New navi

3 件の小説
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New navi

新しく生まれ変わりました。

孤独。

君は孤独を甘くみている。 甘く見ているし、「1人」でいる事の甘い部分を吸っている。苦く見れていないから、苦い部分を知らないんだ。 病んでいるエッセイを書いているやつがいると、冷笑すればいい。 これで誰かの笑いになり、気晴らしになるのであれば、俺の本望だろう。 自分の心の不幸が他人にも不幸にする。 なるべくなら、その不幸を留めて、海で浮かんでいるかのように楽になりたい。 友達がいるわけでもない、才能もなければ、深い人望があるわけでもない、家族との接し方も分からない。 狭い部屋、勉強机とベッドが大半占める古臭いこの空間で。1人を実感する。 1人を実感すれば、孤独を実感する。孤独を実感すれば、自分の人脈の薄さに実感する。 これまでの人生で人と関われたら、どれだけ幸せだったろう。と責任転嫁を運命に委ねている自分にも腹が立つ。 終わらないループ、終わらない責任転嫁。誰も幸せになりゃしない。 高校1年生のとき、初対面で出会った野球部が俺に「あいつの顔キモくね。」と言ってきたことがある。そいつはモテた分、女癖が異常にに悪かった。だけど、そいつは今とてつもない美人と付き合っている。 これは行動できない俺が悪い?境遇?自己変容できない自分が悪い?何が悪い?指摘する人もいなければ、褒めてくれる人すらいない。 俺は人のことを多く傷つけたこともあるし、傷つけられたこともある。俺がした悪いことの中で思い出せないことがあり、人を未だに傷つけているのなら人間失格だ。じゃあ、俺が今まで傷つけられたことがバチとして当たっているなら孤独でいて当たり前かとも考える。 人に頼れる力がない。人に助けてとSOSする勇気もなければ、人に頼らないという、歪んだプライドもある。 ほら、笑ってみろよ。 こんな臆病でお先真っ暗の俺を。 痛すぎるエッセイをかいて自暴自棄になっている俺を笑ってみろ。 腹の底から、声を出して。 1人の時間が大切だなんで絶対に口出すな。 1人っ子が羨ましいなんて絶対に言うな。 1人で行動できるの凄いねと簡単に褒めるな。 いいよ。羨ましいなら、立場交換してあげるよ。 他責の念で捻れまくった臆病者の俺との立場変わってよ。 泣きすぎてまた寝れないや。

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花舞台

ここから書き始める話は僕と明日も生きる君に捧ぐ。僕のすべてをかけて。 僕の気が散らないうちに。 君が明日も生きるために。 君と出会った日のことは今でも鮮明に覚えている。 芸術大を卒業して漫画家を目指した時代。担当編集者とヒット作をどうしても出したかった僕はただただがむしゃらだった。 でも何故かヒット作は生み出すことは僕にはできなかった。 絵の画力は新人の中で僕の右に出るものはいないはず。何故だろう。少年誌向けの内容が書きたくても僕の能力では描くことができなかった。 あの日も担当編集者と新宿のカフェで当時作り上げていた漫画について話しあっていた。 何時間経っただろう。入店したときは明るかったのに、外に出たら既に月が顔を見せていた。 いつもこの通りは仕事帰りの人で溢れかえっているのに。その人混みすらなかった。 どうしようか悩みながら新宿駅の方面に向かう。重い足を運びながら。 後ろを見れば重りを僕の足に付けられているのではないかと思い込んでしまう。 実際に横目でみてみるも、そんなものは存在しなかった。 深くため息をつく。 中々気持ちが晴れない。いつか晴天になる日が来るのだろうか。 「すみません!」 可愛らしい女の子だろうか。 「はい。」 やばい。少し感じの悪い返しをしてしまっただろうか。 僕は恐る恐る振り返る。 「あの。漫画家さんですか?」 「どうしてそれを。」 「私、樋口というものです! 分かりませんよね…。一応カフェでカフェオレ運んだのですが。」 「あぁ。すみません。話に夢中でしたから、中々気づかなくて。」 「カフェオレとコーヒーを運んだ時に少し見えてしまったんです!もしかしたらこの間の週刊少年誌に」読み切りで掲載された作品じゃないかって!読みきりだったけど、絵がとてもお上手で千面に覚えているんです!」 「ハハハ。ありがとうございます。あの読み切り、編集者的にはもう少し内容をアツく描いてほしいらしくて。どうすれば少年誌らしい展開の作品が描けるのか僕には分からなくて。」 そこからその場で2時間も立ち話をしてしまったことを覚えている。 内容も。 君が僕に見せてくれた表情も。 鮮明に。 君が生粋の少年漫画好きということも分かったし、君が僕の作品は小説みたいな綺麗な内容だということアドバイスをくれたことも覚えている。 少し休憩するね。 また書き始める。

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花舞台

いつまでもあなたを待っている。

目覚ましの激しい掛け声に耳から叩き起こされる。 朝は苦手。目覚ましの音はもっと苦手で不快感が頭に通る。 朝の6時50分。 まだ寝ぼけているせいか、頭は錘が乗ったかのように重い。 朝ごはんも食べたいし、散歩もしたい。 カーテンの僅かな隙間から暖かな日差しと鳥の声は 私に「おはよう」のメッセージをくれているんじゃないか。 そう思い込むことにする。 自分の両頬に手を当ててみる。 ほんのりと温かい両頬は「今日は元気」だと教えてくれている気がする。 気がするだけ。 私は5分間くらいかけてゆっくりと体をダブルベットから起こした。 このダブルベットも2つある枕も、今の私にとっては贅沢。 寝返りも充分にできてしまうこのベットは、今となっては寂しくなっている。 あぁそうだ。私朝ごはん食べたいんだった。  少し重い足取りをとりながら、部屋を出てキッチンへと足を運ぶ。

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いつまでもあなたを待っている。