魔王様日本旅行記2 北海道①
第一話 北海道①
勇者の剣が振り下ろされた瞬間、視界が白く弾け、魔王の身体は光の奔流に飲み込まれた。 ――我はここで終わりなのか
そう思った次の瞬間には意識が遠のいていった。
落ちていく。どこまでも、底のない闇へ。引きさかれるような感覚と、重力とも違う奇妙な力に引きずられながら、魔王はただ沈んでいった。
やがて、ふっと力が抜ける。顔に光があたる。
まぶしさに目を細めながら、魔王はゆっくりと瞼を開いた。
――ここは……どこだ?
湿った土の匂いがした。風が頬を撫でる。見渡す限り、緑の葉が揺れている。
規則正しく区切られた細長い区画に、水が張られ、太陽の光を反射してきらきらと輝いていた。そう、田んぼである。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2026/7/1 3:39
片白玲
カントリーマアムと推理小説が好きな田舎者です。
ユーザー名は適当に決めました。