「おれのいやなやつ」
このクラスには嫌われている生徒がいる。上之内という女子だ。思ったことをすぐ口に出し、正義でも背負ってんのか、悪行は即注意する。全くどんな気持ちで毎日生きてんだって思う日々の中で、ある日こんな噂が流れた。
『上之内が人を殺したらしい』
クラスのグループラインではそんな根も葉もない噂であろう噂が何かのイベントのように話題になっている。
『人殺しがクラスにいるの怖くね?』
『あいつここいるけどここって刑務所?笑』
『そんな言い過ぎたらかわいそう〜』
あいつ何したんだよ。彼女の方を見ると、眠っているのか机に顔を伏せている。
『これはいくら何でもあんまりだろ』
なんて打ち込めるわけない俺の手は気付けばスマホのホームボタンを押していた。
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文字数: 1285
カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/10/23 4:27
最終編集日時: 2025/11/2 4:09
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
まつもん
物語が大好きなまつもんです!よろしくお願いします!