第七十一話

驚いて顔を上げると、そこには父の姿があった。 「父上、どうなさいました?」 「あぁ。これをな。」 海野の父は、小瓶を持っていた。なんだろうと思いながら、父の方へと向き直す海野。すると突然、父は思いっきり海野の顔、いや、目に向かって小瓶に入った液体をぶちまけた。 「うわぁぁぁぁあああ!!!」 熱い熱い熱い熱い。目が焼けるように痛い。熱さは段々と痛みに変わる。両目を押さえ、床に転がり込む海野。すると、父が口を開いた。
澄永 匂(すみながにおい)
澄永 匂(すみながにおい)
連載中の作品は、金、土曜日辺りに更新予定です。 大学生&素人なので文章がぎこちないですが温かく見守ってください。 中学生の頃に作っていた話(元漫画予定だったもの)を書けたらいいなと思い、始めました。