はるきち
165 件の小説はるきち
いいねやコメント失礼しますm(_ _)m 心身健康な時だと出来るのですが、最近読める時と読めない時の差が激しくて…_(:3 」∠)_ こんなやつですが、よろしくお願いいたします
世界の隅っこで糸を紡ぐ
今日も君は造った笑顔で愛想を振りまいてる。 流行りの曲に合わせて、周りに合わせて。 僕はそんな君を教室の隅で盗み見る 本当の君はそんなんじゃないだろう? 君が好きなのはカーペンターズだろ 僕は知ってるんだ。 小さい頃に通っていた同じピアノ教室。 おばあちゃん先生と、少しおんぼろのピアノ。 プレハブ小屋みたいな狭い部屋に棚いっぱいの楽譜とメトロノーム。 少し古くさいけど落ち着く匂いもすきだった。 ピアノ教室はもうなくなっちゃったけど、今でも思い出す。 君との接点はたった数年のそれしかなかったけど。 君の笑い声と小さな手からこぼれるドレミはまだ僕の中に鮮やかに残ってる。 そんな僕の思いは他所に、君は筋書き通りに大人に向かっている。 おそろいのペンケース、無難な制服の着こなし、周りに合わせて頷く君。 僕は知ってるんだ。 君が無理して笑ってることも。 本当は趣味じゃないキャラクターのポーチも。 友だちと口ずさむTikTokの曲よりも好きな曲があることも。 僕だけが知ってるんだ。 君が好きなのは「青春の輝き」なんだろ。 英語の授業で歌わされた曲を、 皆は恥ずかしかって小さな声で歌うフリする曲を、 本当は君は気に入っているんだろう。 少し湿気を帯びた風でカーテンが揺れる放課後。 外から野球部の掛け声と吹奏楽部の練習音が遠く聞こえている。 僕はなんとなく一人で居たくて窓際の席に突っ伏していた。 すると、特徴のある君の足音がパタパタと近づく音がした。 机にうつ伏せて一人でいた僕に気づかず、教室に入ってきた君。 小さな声だけど何かを口ずさんでいるのが耳に入った。 机の中から忘れ物を探しつつ口ずさんでいた声は、伸びやかで自由だった。 西日が差し込む校舎に君の声が響く。 授業で雑音のように聞こえた青春の輝きとはまるで違う。 ただ口ずさんでいただけなのに本当に輝いているように思えた。 突っ伏してるのに耳に入ってくる音で明るさを感じた。 時間が止まればいいって思うのはまさにこんな時なんだ。 たった数秒。 ふと、カシャカシャと机の中を混ぜる音が止まると同時に声が消えた。 彼女の動きが止まる。 こちらを見る視線が机に突っ伏していた組んだ腕越しに刺さった。彼女の緊張が伝わる。 君は驚いて息を呑んだようだったけど、動きがない僕を確認すると安堵のひと息をついてパタパタと教室を去っていった。 彼女が居なくなった教室でゆっくりと顔を上げる。 深呼吸を一回すると、ぼくのするべき事が決まった。 そうだ。 やっぱり君はこの箱に収まってちゃいけないんだ。 あの柔らかな歌声。 身体に染み込んでくる高音のロングトーン。 少しズレたメロディもまた魅力的で。 あの声を隠しておくなんてそんな勿体無いことできるだろうか! 流行りの曲じゃ君の魅力は引き出せない! どうにかして君を連れ出さなきゃ。 僕だけは知ってる本当の君を掬い出さなきゃ……! でもどうすればいい。 どうすれば君をここから解放できる? 僕に出来ることは…… …………そうだ! * * * "ヒバリちゃんの歌声やっぱり良い!!“ "おじさんだけど、13歳でこの曲歌ってくれるの嬉しい!“ "曲とフンイキ合ってる!“ "少しカタコトっぽいところも良いんだよね“ ……やっと一万回再生まできた。 やっぱり君は流行りの歌より好きな歌を歌えばいいんだよ。 ほら、画面の向こうで待ってる人がこんなにいる。 あの時、君に吐いた嘘がここまで大きくなるなんてーー 寝たふりをしていた次の日、僕は人気のない場所に君を呼んだ。 「君が歌っていたのを録音してたから動画に上げてもいいか」 驚く彼女に有無を言わさず畳み掛ける。 録音をそのまま流されたいか、それとも僕に協力してくれるか。 僕は動画を作って上げてるんだ。だから、君の歌声を上げさせてほしい。 もちろん顔も出さないし、身バレもしないように絶対する。趣味の範囲内だから、再生回数も数十回だし、フォロワーも数人なんだ。 協力してくれないかな……? お願い……。 君が押しに弱いことも知ってた。 承認欲求も人並みにあることも。 録音なんて嘘。 でも君の声が聴きたいのは本当。 あの日聴いた歌声が本当に綺麗だったから。 だから君の素晴らしさをもっと皆に伝えるんだ。 僕が一番最初に見つけたんだ。 僕は君に歌って欲しい曲を探して、君に練習してもらった。 カーペンターズ、ABBA、ボブ・ディラン、サイモン&ガーファンクル…… 君の歌声に合ってる、古い年代でどこかで聞いた事があるような有名な曲をピックアップした。 すると、懐かしいのコメントや古すぎて逆に新鮮味を感じるようで徐々に固定ファンもつき出した。 どうやら今の時代にこんな古い歌を十代の女の子が歌うことに価値が付くらしい。 いいねの数も安定して、フォロワーも5,000人を超えた。 ここまで来たらもう後戻りはできない。 彼女はもっと飛べるはず。 見てて。 君が輝ける場所も見つけられた。 誰にも文句を言わせない。 アンチも僕が消してあげる。 これからも僕は君の為に走り続けるよーーーー スピッツ 『スパイダー』 蛇足ならぬ蛇文です。 ただ思っていることを書き散らします。 スピッツが好きです。 スピッツの歌詞はすごいです。 「優しかった時の心取り戻せ 嘘つきと呼ばれていいから」 群青の歌詞なのですが、ずっとこれ疑問なんです。 なんで優しかった時に戻るのに、嘘つきと呼ばれる可能性があるんだろう? それってどういう状況なんだろう?? と考えるのですが、わからないまま20年以上経ってます。 ちなみに群青のPVがとても可愛くて好きなんです。 アンガールズのお二人がウサギの格好で踊ったりして。 もうとにかく世界観が好き。 「バスの揺れ方で人生の意味が解かった日曜日」 とかこのフレーズもすごい。 なんかこういうのを実際に体感した時に、ああこういう事かとすごく腑に落ちた瞬間が自分にもあって。 そして最近、スピッツの良さが世界にもバレてしまったようで。SNSでまた話題になったり、CMで流れていたり。 他にも好きなアーティストや曲はあったのですが、企画を見て、これ書きたいなと膨らませました。 投稿するまでめっちゃ時間かかったー😂 物語調の曲だとストーリーは書きやすいですが(トイレの神様とかアンマーとか)、自分の想像でシチュエーションや登場人物を描いて文字に起こしたいなと思って。 更に、その曲を知らなくても、物語として展開どうなるの?と興味を持ってもらって、面白いと思ってもらえるように意識して書きました。 やっぱり一から考えるのって頭使う! 久しぶりに力を入れて書きました! 考えるの楽しかったです! もっと上手く書けたら良かったけど、これが今の自分の精一杯……🫠 おばちゃん動画とか見ないし、ネット事情とか分からなくて調べてこれですわ汗 バズるって何回からなの? ネット界隈よく分からんすわ😂 ツッコミ所やおかしいところなどありましたらご指摘ご指導ぜひよろしくお願いいたします🙇♀️ とりあえず、主人公(楓くんて名付けよう)の、若さで突っ走る純情さと視野の狭さと行動力のおそろしさ、少しの狂気さを感じとっていただけましたら、嬉しいです! 素敵な企画に参加させていただきありがとうございました! そして、最後までお読みくださり、ありがとうございました!!
いつも心に○○を
私は怒るのが苦手だ。 叱るのも難しい。 誰かに注意をするのも、反対意見を口にするのも、すごく勇気が必要。 思い悩んでは勝手に気力をすり減らして力尽きて、 結局相手には伝えず、消化不良になってしまうのもしばしば… かと思いきや、勇気を出して相手に伝えても、 言った後に脳内一人反省会が繰り広げられ、結局神経をすり減らして勝手に疲れている。 自分は悪くないことでも自分が謝ってしまう。 多分私は、ぶつかりおじさんに遭遇した時でも反射的に自分から「すみません」と言ってしまうだろう。 そして、じわじわボディーブローのように後から後から「なんでこっちが謝らなければならないんだろう」、「なんでこっちが負い目を感じなければならないのだ」と怒りと後悔と自分の対応力の無さからの情けなさなどの感情がむくむく沸いてくるのだ。 これを私は「思い出し怒り」と呼んでいる。 最近SNSで、「心の中に武将を住まわすと良い」という投稿を目にした。 特に己の意見をしっかりぶつけられるようなキッパリハッキリ言える堂々とした武将がいい。 ぶつかりおじさんに出会った時。理不尽な言い方をされた時。 そんな時に自分がその武将だったら、どんな風に返すか。 想像して、強い態度で挑むのだ。 これはいいかもしれない。 いつも自分の意見をハッキリ言えず、他人の意見につい乗っかってしまう。 他人と違う意見を言えない、まさに典型的なノーと言えない日本人の自分にぴったりだ。 ……しかし、私は歴史に疎い。 戦国武将は尚更だ。 好きな偉人はキュリー夫人とサリバン先生だ。 こんな居心地悪い住居では戦国武将は住んでくれない。 そして、自分の解像度が低すぎて、参考にできない。 戦国武将は諦めよう。他の方に住んでもらうようにしよう。 他の身近な参考になる人……。 ・自分の意見を物怖じせず、はっきり伝えられる人 ・感情の浮き沈みや人によって意見や態度を変えない人 ・いつでもにこやかな人 ・他人のために動けて、意見を言える人 こんな感じで解像度も高い人……… そうだ!!! 天海祐希さんだ!!!! 上品で、いつも素敵で、宝塚時代にいじめをなくしたと噂される、私が目標にするのはこの人だ!!! 女王の教室も緊取も大好きだし、お人柄も大好きだ!!! 私は天海祐希さんに住んでいただくことにした。 こんな時、天海祐希さんだったら、どう伝えるだろうか。 納得いかない時、天海祐希さんだったら、どう対応されるだろうか。 私の心にはいつも天海祐希さんがいた。 たまにマツケンサンバもいた。 気分が落ち込んだ時には松平健さんがマツケンサンバを踊ってくれた。 でも天海祐希さんは居るだけだった。 しかも肝心な時には留守にしていた。 パニクると頭が真っ白になる悪いクセ。 大切な時には天海祐希さんもマツケンサンバも誰もいない。 真っ白で静かな世界。 天海祐希さんは私の中で、微笑みながら花火を観てビールを飲んでいるだけだった。 天海祐希さんに対する知識が足りなすぎたのだ。 結局、私が天海祐希さんを目指すのはお門違いなのかもしれない。 だって本当は、舘ひろしさんみたいなダンディーになりたいもん。 高田純次さんみたいなテキトー面白おじさんになりたいもん。 ホリケンもいいな。 結局、まだ私の中には入居者がいない。 これからも探していくのだ。 あなたなら、誰を心に住ませますか?
父ヤスシ、71歳
私の父はハゲている。 私が物心ついた頃からすでにハゲていた。 だから、父の日の絵を描くのに困った記憶がある。 小学校低学年の頃、父の日の似顔絵を描く時、家族の思い出の絵日記を書く時。 当時、絵を描くのが好きでよくチラシの裏などに落書きをしていたが、ハゲを描くことはない。 たいていキラキラしたプリンセスや男の子はサラサラヘアーのイケメンだ。 なので、髪を描かないという、いや描けないという選択肢は当時の私には高難易度のミッションであった。 いくら目をキラキラにしても、服をオシャレに描いても、頭はどう描けば正解なのか導き出せない。 私は小さな頭で考えた。 そして、導き出した答えが、頭頂部に少し黒を書き足した。 不正解ではない。横にはまだ芝生が生い茂っている。 よーく見たら、頭頂部にも すこーし残っている。 だから、悪くはない。 これが当時の私の限界だった。 そして、その出来上がった絵を帰って父に見せた。 父は母と見合って何か私にほめ言葉を送ってくれたと思う。 出来栄え云々は言わず、描いて贈ってくれた事に感謝をしてくれた。 そんなハゲハゲ言うてる私ですが、お父さんの遺伝なのか加齢のせいなのか、最近私もハゲに悩まされるようになりました。 お父さん、昔の写真を見て、軽口で「ハゲてるー」なんて言ってごめんなさい。 今なら貴方の怒った意味が解ります。 ハゲを嗤う者は、ハゲに泣く。 過ちを後悔しても、髪は元に戻りません。 日々、浴室の排水口に溜まった黒い塊を見ながら、絶望してます。 そう考えるのもストレスとなり、髪に良くないと思いつつ、3日に一度溜まるので、さらにストレスです。 お父さん、糖尿病なのに夜中にお菓子を食べるのはやめてください。 お父さん、生命保険の加入を押し付けるのはやめてください。 貴方と私では必要な保険が違います。 満口入れば安心じゃと言いますが、保険料バカ高じゃないですか。 いざという時どのくらい賄えるというのですか。 払っているより多くもらえるなんて思えないのですが。 あなた、保険の回しもんですか。 お父さん、糖尿病の薬は用法要領をきちんと守って飲んでください。 なんで、栄養カプセルとかサプリメントなど通販のものを買い漁るのですか。 R-1をどれほど信用しているのですか。 テレビの言うことよりお医者様の言うことを聴いてください。 しかも飲まずに期限過ぎるし。 せめて飲めよ。 お父さん、この前急にメールが来るから何事かと思いきや、 「パンフェスティバルのシールが一点足りないから送ってくれないか」 って。 締切間近だったから速達で送りました。 同じ県には住んでいるので、その日の夕方に出して、次の日の午前中には届きました。 間に合って良かったです。 けれどお皿のために菓子パン買うのはぶっちゃけ控えてほしい。 三枚もお皿集めて。 お父さん、もっと糖尿病患者としての自覚を持ってください。 お父さん、お父さん、お父さん………。 今年の父の日は低糖質の美味しそうなお菓子を贈ります。 どうかくれぐれも " 健 康 " で長生きしてください。
質問で自己紹介
① ノベリー始めてどれくらい? 22年の10月からなので、3年以上になります。 ② ノベリーを始めたきっかけ もう覚えてないです。どうやって出会ったのだろう……? こういう小説投稿サイトがあることすら知りませんでした。 ノベリーのおかげで世界が広がりました。 ③ 読むジャンル 大衆小説、ミステリー、ホラー、恋愛、自己啓発本、絵本、面白そうだと思ったもの全般。 直木賞や芥川大賞も読みます。 世にも奇妙な物語みたいに少し不思議なSFが好きです。 ④ 苦手なジャンル 歴史・時代小説、ノンフィクション、純文学(太宰治とか有名なところ)、ハイファンタジー、SF小説、海外小説 専門用語とか、特別な世界観とか、まず知識が必要だったりするものが苦手です。なかなか入り込めなくて難しい💦 ハリポタは一巻が一番好きです。 ブレイブストーリーは読んだけど、深くまで理解できてない、こんな感じです。 ノンフィクション系はなんとなく興味がないという。 読むっちゃ読むのですが、自ら好んで読まないです。 心の容量がないとしんどいものが多いので…… 時代小説も宮部みゆきの短編集や浅田次郎作品を読んだくらい。 海外小説は、なんとなく翻訳を信じてなくて…食わず嫌いもちょっとありますが。 「アルジャーノンに花束を」は大好き。 金原瑞人さん訳の本は絶対面白いと思ってる。 最近は、SNSで十二国記が面白いと評判なので、挑戦しようと思ってます🔥 苦手と言いましたが、例外も多数あり◎ ⑤ 書くジャンル エッセイが多いかも。 エッセイというより、ほぼブログです。 たまに読んでいるものに影響されて、真面目に文学ぽいやつ書いたり、詩や短歌などに手を出したり……。 ふざける時と真面目な時の振り幅すごいので、フォロワーさんどっち好みなのだろうか……外しちゃったらごめんね…汗 と思いつつ、自由気ままに投稿してます。 ⑥ 名前の由来は? はるきちは、自分の子どもの名前から少し頂きました。 ひらがなで呼ばれやすいかなって。春と吉で縁起良さそうな感じがして。 以前「望月日生」という名前にしていたのですが(これも気に入ってた)が、ちょっと悲しいことがあったので変えちゃいました笑 結局変えても解決しないということに気づいたのですが😂笑笑 今の名前は親しみやすい感じなので、このままで活動しますー ⑦ 活動場所 主にノベリーです。 エブリスタ… 登録してみましたが、情報量が多すぎて読むのもギブアップ。 女性向けが多い? 転生系が多くて、自分の好みのものが少ないかなと思いました。 アルファポリス… 文学系が多い? こちらも情報量が多く、読みたいものがなかなか見つからず断念。 アメブロ… 主婦の日記でトップブロガー目指そうと野心持ってた時もあった。飽き性の自分一年続かず……。今はフォロワーさんのを少しだけ読んでいる。投稿ストップ中。 note… こちらも情報量多くて、字が小さくて読みにくい……泣 ということで断念。 pixiv… 少しイラストやマンガを投稿。二次イラストが多い。たまーーーに好きな二次創作マンガやイラストを見てニヤニヤしてます。活動頻度低。 ということで、ノベリーが一番読みやすくて、使いやすくて、自分の好きな作風が多くて、圧倒的勝利。 ⑧ アイコンについて 以前は、自分で撮った空の写真だったのですが、青系のアイコンの方が多いので、パッと見で分かるように被らない色でシンプルにしました。アイビスで自分で描きました。 ⑨ 今後の活動目標 これからも好きなものを書いて、楽しく交流できたらいいなと思います。 頑張る人を応援したい!💪🔥 ⑩ ノベリーの好きなところ ・ シンプルで読みやすい! ・流れがゆっくりで読みたい作品が見つかりやすい! ・みんな穏やかで優しい!お互いに配慮やリスペクトしているのを すごく感じる。 ・ジャンルが豊富! ・若年層が多いけど、年代幅広い! ✲ 最後に ✲ いつも本当にありがとうございます! これからも楽しく読み合ったり、交流できたらいいなと思います。 どうぞよろしくお願いします✨
なんでもない日記
こんにちは。 GWいかがお過ごしですか。 最近、子ども達と小説の話ができることが嬉しいはるきちです。 いつもは図書館で本を借りて読む派なのですが、この前久しぶりに本屋さんでハードカバーの小説を買いました。 中学生の息子が、テレビで紹介された本を読んでみたいと言ったので、「お、興味を持つのはいい事だ! 」と早速買って息子に渡してみました。 学校の朝読書で読むらしく、その本を持って行きました。読み終わったらお母さんにも読ましてねーと予約したら、一週間くらいで返ってきました。 どうやら難しく三分の一くらいでギブと。それでも100ページは読んだのね! 元々息子は興味無いだろうなぁと思いつつ渡していたので、想定内。 今は自分が読んでいます。たしかにこれは息子にはちょっと没入しづらいかなぁ。 朝井リョウ先生の「イン ザ メガチャーチ」っていう小説です。本屋大賞で平積みされて、よく目に入るやつです。 タイトルからして入りにくいもんね。タイトルだけじゃ全然内容が分かんない。 今、終盤まで読んでて、やっと面白い展開なってキタ! って感じです。タイトルもそういう意味かぁ! と。 図書館に行くと、色々な本があって、読みたくなりますね。 時間は有限なので、選書に悩みます。 こんなに沢山の本があるのだから、自分の気持ちを自分より雄弁に語ってくれる本はあるわけで。 それでもこうして自分の言葉を自分の文で書きたくなるのが人間なんだろうなぁと考えたり。 こうして自分の気持ちを発表できる場所があって、目を通してくださる方がいて、本当に恵まれているなぁと思います。今の時代にイキテテヨカッタ、ノベリーに出逢えて良かった。 貴重なお時間を割いてくださり、本当にありがとうございます。 あ、サムネはうまく描けた方のクレヨン画です。色々、失敗画もあります。……見ます? 前、クレヨン画にハマってる! と書きましたが、もう飽きてしまいました……。続けるって本当にムズカシイ……。 だから長編書ける人や書き続けられる人、小説に限らず何かを続ける人って本当にすごいと思います。 脈絡ない日記でした。 それでは良いGWを〜✨
裸足でペダルを踏む女 (改)
私の姉は車を運転する時、裸足になる。ドアを開き、運転席に腰を下ろすと、まるで儀式の所作の一つのようにかかとの高いエナメルのヒール靴を恭しく脱ぐ。真っ赤なハイヒールを助手席の足元にそろえて置き、ストッキングで覆われた足をブレーキペダルにのせる。 同乗者は私しかいないのに、運転席の後ろに乗ってと言われた。助手席には、自分の靴と自分のバッグを置かないと気が済まないらしい。姉がエンジンボタンを押し、ストッキングの足でアクセルペダルを踏み込んで、ゆっくりと車は発進した。 思えば、幼い頃から姉は少し変わっていた。本棚を見ると、一巻から順番にきちんと並んでいないと気に食わないし、途中の巻が抜けたコミックスがあった時には試験勉強そっちのけで家中探し回った。 かと思いきや、自分の机の周りは終わった宿題のプリントや教科書が無造作に積まれていたり、タンスの周りには洗濯し終わったのかどうか分からない服が山のように置かれていた。 そんなどこか小さなこだわりの癖がある姉。 学生時代は、周りはアイドルでキャーキャー言っている中、姉は誰も知らないピン芸人を推していた。数少ないネタ動画を観させられ、ほらハゲ貴族っていうの名前からして面白いでしょと一人にまにまと笑う姉を横で見た時、私は好きな人が被らないだろうなとなんとなく思った。 その姉の推していたハゲ貴族は、その頃たまにネタ番組に出ては、スタジオの静寂と司会者の苦笑いとフォローを引き出していた。そして、ハゲ貴族は今やこのハラスメント社会に淘汰され、一発も跳ねることなくいつの間にか見なくなった。今は何をしているのだろうか。話題にすら上がらない。 「ねぇ、寒くない?」バックミラー越しに、ハンドルを握りながらこちらを見る姉と目が合う。ううん、大丈夫。と四方向の窓から吹いてくる風に負けじと声を張った。 そういえば、もう一つあった車にまつわる姉の癖。天気が良ければ、窓を開けたがる。車の空調が嫌らしい。余程、暑かったり寒かったりする場合には仕方なくエアコンをつけるが、窓から入ってくる風を浴びながら運転したがる。私は虫が入る可能性があるから嫌なのだが。 しかし今日はとても天気がいい。寒くもなく、暑くもなく。窓から吹いてくる風が気持ち良い。そして走るのは、どこかのプロモーションビデオに使われていそうな海岸通り。潮の匂いも微かに運ばれてくる。白いガードレールがカーブを曲がる度に山沿いにひたすら見えて、車も少なく運転も気を張らなくていい。 そんなふうに私は感じるのだが、肝心の運転手の表情は硬い。後頭部やハンドルを持つ腕など、部分的にしか見えないが、どこか重苦しい雰囲気が出ている。 数年ぶりに会った姉は大人の女性になっていた。子どもの頃は半ズボンで一緒に走り回っていたのに。何が楽しいのか、ひたすら自転車で家の周りをぐるぐる走っていた彼女。蟻を見つけたら、日が暮れるまでひたすら観察していた彼女。 そんな姉が赤いハイヒールを履くなんて。高校までは眉すら描かず、髪も寝癖を直す程度だった姉が。蟻よりも魅力的なものを見つけたのだろうか。 遠方の大学に入学すると同時に家を出て、卒業後は大手企業に勤めるようになったら、こうも変わるのかと久しぶりに会った今日驚いた。 そんなことを思っていたら、コンビニの駐車場に車が止まった。「何かアイスでもいる?」と姉が聞いてきたので、一緒に店内に入ることにした。 姉は、運転席のドアを開き、ハイヒールをコツと鳴らして地面に揃える。両足を揃えて靴に仕舞う。姉がドアを閉めた動作まで見終わって二人でコンビニへと向かった。 私はペットボトルのブラックを。姉は「二百円超えるの、高っ」と言いつつ、コンビニ限定のワッフルコーンのソフトクリームを手にしてレジに行った。ついでに私のコーヒーも一緒に払ってくれたので礼を言い、また車に乗り込む。 姉は少し車を走らせて、近くの海浜公園の駐車場に停めた。私たちはアイスとコーヒーを片手に砂浜の近くまで歩いた。 なんとなくお互い無言で海を眺め、アスファルトに腰を下ろす。お尻にホットカーペットのようなじんわりとした温かさを感じる。ソフトクリームは少し溶けて、慎重にフタを開ける姉。その手つきと顔つきが何故か見ていて可笑しかった。が、笑うとまた面倒なので顔に出さずペットボトルのフタを開けて、コーヒーを一口飲んだ。 少し遠くに波打ち際で遊ぶ親子がいる。顔は見えないが、三歳くらいの男の子のはしゃぐ声だけがこちらまで届く。姉は慎重にソフトクリームを舐めている。 海は広くて青くて良い。たまにすごく生臭い潮の臭いが漂って来なければ尚良い。 姉はワッフルコーンをかじっている。私は普通のコーンの方が好きなんだけど、あのコーンのしなっとする食感が好きなのに、などと何かぶつぶつ言いながら、カリカリ音を立てて咀嚼している。 赤いハイヒール。小花柄のフリルのついたワンピース。大人になるとはこういうことなのか。あの姉がこんな格好をするとは。 しかし、中身はあまり変わっていないような気がする。 「あのね、この前彼氏と別れたんだけどさ」 ソフトクリームを全て食べ終えて、ひと息ついてから急に切り出してきた。驚く自分に構わず海を見ながら話を続ける姉にストップをかける。 「まってまって。あのさ、まずお姉ちゃんに彼氏がいたことに驚きなんだけど」 こっちを向いて、あれ言ってませんでしたっけみたいな目でキョトンとしている姉。 もちろん妹は存じ上げてませんよ。と見つめ返す。 何か頭の上にあるのか、上を向いて考える姉。 「あーー……、会社入ってから付き合った人がいるんだけど」 なれ初めから話してくれるのか。 「…………」 アイスクリームが付いてベタベタしたのが不快なのか両手をヒラヒラさせながら、右上を向いて考えている姉。 「……えーと、まぁ、なんやかんやあって三ヶ月で別れたのですが」 あぁ、説明するのが面倒になったのね。 「……えーと、とりあえず元カレさんと別れた話がしたいんだね」 もういい。気になることは山ほどあるが、とりあえず姉の言いたい事を大人しく聞こう。話はそれからだ。 そう。と言いながら姉は頷き、だから身内は話が早くて助かるのだよという顔を浮かばせ、一気に溜めていたものを吐き出した。 彼がランチでパセリを残すクセに自分にはニンジン残すなって言ってきたり、助手席のドアポケットに電子タバコの吸い殻をそのままにしていたり、休みは一緒に過ごすのが当たり前だと強要されたり、その服にその靴(今着ている服と靴を指差して) は似合わないからやめろって口出されたり……。とまぁ、元カレへの小さな文句が止まらない。最後のは私も元カレさんに同意だったが。 ふうっと大きなため息を吐いて姉が口を休ませる。一つ一つ、そうだね、それはお姉ちゃんが正しいよとか言えばいいのだろうけれど、やはり面倒なので黙って海を眺めていた。 親子はしゃがんで砂を掘っている。波がたまに親子の近くまで来ると甲高い声が聞こえてくる。 「……お姉ちゃん、なんでその人と付き合おうって思ったの?」 親子が手を繋いで波に合わせて海に近づく。 「……が好きって」 親子の楽しそうな声に消される。 「え、なに?」 「だから、ハゲ貴族が好きって言ってたから!」 驚きすぎて、思わず姉の方を見た。姉は自分の足元を見ている。 「ハゲ貴族ぅ!?」 思わず声に出てしまい、親子が一瞬何事かとこちらを見ているのが周辺視で分かる。 「ハゲ貴族? まだお姉ちゃん好きだったの⁉︎」 「ちがっ……! 話の流れで、ハゲ貴族が出てきて……!」 それで盛り上がって、こんなレアな話が出来る人は彼しかいないってなって、話が合うんだと思って、勝手に盛り上がって、好きになったと。んでまぁなんやかんやで付き合えて、やっぱりなんか違うと思って、三ヶ月で破局と。 という物語を私は頭の中で補填した。 下を向き、何かまだ言い足りなさそうに唇を尖らせて、両手をブラブラさせる姉。 親子はもう遊びに満足したのか、遠くの方に行っていた。 潮風が髪をくすぐる。耳をすませば、波の音も聞こえてくる。ぃ、やっぱり海はいい。これでゴミがなければ尚良い。 姉は自分は間違ってないだの、こんな面倒くさいのに何度も恋愛する人はどうかしてる、だの何かブツブツ言っているが聞こえていないふりをする。 とりあえず、三ヶ月もこんな姉に付き合ってくれた元カレさんに姉に代わって感謝をし、勝手にキューピットになっていたハゲ貴族さんに憐憫の情と今後のご活躍の願いを込めた思いを海に向って捧げるのだった。
第4回NSS 欠陥人間
「マジ感動したー」、「涙腺崩壊なんだけど」 シアターのドアから出て行くと同時に後ろから聞こえてくる女性二人組の声。耳に入ってくる誰かの鼻を啜る音。 感動に包まれた雰囲気の中で、私はポップコーンだけではなく、やはり飲み物も買っておけば良かったと思った。 私はどうやら人としての感情が欠如しているらしい。 昔からそうだった。 小学生の頃、私の前で転んだ子がいた。その子は血が滲む膝を抱えて泣き出した。私はただその子を見つめていた。 すると、私の後ろから風を感じたと思うと同時に一人の女の子が泣いている子に駆け寄った。「大丈夫?」と優しく声をかけて、保健室にいこうとその子の手を取り、歩いていった。 私はその二人の後ろ姿を見ていて学んだ。ああ、誰かが転んだりしたときには、ああいう風に行動すればいいのだなと。 その頃から、自分は他人と何か違うらしいとぼんやりと感じてきた。 家族構成も人間関係も環境も特に問題なく、ただただ自分が欠陥なだけ。 そして、この何か欠落している自分に落胆など何の感情も湧かない。 そう思うと育ててくれた両親には少しだけ申し訳無い気持ちになるのだった。
裸足でペダルを踏む女
私の姉は車を運転する時、裸足になる。ドアを開き、運転席に腰を下ろすと、まるで儀式の所作の一つのようにかかとの高いエナメルのヒール靴を恭しく脱ぐ。真っ赤なハイヒールを助手席の足元にそろえて置き、ストッキングで覆われた足をブレーキペダルにのせる。 同乗者は私しかいないのに、運転席の後ろに乗ってと言われた。助手席には、自分の靴と自分のバッグを置かないと気が済まないらしい。姉がエンジンボタンを押し、ストッキングの足でアクセルペダルを踏み込んで、ゆっくりと車は発進した。 思えば、幼い頃から姉は少し変わっていた。本棚を見ると、一巻から順番にきちんと並んでいないと気に食わないし、途中の巻が抜けたコミックスがあった時には試験勉強そっちのけで家中探し回った。 かと思いきや、自分の机の周りは終わった宿題のプリントや教科書が無造作に積まれていたり、タンスの周りには洗濯し終わったのかどうか分からない服が山のように置かれていた。 そんなどこか小さなこだわりの癖がある姉。 学生時代は、周りはアイドルでキャーキャー言っている中、姉は誰も知らないピン芸人を推していた。数少ない彼のネタ動画を私に見せて、ほらハゲ貴族っていうの名前からして面白いでしょと一人にまにましていた姉。 その姉を横で見た時、私は姉と好きな人が被らないで済むな、などとなんとなく思ったのだった。 その姉の推していたハゲ貴族は、その頃たまにネタ番組に出ては、スタジオの静寂と司会者の苦笑いとフォローに包まれていた。そして、ハゲ貴族は今やこのハラスメント社会に淘汰され、一発も跳ねることなくいつの間にか見なくなった。彼は今は何をしているのだろうか。話題にすら上がらない。 「ねぇ、寒くない?」バックミラー越しに、ハンドルを握りながらこちらを見る姉と目が合う。ううん、大丈夫。と四方向の窓から吹いてくる風に負けじと声を張った。 そういえば、もう一つあった車にまつわる姉の癖。天気が良ければ、窓を開けたがる。車の空調が嫌らしい。余程、暑かったり寒かったりする場合には仕方なくエアコンをつけるが、窓から入ってくる風を浴びながら車に乗りたいらしい。私は虫が入る可能性があるから嫌なのだが。 しかし今日はとても天気がいい。寒くもなく、暑くもなく。窓から吹いてくる風が気持ち良い。そして走るのは、どこかのプロモーションビデオに使われていそうな海岸通り。潮の匂いも微かに運ばれてくる。白いガードレールがカーブを曲がる度に山沿いにひたすら見えて、車も少なく運転も気を張らなくていい。 そんなふうに私は感じるのだが、肝心の運転手の表情は硬い。後頭部やハンドルを持つ腕など、部分的にしか見えないが、どこか重苦しい雰囲気が出ている。 久しぶりに会った姉は大人の女性になっていた。子どもの頃は半ズボンで一緒に走り回っていたのに。何が楽しいのか、ひたすら自転車で家の周りをぐるぐる走っていた彼女。蟻を見つけたら、日が暮れるまでひたすら観察していた彼女。 そんな姉が赤いハイヒールを履くなんて。高校までは眉すら描かず、髪も寝癖を直す程度だった姉が。蟻よりも魅力的なものを見つけたのだろうか。 遠方の大学に入学すると同時に家を出て、卒業後は大手企業に勤めるようになったら、こうも変わるのかと久しぶりに会った今日驚いた。 そんなことを思っていたら、コンビニの駐車場に車が止まった。「何かアイスでもいる?」と姉が聞いてきたので、一緒に店内に入ることにした。 姉は、運転席のドアを開き、ハイヒールをコツと鳴らして地面に揃える。両足をそろりと出し、靴の中に収め、スラリと立った。姉がドアを閉めたのを確認して二人でコンビニへと向かった。 私はペットボトルのブラックを。姉は「二百円超えるの、高っ」と言いつつ、コンビニ限定のワッフルコーンのソフトクリームを手にしてレジに行った。ついでに私のコーヒーも一緒に払ってくれたので礼を言い、また車に乗り込む。 姉は少し車を走らせて、近くの海浜公園の駐車場に停めた。私たちはアイスとコーヒーを片手に砂浜の近くまで歩いた。 なんとなくお互い無言で海を眺め、アスファルトに腰を下ろす。お尻にホットカーペットのようなじんわりとした温かさを感じる。ソフトクリームは少し溶けて、慎重にフタを開ける姉。その手つきと顔つきが何故か見ていて可笑しかった。が、笑うとまた面倒なので顔に出さずペットボトルのフタを開けて、コーヒーを一口飲んだ。 少し遠くに波打ち際で遊ぶ親子がいる。顔は見えないが、三歳くらいの男の子のはしゃぐ声だけがこちらまで届く。姉は慎重にソフトクリームを舐めている。 海は広くて青くて良い。たまにすごく生臭い潮の臭いが漂って来なければ尚良い。 姉はワッフルコーンをかじっている。私は普通のコーンの方が好きなんだけど、あのコーンのしなっとする食感が好きなのに、などと何かぶつぶつ言いながら、カリカリ音を立てて咀嚼している。 赤いハイヒール。小花柄のフリルのついたワンピース。大人になるとはこういうことなのか。 中身はそんなに変わってなさそうだが。 「あのね、元カレがさ、」 姉がソフトクリームを全て食べ終えて、海を眺めながら急に切り出してきた。驚く自分に構わず話を続ける姉にストップをかける。 「まってまって。あのさ、まずお姉ちゃんに彼氏がいたことに驚きなんだけど」 こっちを向いて、あれ言ってませんでしたっけみたいな目でキョトンとしている姉。 もちろん妹は存じ上げてませんよ。と、ゆっくり首を縦にふり見つめ返す。 「あー……」姉が上を見ながら話し出す。 「会社入ってから付き合った人がいるんだけど」 なれ初めから話してくれるのか。 「…………」アイスクリームが付いてベタベタしたのが不快なのか両手をヒラヒラさせながら、右上を向いて考えている姉。 「……えーと、まぁ、なんやかんやあって三ヶ月で別れたのですが」あぁ、説明するの面倒になったのね。 「……えーと、とりあえずその元カレさんと別れたことについて話がしたいんだね?」 もういい。気になることは山ほどあるが、とりあえず姉の言いたい事を大人しく聞こう。話はそれからだ。 そう。と言いながら姉は頷き、だから身内は話が早くて助かるのだよという顔を浮かべて、一気に溜めていたものを吐き出した。 ランチに行った時に、彼はパセリを残すクセに自分にはニンジン食べろだとか言うだの、助手席のドアポケットに電子タバコの吸い殻を残していくのが嫌だの、休日はいつも一緒に過ごすのが普通だと自分の家に入り浸りになられるだの、その服とその靴は合わない(今着ているワンピースとハイヒールを指して)だのと、他にも小さな不満を色々吐き出してきた。 一つ一つに、そうだね、お姉ちゃんが正しいよ、などと頷きを返せば良かったのだろうが、とにかく面倒で聞くのが精一杯だった。 たまに、あー、あの親子と一緒に砂遊びしたいなどトリップしつつではあったが。 思い付く限りの不満を一通り吐き出してスッキリしたのか、ふう。と一呼吸して静かに海を眺める姉の横顔を見て、ふと一つ質問をしてみたくなった。 「あのさ、」 「なに?」 「なんで、元カレさんと付き合うことになったの?」 それを聞く? と言うふうにこちらに振り向いた姉。表情が分かりやすい。 考えながら、また海の方に顔を向け「……が好きって……」と言った。 親子の笑い声にかき消されて聞こえなかったので聞き返す。 「だから、ハゲ貴族が好きって言ってたから!」 あまりに予想もしない答えに思考が止まる。 え? え? と二回以上、クエスチョンマークが頭の中でくるくる回る。 「ハゲ貴族う??」 思っていたより声が出てしまい、数メートル離れていた親子が何事かとこちらを見てきた。 「お姉ちゃんまだハゲ貴族好きだったの!?」 ちがっ、たまたま話の流れで……! とあたふたしながら、口どもる様子の姉を見ながら、勝手に物語を補填する。 あー、つまりはあまり知らない芸人を知っていた元カレに親近感が湧いて、それでテンション上がって好きと錯覚したのか、そこからまぁなんやかんやで付き合えて、やっぱりなんか違うってなって、三ヶ月で破局。と……。 下を向き、口を尖らせ何かブツブツ言っている姉を見ながら、思わず大きなため息を吐いた。 なによお、と自分はわるくないよね!? という顔をして言う姉にかける言葉は無い。 しかし、どんな人であれ、こんな姉に三ヶ月も付き合ってくれた元カレさんに姉に代わって感謝を、 そして、勝手にキューピットになっていた、ハゲ貴族に憐憫と今後のご活躍を祈る思いを、海に向かって捧げるのだった。
マイクラが壊滅的にできない女
マインクラフトが上手く出来ません。 あの言わずもがな有名な、カクカクした世界で、カクカクしたヒトがモノや動物を自由に作ったりするゲームです。 子どもたちは最初から上手にやっています。 サクサク物を作ります。 操作も習ってないのに軽くこなしています。 「おかーさんも一緒にやろーよ」 一緒にやってみました。 まず同時プレイできるんや、と驚き。 おぉ、画面が分割された。 ほんで、私はどっちだい? おん? どうやって進むんだい? 「おかーさんこっちきて!」 おおん? 君はまずどこにいるんだい?? コントローラーぐりぐり回してみるけど姿見えんぞ?? 上?? 下?? どうやって行くんだい?? まず初歩の初歩でつまづいている。 「おかーさん、こっち動かしてみて!」 おお? 全くわからんちん。 こんなダメダメな母なのにイライラしない子どもやさしっ! 足引っ張りまくりでごめんよ。 空中で迷子。 下の方に牛が見えるぞ。 あ、花も咲いてる。 とりあえず地面に降りたい。 コントローラーの使い方わからんちん。 「おかーさん! ついてきて!」 子どもが誘導してくれる。 お手数おかけします。 やっと地上に降り立つ。 こんな事してもう10分経過。 なぁんもしてないのに。 うちの子、一回30分しかゲームしちゃいけないからもう三分の一費やしちゃった。 貴重な時間なのにイライラせず優しく教えてくれる。 やさしさのかまたりか。 てか、こんなヘタクソなのに一緒にしたいと思うのナゾ。 だから共同プレーとか好きじゃないのよ。 絶対わたしが足引っ張るから。 体育のバレー嫌だったなぁ…… サーブミスっては謝り、ヘンなとこ飛ばしちゃって謝り…… あイヤなこと思い出しちった。 やめやめ。 それよかクラフトだ。 とりあえず土掘る? ガスガス削るぞ。 ふははは。 とりあえず穴をつくってやったわ! あつ、ごめん。 家作ってたのね。 操作覚えたら、すぐ調子乗る。 家を作るのを手伝って欲しいという。 ボタン操作を教えてもらい、ブロックをひたすら並べていく。 おお、ちょっと面白いぞ。 ポクポクなる音もよいね。 たーのしぃーーー ポクポクポクポクポクポク……… やべ、作りすぎた。 ブロック消すのも覚えたよ。 ピピピッピピピッ……… ここでタイムアウト。 ゲーム時間終了です。 やっと慣れてきたとこだったのに。 ごめんね。 でももうおかーさんは見てるだけでいいよ。 マリオメーカーも一緒にやったけど、操作がもう分からんちんで同時プレイで味方も殺しちゃう始末。 カービィも共闘したけど、全然力になれてない。 それでも一緒にやりたいという子ども達。 楽しいか? おかーさんもういっぱいいっぱいよ。 それでも楽しそうならまぁいいかぁ。 もうちょっと上手くなりたいわぁ。 ……と、こんな感じで春休みまったり過ごしてます。 もうすぐ新学期が始まります。 とりあえず末っ子ちゃん行き渋りするんだろうなぁ……(遠い目) 書類地獄もあるんだろうなぁ……(遠い目) 色々ストレスかかる時期だけど、ゆる〜〜〜く乗り越えようと思います〜〜ウフフ😊(遠い目)
ハマっていることをだらだら話す
こんばんは! 今、自分の中ですごくクレヨン画ブームが来てます! 何これ楽しい! 子どもが使わなくなって、ずっと棚に放置してたクレヨンなのですが、勿体無いなぁ……と思っていて。 ふと、ダイソーでスケッチブックを購入して、 描き始めたら、まぁ楽しい! 新たな趣味を見つけました。 なんて健全で安価な趣味! AIさんにね、サムネイル制作手伝ってもらおうとするんだけどね、 自分の指示がヘタすぎて、思った通りに行かないんよ🥲 皆さまのサムネイル素敵で羨ましい…… AIさんと仲良くて羨ましい…… なもんで、ヘタだけど自分で描いた方が早えや! ということに至りました。 このサムネは、タコピー描きました。 子ども達も読んで衝撃受けてました。 アニメ観れねぇよ…… 子ども達は観てたけど。 タコピーの声かわいっぴ あと、ドクターストーンをオトナ買いしました。 ずっと欲しかったんです! 買えて嬉しい! 子ども達もハマってくれて嬉しい! 「娚の一生」もね、最近読んだんですが、これはハマらんかった…… ずっとしんどかった…… 絵は綺麗で好きなんだけど、登場人物だぁれも好きになれん…… もう少し歳をとったら良さが分かるんかなぁ…….という感じでした。 昨日はネトフリで「新幹線大爆破」を観て、ハラハラして、草彅剛さんの演技好きだわーと思い、犯人意外とあっさりネタバレするし、まさかの犯人だったし、はやぶさ色とか形すきだわー見てみたいわー、という薄い感想で終わりでした。 良かったら、ネトフリで観れるおすすめありましたら、教えてください🙏 だべりでした。 …