もう一度⑤

怖かったんだ。一人になることが。 ずっと一緒にいると思っていた。手放したくなかった。 ごめん。ごめんな。俺はお前を縛り付けることしかできなかった。 どれだけの時間が経ったのか。 何度日が登り、日が落ちたのか、数えるのも飽きてやめてしまった。  人の前にあまり姿を出すことができない俺は一人人気のない山の中に身を潜めていた。暁は子供と遊ぶと言って人里に降りている。
未尋
未尋
時々、というかほぼ投稿しない時の方が多いけど、パッとした時に思いつきで投稿します!