花の形態
7 件の小説白の恋人
恋は 憩いの場 この世の休息場であってほしい。 白の恋人
落丁
知人に、自分の詩を送った。 文を書くときに、いつも気をつけている事は、学童にも届くようにという願いで、 その詩もそうしていた。 しかし、落丁ならば仕方がない。 伝わらないはずだ。 伝わらないはずだが伝わった。 これが詩であるかのよう。
水平線に月没
夜に海を歩いていたのです 海は暗くて空も暗いので、黒の一枚絵なのです。 その日は、疲れていたので体力の回復の為に正確にいうと、綺麗な海沿いの道を散歩していたのです。 それは夜11時くらいでした。 そこはお気に入りの散歩道なので、いつも歩く時は掛かっていた所です。 その日もそこでした。 最初歩いていて、さらに歩いていて、空はまるで宇宙です。いつも。 周りが街灯もほとんどなく、鬱陶しい喧騒もないのでそれは宇宙で、星が綺麗に映っています。 癒されるスポットなので私以外の何人かの人が歩いていたり、走っていたり、釣りをする人もいれば、恋人たちの屯でもあるのです。 それでその時間は昼間に比べれば人気は少なく、歩きやすい道です。 ふと空に月があるのがわかります。 半月です。 比較的大きめで目立つからすぐに気づきました。 最初はなんとなく見ていて、歩いていて、そしてその月の存在を忘れた頃に、またその月を見つけ、特に何かの感想を持つこともなく、また歩き始め、そして月があることも当たり前になっていて、私は散歩を続けていました。 目的は散歩だったので、特に感動も何もないような時間だったのですが、散歩も終わりに近づいてきて目に止まったのは低い位置に降りてきている。その月でした。 何か起こりそうな気がしたので足を止め、じっとその月の様子を見続けていました。 周りに目をやると、何人かの人がそちらに向いています。 月にです。 何かが起こるのです。 ふと、思いました。 月が沈むのかな。 そんな事見たこともないので、 私もその月の行方を追っていました。 すぐに月が、赤い月が、線に接します。 それで、耳を澄ませても、 月が沈む音は聞こえなかった。 「月没」
青春きっぷ
くだらねぇと言いながら、仕事を一生懸命やっているおじさん、かっこよく見えた青春時代 その後しっかりと怒られているおじさんのことを知った。社会人時代。 いい旅しよう、人も時代も。 青春きっぷ
スポーツドリンク
卒業式の日に、帰りのバスで泣いたのは、 「恋が叶わなかった」以外に、 理屈はないと思う 失った涙も、汗も補給しよ。 スポーツドリンク
命100万回。
命100万回あったら、何をしようか。 友達作ろうか、 金魚飼おうか、 命100万回あったら、何をしようか。 お金稼ごうか、 コーヒー奢ろうか、 命100万回あったら、何をしようか。 三日月綺麗だから旅に出ようか、 命100万回あったら、 何をしようか? きっと命100万回あったら、 ロウソク足りないね。 ケーキも足りない、 だからそうか、 命100万回で、ケーキが100万回。 命100万回
春
君は、芸術に励まされた事はないのか… 寂しい。 君は、花を見て救われた事がないのか… 寂しい。 少なくとも、芸は身を助く。 あなたは、声に魅了された事がないのか… 寂しい。 あなたは、ただ立ち寄った美術館で見た一枚の絵に全てを救われた事はないのか… 寂しい。 少なくとも春はまだ。