手ぶくろ
道端には色々なものが落ちている。
何か光るものがあるなと思い目を凝らして見ると、自転車の鍵だったり、どういう訳でそうなったのか道の真ん中に大人用の長靴が落ちていたこともある。
ずいぶん前のことだが、自転車で路肩を走っていた時、不幸にも車に轢かれて絶命したと思しき小動物に遭遇したことがあった。
それ以来、少し手前からそれらしき大きさや色合いのものを発見した時は、その物体を直視しないようにしながらも無意識にハンドルを握り締めている自分がいる。
大抵の場合、どこからか風で飛ばされ放置されたままの色褪せたタオルだったりして、ホッと胸を撫で下ろすことになるのだが。
0
閲覧数: 1
文字数: 539
カテゴリー: 日記・エッセー
投稿日時: 2025/10/7 11:42
𝓼𝓾𝔃𝓾𝓴𝓪𝔃𝓮