。  どうなってもいいと思っていた。 少女の妹はいつも笑顔だった。  少女と似た容姿をしているが、笑顔でいるから愛された。 妹の笑顔がある日なくなった。  妹の笑顔がなくなった時、誰かの笑顔がなくなった。   その時少女は励ますために、初めて、笑った。  少女は写し鏡の前で髪を切った。  まるで妹になったようだった。  『今日もいい日になるわ🎶』 陽だまりのように笑うショートカット少女の隣に、妹のような陰が落ちた。 少女は人形屋の前に立ちガラスに手を当てみつめる。 『まるで、私みたい』  そうぽつりと呟いた後、去っていった。  全て持っていくから、待っていてね。

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りんね