2.0足歩行

2.0足歩行
雨上がりの煙はいつもよりゆっくり登っていく。今日みたいな日の煙草も好きだ。また深く肺に入れゆっくりと吐いた。残りの煙草がもう短い。 明日も早い。家に帰ろう。そう思い煙草の先を地面にすった。虚しく残った火をサンダルで踏んで潰した。 何にも期待していない。やる気もない。 でも諦めるには何かがたりない。 僕は目を閉じて何かにすがるかのように歩きだした。 *** 暑い。クーラーが壊れている。 テレビをつけると天気予報が流れていた。今日は35℃をこえて蒸し暑い日になるそうだ。こんな日にクーラーが壊れるなてたまったもんじゃない。
無名