パン屋と小さなドラゴン

町のはずれに、小さなパン屋があった。 看板は少し傾いていて、文字もかすれているけれど、朝になると必ず、甘くてやさしい匂いが通りに流れ出す。 そのパン屋の主人は、ミーナという女の子だった。 まだ十六歳。魔法も剣も使えないけれど、パンを焼くのだけは誰にも負けなかった。 ある朝、ミーナが店の裏口を開けると、そこに“それ”がいた。 「……え?」
ああああ
ああああ