僕らの日常 第二十一話

僕らの日常 第二十一話
「少々手荒だけど、迎えうつ準備をしよう」 かけられた呪いを解く為に、そらさんと僕は作戦をたてることにした。 「…って言ったけど、準備自体はそこまで難しいものじゃない」 カタカタさんと最初に会った河川敷に菱形の模様を描き、その四隅にとあるモノ…を置くらしい。 「とあるモノ?」 「具体的にはね、湯がいて潰したヨモギの葉、イモリの黒焼き一つ、米をお椀一杯、術者の血液少々、この場合私のだね。陣…ええっと、マークを描くのは複雑で難しいから私がやる。君は楓くんと血液以外の材料を集めてくれるかな?分かんなくなったら彼に訊いてみるといいよ」 優しげな声色。まるで先輩から手取り足取り教えてもらっているような。 「……楓くんも、そらさんみたいなことを?」 「いや?私の補助をしてくれているだけで、流石に実戦には参加させてない。もしそんなことして何かあったらと思うと私、おかしくなりそうだし」
ねぐせ
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こちら永遠の厨二病による、黒歴史投稿部屋です。 最近は活動がゆっくりですが、よろしくおねがいします。