『宮殿の姫は散る』(上)

『宮殿の姫は散る』(上)
「ユリナお姉さま!」 私の姉は才色兼備であった。おまけに優しい心をも持つ彼女は、 花のような可憐な笑顔で人々を魅了していった。 「お久しぶりです。」 故に、彼女は次期王妃として、 民のための王政を王家の者たちと伴っている。 私はそんな姉を心から尊敬していた。世界中に自慢したい程に。 だから、姉を見つけた時、駆け寄ってしまうのは許して欲しい。 姉は私を見て微かに笑んだ。 「まあ、アリア……相変わらず、おてんばね。宮殿では走ってはいけないとマナーの先生に習わなかったのかしら?」
ひばり
ひばり
もっと高みに 書きたいときに書くので気まぐれ投稿多め