てろはろかろかろ

4 件の小説
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てろはろかろかろ

人間だっぽ

身近な芸術、文学への私の寄せる思いについて

 思いの丈を文字として綴る。 そのことを忘れぬように文字として残す。 情報を伝えるために文字として記す。 このように人は書く行為をして日々を過ごす その中で誰かが読む読み物を書く者もいるだろう 私はその中で小説について語りたい  小説を芸術の一部だとすれば、これほどたちの悪い芸術は存在しないだろう 音楽や美術を見てみよう、そこには明確な理論が存在し技法も数え切れないほどある ゆえにこれらは崇高なものであると錯覚させる しかし一方小説はどうだろうか 序文を思い出してほしい人は常に書いているのだ 日常に書き物があり、技法面でも国語の教育で学びそれが容易いものである事は周知であろう  音楽や美術は一聴き一目見るのみで明確な良し悪しが伝わる 小説は読んでみても悪くはないのだ、誤字脱字を除けば あまりに支離滅裂でない限り悪くないものと映る これがあまりに小説にたちの悪さを与えているのだ 思いつけば簡単に書き進められる しかもある程度完成する だが明確に名文たちとは違うと、そうなり得ないと突きつけられる  あんまりじゃないか、こんなことが許されるのだろうか これは小説ではないが、これも駄文である こんな挫折を人々に簡単に与えるものの存在が 私は憎く、辛いのである これは文学への愛ゆえの文章です 私が愛すばかりに応えてくれない言葉たちへの ささやかな恨み言なのです 嫌いじゃないよむしろ大好きさ DV彼氏のような雰囲気だけれど私は優しさに溢れた子です 誰かに響いてくれたら嬉しいな 共感を呼び起こせたら分かち合いたいな そんなふうに私は思って生きているのです

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うたうだけ

最近は辛いことが多かった だからなのかもしれないが体を壊してしまった すっかり治ったは治ったのだけれど どこか苦しいみたいな、嫌な感じ 夜にふと目が覚めて、部屋に居たくなくなって 街に繰り出してみた 街はきらびやかで私はいたたまれない気持ちだった やっぱり帰ろう、そう思っていると歌が聞こえてきた 近くの公園から聞こえるようだ 普段の私ならよりもしなかったけど 今日は気分が変だった 美しい女性が1人伸びやかに歌っていた 聞き惚れていると彼女が気づいた 私を向いて私のために歌ってくれているのかもしれない 歌い終わったようで小さく拍手を送る 「こんな歌を聞いてくれてありがとう。 よかったら一緒に歌わない?」 お誘いを受けた 変な気分な私はすぐ乗って私のレパートリーを告げた 2人で楽しいひと時を過ごした この苦しみから逃れるのにはうたうだけで良かったのだった 抱えていた想いは膨れる風船のようにはじけていった 私の喜びは歌なんだと気づいた 思わず泣いていた そんな私に彼女は事情を聞くでもなく、慰めるでもなく うたうだけだった 彼女に別れを告げて帰る道は少し汚れているように見えた でも私の気分はとても晴れやかで 歌を口ずさんでいた

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午前の後悔 午後の喜び

紙を捲る音が静かに響く 穏やかな日の差す、麗しい午後 後ろの遺体さえなければきっともっと良かったはず こうなったのには訳がある 私はただ家に早く帰りたかっただけなのに 私のことを邪魔して、本が読みたいのに だから思わずつい仕方なく これをどうにかしなければより良い明日はない でも本があと少しだから待って欲しい 漫画のように切り分けて食べてみるのもいいかな 冗談だけど小さくする発想はとっても素敵 でもとっても難しかった 元から道具を扱うのも得意じゃないのに 急にこんなものを切るなんてできる訳がない でも何度も試すうちに慣れてきて 最後にはサクサクできて楽しかった 掃除はすごく大変だった 素人だからどうすれば綺麗になるかもわからなくて とにかく水で流して洗剤で洗って どうこうして見た目だけは元通り 嫌な感じは取れなかったけど 仕方がないと割り切った 疲れちゃったから友達を呼んでみた 普段だったら忙しい友達も今日だけ少し時間があったみたい 楽しく話して帰り際に 切った遺体を見せて処理のことを相談した 急にすごく動揺して立てなくなっちゃったみたいだけど しつこく方法をせがんだら考えてくれたの そして教えてくれた通りにしたら もっと汚れてぐちゃぐちゃになった ちょっと嫌な気持ちになったから 「あなたもこうしちゃうよ」なんて言ってみたら 泣いて必死に謝って縋ってきた いじめすぎちゃったみたい 可哀想だったな 結局2人でもどうにもならなかった だから仕方がないけど明日の私に頼ることにした 友達に帰るか聞いてみたら一緒にいてくれるみたい ずっと不安だったけどこの時は幸せだった おやすみを告げて、今日はおしまい

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燻る情熱

体が震えている、これは武者震いだ 煌びやかなライトの下で今から俺たちは 最高の音楽を創造するのだ 前の団体があと数分で終わる この瞬間のために短いようで長かった日々を 過ごしてきたのだ 終了だ、溢れんばかりの拍手が聞こえる 深呼吸 さあ俺たちの舞台が始まる 深く深く息を吸った 結果を言ってしまうのは簡単だが 絶対に言いたくない、これでわかってほしいものだ あれから俺は音楽を辞めた 高校に進学して勉強をして 音楽とは少し距離を置いていることを除けば 特に昔と変わったことはない ここにも吹奏楽部はあったが入らなかった あの日で燃え尽きたような感じだった 光陰矢の如し、もう一年の末だ 気を抜かない内に勉強をと思い 土曜日の学校に来てみたはいいものの 楽器の音がよく響く 昔は大歓迎だったが今はどこか嫌な気がする 日も落ちる頃 色とりどりの音の中に一際目立った音が聞こえた すぐ近くの特別教室から聞こえるようだ もう帰らなければ家に着く頃には真っ暗だ “まだ聞こえる、楽しげだ” 帰り支度を進める “とても煌びやかな音がする” もう帰れる、もう出なきゃだ “軽やかで飛ぶような響きがする” 足は頭が気づく前から動いていた もうすでに頭は音楽でいっぱいだった もっと近くで、すぐ近くで この音にはそれほどの魔力があった 扉の前、今の自分が1番近づけるところだ 涙を流してるのだと分かるのに時間がかかった 嬉しくてしょうがなかったのだ こんな音に出会えるなんて、と 燃え尽きた?どこか嫌だ? そんな気持ちは全部嘘だった 必死に隠すのに精一杯だった 何も変わっていなかった 心は常に音楽のもとにあったのだ 翌日、朝一で担任を訪ねて入部届をもらった 要件を言う前に担任は差し出してきて 「頑張れ」一言だけだった 精一杯の返事をした 担任は今までで1番の笑顔をみせた

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