現代侍 最終章 其の32

現代侍 最終章 其の32
鞠家牡丹にとって、ここファルシアでガラハッド・ドミニカに最初に出会えたのは、この上ない幸運であった。 実際ドミニカが助けなければ、牡丹は今頃巨大ワームの胃の中だったわけで、それを差し引いても、未知なる異世界で余所者である自分に対し友好的な者に出会える確率など、一割に満たないと言っていいだろう。 そして何よりドミニカは、何故かは分からないが、こちらの『事情』を“知っている”ときている。 その口から、『日本』というワードが飛び出してきたのだ。 理屈を説明できない牡丹にとっては、むしろ自分よりこの現象を知っている可能性の方が高いのだった。 「…………ナルホドナルホド。やはり牡丹ちゃんは、『日本』から来たんだね。どうして、どうやって来たかは分からないけれど、ってことか」 「……はい」 牡丹は、自身の窮地を救ってくれたガラハッド・ドミニカに対し、軽く自己紹介を済ませ、自身が把握している限りの(ほとんど把握していないが)情報を開示した。 「とりあえず、キミはどうしたい?」 あの柔剣道場にいた、自分以外の人達も、一緒にこの世界に来ているのだろうか。
P.N.恋スル兎
P.N.恋スル兎
嫌なことは嫌々やれ。 好きなことは好きにやれ。 名前は、兎年から始めたのと、DoDが好きなのと、ポルノグラフィティが好きなのでそこから取ってます。