恋したクラゲの末路には。

恋したクラゲの末路には。
深くて広い、海の中。とあるクラゲは恋をした。そのクラゲよりはるかに大きく、心の綺麗な生き物に。 そのクラゲには心臓がなかった、だがしかし一目見た時心臓が大きく高鳴ったような感覚に陥った。 話したくても話せない。一方的にあちらが声を掛けてくるだけ。あまり感情が分かりにくい海の中でも、優しい雰囲気をまとっていた。 出会いと別れを繰り返し、2人は疲れ果てていた。だからこそ、どれだけ大きさが違えど一緒に入れたのかもしれない。2人だけの安心感というのを知っていた。 恋をしたクラゲは、傍から見ればあまりにも哀れで儚い状態だった。
はの
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塵と海月。 多分恋愛系ばっか書いてる人 開始 2023/09/13