死花〜検事 棗藤次〜−書き本編-最終話-⑨

 それから、季節は流れ巡り春。  広島は呉の雑居ビルの片隅に、小さいながらも確かな口コミで信頼を得ている『谷原法律事務所』の扉を、賢太郎と藤司は肩を並べて潜り抜ける。 「はっはーん!!今日も『勝ちケーキ』ゲットやー!!さっすがワシの見込んだ兄《あに》さん!頼りになるわーー!!!」  入室早々、高らかに菓子箱を掲げて声を上げる藤司に、真嗣はニコリと笑いかける。 「へぇ、じゃあ執行猶予取れたんだ。流石だね。相原君に楢山君!」
市丸あや@死花完結!!
市丸あや@死花完結!!
はじめまして。 初心者同人誌作家です。 主な出没イベントは文学フリマです。 夢は大阪進出(芸人かい) 代表作は「死花〜検事 棗藤次〜」 遅筆ですが、よろしくお願いします。 Xでは、創作情報の他に、くだらない日常、謎の萌え、ネコ画像など、無節操に垂れ流してます。 主な活動拠点はこちらですが、たまにエブリスタ等に浮気します。 感想やリクエストは、随時承っております!! 作品の2次創作も大歓迎です! 私の作品で楽しいひと時を過ごせたなら幸いです♪ より詳しい情報はコチラ↓↓↓ https://lit.link/neko2556