140文字小説+α その158 「プライド」
35歳、アルバイト勤務の俺。正社員を目指して、履歴書を書く。
職歴は、アルバイトしかない。資格も、運転免許すらない。
それでも、臆さず、キレイに手書きで履歴書を書く。
これが、書道教室に15年通っていた者のプライドである。
漢字だけじゃない。平仮名やカタカナも、とめ、はね、はらいをしっかりと。
俺に残された最後のアピールポイントなんだ。
字がきれいというのは、きっと丁寧な印象を与える。
そう信じるしかないし、それしか突破口がないとも言える。
履歴書を書き終える。美しい。これが、書道である。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2026/4/5 0:10
きと
就労移行支援を経て、4度目の労働に従事するおじさんです。
あまり投稿は多くないかも知れませんが、よろしくお願いします。
カクヨム、エブリスタでも小説を投稿しています。