つぶやき
真昼の真夜中。曇り空。ぼやけた視界の中で青いベッドに寝そべる。
理由のないさざ波が押し寄せては引いて、苦しいのにすがってしまう。すがる自分に気づいて不快が喉までせりあがってくる。
できれば溺れて右も左も分からないでいたいのに。消えてなくなりたくなって眠りについた。
目を覚ましたのは誰かが呼びかける声で、手を伸ばしたくなくて眠ったままのふりをした。生ぬるい布団は弱い鎧のようで、居心地が良くて不穏だ。
一人きりでいたいのに寂しい。寂しいわけじゃないのに同情が欲しい。同情は欲しくないのに慰められたい。
もう誰も話しかけないでくれ。脆弱な自分を気づかせないでくれ。逃げ回る私を晒さないでくれ。
苦しい。
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カテゴリー: 日記・エッセー
投稿日時: 2022/9/17 3:52
菫
執筆初心者です。