『宮殿の姫は散る』(上)
「ユリナお姉さま!」
私の姉は才色兼備であった。おまけに優しい心をも持つ彼女は、
花のような可憐な笑顔で人々を魅了していった。
「お久しぶりです。」
故に、彼女は次期王妃として、
民のための王政を王家の者たちと伴っている。
私はそんな姉を心から尊敬していた。世界中に自慢したい程に。
だから、姉を見つけた時、駆け寄ってしまうのは許して欲しい。
姉は私を見て微かに笑んだ。
「まあ、アリア……相変わらず、おてんばね。宮殿では走ってはいけないとマナーの先生に習わなかったのかしら?」
0
閲覧数: 66
文字数: 1720
カテゴリー: その他
投稿日時: 2024/12/23 7:49
最終編集日時: 2025/3/31 17:34
ひばり
もっと高みに
書きたいときに書くので気まぐれ投稿多め