メーデースクール
「きょうはごごから銀木犀がふるでしょう」
天気予報を横目に、星屑は口に詰め込んで、知識は鞄に詰め込んで、必要なものは全部捨てて家を出ました。外はきらきらと海に溺れています。そうして、すいっとおよいでがっこうへむかいました。
「きょうは、お唄のじかんですよ」
せんせいがいいました。みんなで世界のおわりを祝いました。ツバメは急いで耳を塞ぎ、カモノハシは思わず踊り狂いました。なんて素晴らしい日でしょう。
せんせいがいかに退屈にお話できるか、どうにかこうにかがんばっているあいだ、わたしはおそとを眺めます。大きなザトウクジラがすうーととおりすぎました。いちくみのまどの近くでくるりと回ってシロツメクサをぱっくりと食べました。仕方がないので、わたしはまどから角砂糖をひとつおっことしてやりました。
天気予報は外れました。降ってきたのは金木犀でした。わたしたちは急いで外へ出て、傘をさします。ぽろろんと金木犀の小さな花がはねてはあちこちに飛んで、ぱちんとはじけていきました。いいかおり、なんていいかおり。
帰り道では、金魚が次々と空に打ち上げられました。虚空でぱしゃっと飛沫をあげてはすぅっと地面へ潜っていきます。
明日も学校が楽しみです。
2
閲覧数: 20
文字数: 522
カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2026/10/27 2:40
ひるがお
見つけてくれてありがとうございます。
押し間違いフォロー・いいね本当に申し訳ありません。