桜の下

 桜の木の下には、死体が埋まっている。  なんてことはよく言った物で、なかなかに真実味があるのではないか。  なぜそんなことを言えるのか。不思議なことを言うもんだな。そう思う方も多いだろう。  理由はシンプルだ。  俺が、桜の木の下に死体を埋められた極道者だからである。  俺の死体が埋められているとも知らず、桜の木の下で複数の家族が花見を楽しんでいる。  普通に幽霊なので、写真を撮られると写っちゃうんだけど。上手く避けないと、家族連れを怖がらせてしまう。 「ゆうくん、撮るよー!」  おっと危ない。 「かなちゃん、こっち向いてー」
きと
きと
就労移行支援を経て、4度目の労働に従事するおじさんです。 あまり投稿は多くないかも知れませんが、よろしくお願いします。 カクヨム、エブリスタでも小説を投稿しています。