学校からの帰り道、駅を出て駐輪場へ向かう。 部活のある日は大人達と一緒の電車に揺られることが多い。 信号待ちの人達の後ろ姿を、これまた一緒に信号を待ちながら眺める。 この大人たちのことを私は知らない。 なにも知らない。 ただ、彼らには帰る家があり、守りたいものがある。 それがどこなのか、誰なのか、そもそも人なのか、分からない。 分からなくていい。 分からないからこそ、いいんだ。 憧れるんだ。かっこいいんだ。
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