[週刊]今日も私は嘘に耳を塞ぐ 1

「あら、東雲さん。おはよう」 職場の先輩である今野さんが、従業員室に入ってきた私を見て声をかけてきた。 仕事用にと、今野さんは髪を一つに結い上げてはいるものの、まとまりきらなかった髪がバサバサと額や首周りに残っている。 「おはようございます」 私はにこりと愛想笑いを浮かべる。 だらしなく見える今野さんの姿に嫌悪感を抱いた、というわけではない。 ただ何となく、モヤリとしたものを感じたのだ。
ヤミイロミヅキ
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「ダーク」をメインテーマに創作しています。狂愛/仮面/切なさ/悲哀/病み/孤独/メリバ。日常のほの暗さから、涙するほどの大きな闇まで。あなたのお好きなヤミイロ話を見つけてね。リクエストも受付中。