暑くて死にそうな話。
エアコンが故障した。
夏の真っ只中という猛暑日、その事実が突然に私を襲った。
さんさんと太陽が輝き、眩しすぎる日差しがアスファルトを反射し、街中がまるで大きな一つのサウナのようだ。昨日まで、エアコンのおかげで室内を快適に過ごしていた私にとって、今日がここ数年で一番の厄日、記録更新だ。最悪だ。
エアコンが壊れてから、すぐに修理業者へと駆け込んだが、直すには早くても数日かかると言われた。家中の扇風機は既に回っている。保冷剤をもってきて体中を冷やしまくった。濡れた服に風が当たって少し気持ちいい。それでも、暑くて暑くて仕方がない。ありとあらゆる方法をインターネットで調べても、夏の暑さをかき消してくれる方法など見つからなかった。どの記事にも「エアコンを使え」と。壊れているのにいったいどうしろと言うのだろう。
今は、運動せずとも汗がでるが、もう少しでも動きたくない。布団に転がり考える。
エアコンがなければどうするのか?・・・・・・エアコンのあるところに行くしかない。
一番近くて、我が家から歩いて10分程のところにコンビニがある。だがしかし、人体が溶けるような焦げるような焼かれるような、この日差しの中に、10分も晒されなければならないのだ。もはや死を覚悟して家をでなければならない。そんな無茶を、私はやり遂げるというのか?
10分の地獄とそのあとの天国。0の頑張りで永遠の地獄。
「ああ、しかし・・・・・・、暑いのは嫌だ・・・・・・」
私は短パンとサンダルというラフな部屋着に、目深な日除け帽子をかぶって、玄関を後にした。
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カテゴリー: 日記・エッセー
投稿日時: 2023/7/3 10:22
Yama