月の図書館

月の図書館
第一章:見知らぬ路地 高校二年生の遥(はるか)は、放課後の帰り道、ふとした気まぐれでいつもと違う道を選んだ。夕暮れの街は静かで、風の音だけが耳に残る。 細い路地に差し掛かったとき、遥は奇妙な違和感を覚えた。そこだけ空気が澄んでいて、まるで時間が止まっているようだった。 路地の奥に、古びた建物がひっそりと佇んでいた。木製の扉には銀色の文字でこう書かれていた。 『月の図書館』—読む者に、忘れられた物語を。
夜の祝福あれ☾·̩͙⋆
夜の祝福あれ☾·̩͙⋆
絵を描いたり、小説を書いたりするのが趣味な高校生。夜行性なので、夜に書くことが多いです。 現在は、「書く習慣」にも生息してます。名前も同じなので良かったら探してみて下さい