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4 件の小説倦怠期 ラストパート!
倦怠期 2人ともただ遠くを見ていた。 地上が見えて来て、彼氏が「もうすぐで終わるね」と言った 「うん、あともうちょっと」声が掠れて、彼氏が腰を上げた 「最後にひとつだけ。」と、私のほほを両手で押さえた。 わたしの溢れそうな涙を親指で止めて「幸せになろうね」と、微笑んだ。 その言葉を浴びるのはこれで二回目だった。 初めて彼氏と観覧車に乗った時も、同じように彼氏は『幸せになろうね』と微笑んでくれた。 でも、それはもう、別々の幸せを願う言葉に変わっていた。 まるで時が戻ったみたいに、夢中だった頃の彼氏がわたしの目の前にはいた。 あの時とは違って、次はわたしの方から、彼氏の唇にピンク色のリップを重ねた。 久しぶりに触れた温もりに、彼氏は微笑んで、ゆっくりとわたしの頬から手を離した。 ゴンドラが揺れて、扉が開いた。 彼氏が頷いて、私は腰を低くしたまま観覧車を降りた。 彼氏も観覧車を降りて、2人同時に空を見上げた 三年も一緒にいたから、お互いの考えていることは分かっていた。 同じタイミングで目を合わせて、二人同時に手を振った。 二人の間にはもう、バイバイもまたねも必要なかった 私たちはゆっくり歩き出す 少し歩いたところで私はわざと立ち止まった ゆっくり振り返ると両手を広げて微笑む彼は、もう居なかった ただ観覧車だけが回り続けていた 二人の思い出を乗せたゴンドラはまたゆっくりと、頂上に向かってのぼっていた。
倦怠期
倦怠期 逃げて追いかけるのはもう辞めた 『倦怠期ってよく分からないね。』 彼氏が、観覧車の外を眺めながら言った。 「私たち、やっぱ冷めちゃったんだよ。」 「そうだね。1ヶ月距離を置こうって決めたのに、3ヶ月も連絡取り合わなかったもんね」 「うん、もうこのまま自然消滅すると思った」 「3年も一緒にいたんだから、別れる時はちゃんと会って話したいよ」 隣にいるはずの彼との距離は言い表せないほどの距離だ 「どうしてさ、ここに呼び出したの?」 「ちゃんと向き合うためだよ」 そう言った彼の顔はもう私の知らない人だった。 「そっか。別れ話の時、いつも私が逃げ出してたもんね」 「うん、毎回インスタの位置情報を見て追いかけた」 2人を乗せたゴンドラは、もうすぐで頂上に差し掛かろうとしていた。 「私、もう逃げないよ。」私は遠くを見つめて言った。 「俺も、もう追いかけないよ」頂上から見える景色は、どれも彼氏との思い出の場所で埋め尽くされていた。 「両思いになったらさ、あとは下ることしかできないんだね」私は言った。 「綺麗な景色もさ、ずっと見てたら見慣れちゃうし下ることも必要なんだよ」彼氏はそう言った。 「そうやって下ったあとに、もう一回乗りたいって思えたら、それは倦怠期だったってことじゃないかな。」と私の目を見て微笑んだ。 ずるいなぁ、この顔に堕ちたんだよ、私は。 私も笑って「そうやって、何周もしていくうちに、みんな幸せって口にするんだろうね、」と、遠くを見つめた。 街に灯りが灯り始めて、私たちは話すのをやめた。 2人ともただ遠くを見つめた。
ぴあす
友達6人で心霊スポットに行ったら、トンネルの奥に元彼がいた。 みんなは霊だと思って「なんか足音した」と叫んで、わたしを置いて逃げ出した。 元彼は、トンネルの奥からスマホのライトをこっちに向けていた わたしは元彼からここ数日付きまとわれていた。 さっきみんなで、車二台に分けて心霊スポットに向かっている時、ずっと後ろから着いてきてる車があった。 それは、赤色の元彼の車だった。 みんなに言おうか迷ったけど、せっかく半年ぶりに集まったのに、ストーカーされてるなんて空気が悪くなると思って言うのをやめた。 わたしはとりあえず、元カレと話をしようと思った。 「どこ行くん?」すると、後ろから肩を掴まれた。振り返ると友達が一人だけ残っていた。 「みんな先に行っちゃったけど、早く追いかけよ?」 友達はそう言って、車の鍵を揺らした。 後ろを振り返ると、元カレの姿は無くなっていた。 わたしは「そうだね、早く行こう」と、トンネルを出た 車に戻ると、友達はシートベルトを閉めながら、「彼氏に怒られない?」と聞いてきた。 友達には、彼氏がいたことを言ってなかったから、「なんで?」と聞き返した。 「いや、男に送ってもらったりして大丈夫かなって」友達は珍しくそんなことを言った これまでに彼氏がいるかなんかなかったくせに、なんか変だと思った。 彼女、できたのかな。 そう思った時友達の耳にはピアスが付いていた。 「あれ?ピアス開けた?」 「うん、最近開けた」 「あんなに怖がってたのに?」 「うん、開けてもらった」 「ああ、わかった。彼女だ?」 わたしはできるだけ自然に聞いた。 すると友達は「うん、でも2ヶ月前に別れた」と言った。 そこでわたしは思い出した。 2ヶ月前、私は友達からご飯に誘われた。 きっと失恋したから気晴らしに誘ったんだと今になって気づいた。 でも、あの時私は断ってしまった。 本当は行きたかったけど当時付き合っていた元カレに....... part2につづく
仮面の下
仮面の下では 「ねね、課題やってくれない?」 いやだ。やりたくない。 でも、いいよって言わないと必要とされてなくなる。それは嫌だ。 「いいよ。、やっとく、」 「テストの点数もっとあげれるでしょ。休んでる暇ないんだから」 なんで、休んじゃダメなの、? 私には休むことさえ無駄って言われるのでも、結果さえ出れば認められる 「わかった。、がんばる」 こんなのばっかり 本心じゃないのに、笑って、いいよいいよ、って嫌になる それでもそこまでしてでも認めて欲しい。 笑顔の仮面の下は常に涙を流している