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15 件の小説
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学校からの帰り道、駅を出て駐輪場へ向かう。 部活のある日は大人達と一緒の電車に揺られることが多い。 信号待ちの人達の後ろ姿を、これまた一緒に信号を待ちながら眺める。 この大人たちのことを私は知らない。 なにも知らない。 ただ、彼らには帰る家があり、守りたいものがある。 それがどこなのか、誰なのか、そもそも人なのか、分からない。 分からなくていい。 分からないからこそ、いいんだ。 憧れるんだ。かっこいいんだ。 この人達が今の日本を支え、回している。 引っ張りはせず、後ろから押しだすひと。 先駆者が見落とした綻びを、静かにそっと治すひと。 それら全てに、見返りを求めない。 いつか私もこうなりたいと 右手に握った自転車の鍵を揺らしながら日々思う。

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大人サン

公園でボール遊びを禁止したのも 建物ばっかり建てて空き地を無くしたのも ゲーム機を開発したのも、買い与えたのも 持っていないと恥ずかしいなんて雰囲気を作ったのも 全部全部大人なのに 悪いのは子供なの? 聞いた話だけどね、 最近の子供はゲームばっかりしてるんだって。 最近の子供は外で遊ばないんだって。 ねえ、知ってる? 最近の大人は外で遊ぶ子供を嫌うんだって。 部活の練習に打ち込む子供は迷惑なんだって。 子供の声は、【騒音】なんだって。 じゃあ、何が残されたんだろうね。 全てを禁止されて、否定された子供はどこにいればいいんだろう。 あのね、もしかしたら子供は ゲームしか、遊ぶ方法を知らないのかもしれないよ。 外で遊べないのかもしれない。 そんなはずないって、ほんとにそうかな? だって、時代は変わったんだもん。 昔みたいに、遊ぶ場所が少ない、狭い。 一緒に遊べる仲間が居ない。 「私達が子供の頃はねえ」って、いつの話をしているの? 貴方が子供の時と、今の環境は一緒なの? 貴方が子供だった時、今の貴方みたいに文句ばっかり言う 自分勝手な大人がいたの? 自分だって、沢山許してもらったんじゃないの? それなのに、そんなこと言えるんだね。 本当に面白い。 だって、どっちが子供なのか分かんないんだもん。 ダメだ禁止だと言われて行き場を無くした彼らと うるさい邪魔だと馬鹿みたいに騒ぐ誰かさん。それに群れる馬鹿。 ねえ、貴方はどうなの。どっちなの。 子どもは好き?それとも憎らしい? 答えてよ、大人サン。

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オト

私が音楽が好きなのは、貴方と、あいつの声を聞かなくてよかったからです。

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そう言える人になりたい

休んでいい、逃げていいって そう話す人は沢山いるけど ここまで沢山頑張ってきたんだね 逃げられない理由があったんだよね、って そう言ってくれる人はあんまり居ない気がする。

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ふと思った

ネットで誹謗中傷をする人が酷い言葉を知っているのは、 自分がそれを言われたからで、 自分の大切な人がそう言われているのを聞いたからで、 じゃないと記憶になんて残らないから。 だからってそれらの行動を正当化できる訳じゃないけど、 でも始まりは彼ら自身じゃないんだなって。

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蓮と秋明菊

もしも私が死んだとしたら あなたはちゃんと泣いてくれるかな なんて。

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十六私の宣言文

『IQに20以上の差があると会話が成り立たない』 という内容の動画を見た。 面白かった。 こんな言葉がコメントされていた。 【みんな自分が頭がいいほうだと思ってこれ見てそう。】 腹が立った。 何に対してかは分からない。ただ、腹が立った。 少し経って考えた。 腹が立ったのは自分の思考をドンピシャに言い当てられたからだ。 私は無意識に人を見下していた。 傲慢な奴が嫌いだ。自分で自分のことを賢いと自負している奴が 大嫌いだ。 自分の頭のレベルの高さを信じて疑わない、そんな人間を心底バカにした。 そう、バカにしたのだ。私は、人を。 「いくら学年順位が高くても、学区で3番目の学校なんだから たかが知れてるのにね。」 人を精一杯バカにして、精一杯気取った言葉で母にそう話した。 そこにあったのは絶対的な根拠の無い自信。 そして、過剰すぎる自己愛だった。 その言葉は、自分の方が圧倒的に優れていると、 そう思い込んだ結果だった。 テストの点数で勝った訳でもない。 同じ学校にいる、その時点で私だってたかが知れている。 いくら言い訳をしようと、それが事実なのに、それを一向に認めようとしなかった。 私が嫌いな傲慢で、自意識過剰で、自分を信じて止まない人間は まさしく私自身だったのだ。 それに気づいた時、己の人間性の低さに呆然とした。 『やれば出来る』 そんな言葉を、私はずっと信じ込んでいたのだ。 こんなもの、やらない奴の免罪符だ。 これまで十六年、何もやったことのない奴に、何かが出来るはずもない。 「まだ本気を出していないだけ。」 本気でやったこともないくせに、本気の人間をバカにした。 自分は謙虚で優しい人間だと、そう思い込んだ。 ありったけの言葉で、人を傷つけようとする人間が謙虚か? 人をバカにする人間が優しいか? 自分の、その愚かさに反吐が出た。 これからでも変われるか? 十数年怠け続けてきた私に、そんな事が出来るのか。 いや、変わらなければ。 でなければ、もう二度と人と対等に話すことが出来なくなる。 そんな人生は、選びたくない。 この文は私のけじめだ。 いつかこれを読み返し、十六の自分に感謝出来る日を願う。

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十六私の宣言文

交差点

帰り道の途中の、少し大きめの交差点。 人も車も他よりは多い。 大人も、子供も。 歩行者用の信号が青になった瞬間に、周りが一斉に動き始めるのがちょっと好き。

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貴女のその、飄々とした表情が好きです。 その、綺麗な流し目が好きです。 全てを透かしてみているような、その瞳が好きです。 時折音を紡ぐ、その薄い唇が好きです。 器用な細い手が好きです。 少し低いその体温が好きです。 ややかすれ気味のその低めの声が好きです。 貴女は誰とも深く関わっていないように見える。 きっと誰も貴女を知らない。 誰にも依存しない、執着しない。 だから、私にも何も話してくれない。 貴女のことを聞かれても、きっと何も答えられない。 私は特別じゃない。 貴女がどこかに行った時、私はきっと探せない。 何処にいるのか、分からない。 だから、どうかどうか、このままで。

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誰も見てくれていない、良い行い 誰も知らない、一人の頑張り 誰にも届かない、私の言葉 誰が褒めてくれるんでしょうか。 誰に縋ればいいんでしょうかね。

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