瀬名
2 件の小説雷と兄
「雨、結構酷くなってきたね」 「天気予報では雷も鳴るらしいな」 「ちゃっかり枕持ってきちゃって、こう言う時だけ頼るのよくないよ」 「べっ、別に雷が苦手だから自分の部屋に戻りたくないって言ってるんじゃないんだからね!」 雷の鳴る日は、決まって兄は俺の部屋に来る。そして泊まっていく。 別に迷惑じゃないし、逆にラッキーとさえ思っている。 俺は、兄の事が好きだから。どんどん頼って欲しいし、甘えて欲しい。 好きだって伝えたら、どんな顔するんだろう。 でも、俺は今は伝えるべき時じゃないと思っていた。 雷なしでも手を出せる勇気が出た時に、もう一度言うからさ。 その時はちゃんと答えを聞かせて欲しい。 「おやすみ、兄ちゃん」 「うん、おやすみナオ」
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自己紹介
はじめまして。 本日からNovelee始めました。 瀬名(せな)といいます。 性別は中性って事にしておきます。 BLが好きなので、BLを投稿するかもしれません。 よろしくお願いします。
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